気づけば紅葉も終わり&パエリア

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一応多少の紅葉は残っているけど、いつのまにか木の葉はほとんど散ってしまい、最近は枯葉を掃除するでっかい掃除機みたいなもの(といっても、すうのではなく、吹くのだけど)を芝生でブンブンやっている人をよく見かけるようになりました。

すっかり寒さも増す中で、セクションメイトのVictorがスペイン仕込のパエリア(スペイン料理)をふるまってくれました。パエリアを作るためだけのでっかい皿と、バーナーがすごい。そして味は、かなりおいしかった・・・。さすがパパがスペイン人だけはある。

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ナタリーって誰?

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ナタリー・ポートマンというハーバードの学部卒業生がいる。彼女は、ハーバード時代にスターウォーズという映画にアミダラ王女という役で出演しながら、成績上位で卒業したつわものである。そんなナタリーがスピーチをするためにHBSに来るという。で、スピーチとスピーチ後のレセプションに誘われた。ぼくは映画はみたけど、まったく名前も覚えていなかったし、彼女にほとんど興味なかったのだが奥さんが行きたいというので行ってみた。

世界の60%の人々は貧困に苦しんでおり、約40億人が一日2ドル以下で生活している。信じられないくらい多くの人が、死への恐怖とともに生活しているわけだ。彼女は、そんな貧しい人々や餓えに苦しむ子供たちのために、途上国に投資することで産業を育成するという「マイクロファイナンス」の講義にやってきた(女優として話をしにきたわけではない)。彼女はしっかりとスピーチをし、学生からの質問にもちゃんと答えていた。彼女は単なる「飾り」ではなく、開発投資をちゃんと理解している。

女優というおそらく息の短い仕事をしている人々は、より長期的に成功すべく女優業に専念し、脂の乗っている間にできるだけ収入を増やす努力をするのが常識なのだと思う。でも、ハリウッドスターという誰もがあこがれるような立場に身をおきながらも、彼女は女優業に専念はしていない。女優をやりながらも勉強もがんばり、今は貧困に苦しむ人のために活動するその姿勢を見ると、彼女には一般的な人々が思う「成功」よりも大事なものがあるように見えた。彼女は、自分に「知名度」と言う商品価値があるという事実を客観的に見ていて、単なるマスコットとして見られようとも人々が開発投資に目を向けてくれたらそれで良いというそのプロフェッショナリズムには感服した。ハリウッドで成功したら、華やかドレスを身にまとって社交界で華やかな生活を周りにお届けしたいものだが、彼女は自分が貧困で苦しむ人の国で作業しているビデオを流した。

彼女がスピーチしたあと、僕は彼女と少し話をしたのだが、握手したその手は驚くほど冷え切っていた。彼女は寒い中、薄手のドレスを着てスピーチしていたのだから無理もない。でも、彼女はプロのマスコットでもあり、写真を撮られる存在でもあるので、暖かくて機能性の高い服を着ようとはしなかったのかもしれない。

僕はセレブとかほとんど興味ないせいか、僕からすると、話していても普通の人にしか見えない。でも、その手の冷たさから見えるプロフェッショナリズムに、若くして小さな体に大きな責任を背負う孤高で強いリーダーの存在を感じた。

ちなみにうちの奥さんはナタリーに、「あんた偉いYO!」と言っていた。ナタリーは奥さんの話をずっと聞いてからにっこり笑ってお礼を言っていたが、奥さんは言いたいことがいえなかったらしくへこんでいました。

それにしても、ハーバードでは色々とわけのわからないことが起こるもんだ。企業の社長とかだけではなく、元大統領とか女優とか色々な人と会って話す機会がある。慣れてくるとなんかなんとも思わなくなるが、なんかすごいことな気がする。ということで、こういう新鮮な驚きも書いてみました。

サプライズ・パーティ

うちの奥さんの誕生日ということで、奥さんに内緒でセクションのみんなに集まってもらうサプライズ・パーティを企画しました。去年は勉強ばかりで何もしてやれなかったので、今年は何かしてあげよう、ということで・・・。

奥さんはセクションのみんなが大好きなので、セクションのみんなに「これたらきてね」と声をかけたところ、約半数である40-50人が集まってくれた。これは、すごく忙しいHBSの学生であることを考えると、めちゃくちゃ嬉しい人数だ。そうじゃなくても、こんなビッグなサプライズ・パーティはみたことがない。しかも、みんなHBSの学生ではない、うちの奥さんのためだけに集まってくれたのだ。そういう意味では、これだけ人が集められる奥さんのパワーもすごい・・・!?しかも、みんなバースデイ・ケーキやクッキーを焼いてくれたり、写真をいっぱい印刷してちりばめた寄せ書きを手作りで作ってくれたりして、すごく暖かい誕生会にしてくれました。ほんと、セクションのみんなには感謝するばかりです。本当に、よかったねぇ。

サプライズ・パーティで本当に驚いている人の姿。
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レッドソックス見てきました

ボストンにはレッドソックスという野球チームがあるわけです。で、松坂という投手が、鳴り物入りでこっちにやってきたわけです。

ということで、とりあえず松坂を見てみようと思って、ほかの日本人のみなさんと一緒に、ずいぶん前に買ったチケットがあったわけです。で、行って見たわけです。そしたら、ラッキーなことに、松坂が登板していたわけです。で、さらにラッキーなことに、勝ったわけです。そしたら、なんか周りの人々が騒いでいるわけです。なんでか、と言うと、

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なんか、この試合でアメリカンリーグという大事な何かで優勝が決まったという話なのです。いやー、野球ファンの皆さんにはまじですまん。なんか申し訳ない。ラッキーだったみたいだわ。というわけで周りも盛り上がっていることだし、僕たちも一応日本から松坂を応援しにきた熱狂的ファンであるかのように、最前列で「松坂ー!」なんて叫んじゃったりしたわけです。その一方で、「どれが松坂?」なんていうぐらい、ぜんぜん僕たちはわかっていなかったわけです。で、ボソッと「松坂、あんまりチームメイトと話してないね。やっぱり言葉も大変で友達ができないのかな」なんて、頼まれてもいないのに偉そうに余計な心配をしたりしているのです。まさに大きなお世話

無事、二年生になりました

 めでたく二年生になりました!!!本当にめでたいんです、これは。というのも、ハーバードは極めて厳しい大学で、どんなに努力しても成績が悪ければ二年生にあがれない。英語のハンデがあっても、ネイティブのみなさんを押しのけて成績をあげないと生き残れないという恐るべきシステムなのだ。「そんなこといっちゃって、本当は進級できないなんてことないんでしょ?」と、ほかのMBAに言っている日本人に言われたりするが、本当にできません。歴史的にも、日本人が進級できない率は高いようだ。今年も、僕と同じぐらいの英語力の日本人の方は進級できなかったし。ハーバードにいる学生が留学生であっても英語はネイティブレベルであることが多いのは、僕のように海外経験が1年ぐらいしかないという人では生き残れない事が多々あるからだろう。というわけで、二年にあがれただけでもハッピーなのであります。

 そんなわけで、一年の頃の大変さを振り返ってみよう。正直言って、一年のときは、肉体的・精神的にしんどかった。いきなり、ちょっとネガティブな話になるけれど、現実なので正直に書いてみます。

 体力的には、睡眠時間がないのがこたえたね。毎日、目が開いている限りは、ほとんど勉強していたと思うし、睡眠時間も4時間ぐらいのことが多かった。コンサルティングの仕事もそれぐらい大変なことも多かったけど、コンサルティングと違って波がなく常に忙しいのが大変だった。人とご飯を食べる時間なんてないし、遊ぶ時間もない。学校から帰ってすぐに机に向かい、ペンを手に取り、延々とケースに線を引く。分析する。窓の外が暗くなっていく。トイレでも風呂でも勉強する。エクセルで色々計算してみたり、考えをノートにまとめたりしてうなっていると、いつの間にか夜中になる。眠さに耐え切れなくなり、コーヒーで目を覚まし、また勉強する。おかげで、僕はこの一年、椅子に座りすぎて腰を痛めてしまった。

 さらに、精神的にも大変。HBSの一年目は、優秀なアメリカ人でも大変だというのに、英語が完璧でない日本人となるとなおさらである。アメリカ人の倍以上勉強しても、アメリカ人のようには評価されないし、日本ではちゃんと仕事すればそれなりに評価されるのに、英語だと論理的思考力が低下するせいもあって赤ちゃんみたいになってしまう。日本の名だたる経営者となったHBS卒業生ですら「HBSは地獄だった」と形容するのは、この大学が求めてくるスタンダードの異常な高さに由来するのだろう。HBSは僕たちに、僕たちの役目は世界を変える事だと言う。その様は、周りから見れば華やかで、スマートな人がひょいひょいと集まって、楽しい学生生活を終えると卒業とともに将来を約束されるかのようだが、中にいる僕から言わせると、この二年を突破するのはほとんどの人にとって楽なことではない。

 しかし、良いニュースもあって、二学期になって、英語力が上がってきてからは、こうしたプレッシャーはずいぶん楽になった気がする。ようやくクラスでも言いたいことが言える様になり、成績もずいぶん上がり、ようやく前が見えてきた。そして、二年生になってからは、精神的にはもっともっと楽になった。体力的には相変わらずだけどね。ここのところも、「日記書くぞ」と宣言しつつも、いつの間にか朝4時とかになってしまい、かけずにおりました・・・。

 だから、一年生のみんなにも、今は、歯を食いしばってがんばって欲しい。HBSの一年目を抜ければ、人生のたいていの事は楽になる。僕は夏にカリフォルニアの投資ファンドで、今までとまったく違う領域の仕事をしてみたが、ハーバードの生活に比べたらはるかに楽ちんだった。僕もきっと、この二年目を越えたら、もっとすごいところに行けるかもしれないと思う。だから、次の厳しい一年もがんばります!

状況報告その3:モントレー・ライフ

今回はモントレーで撮った写真をアップロードします。

7月から8月いっぱいは、カリフォルニアのモントレーという町で仕事してた。アクティビスト・ファンドという業界で、上場企業に投資してその会社にアドバイスをすることで、企業の価値を高めてあげて、成功すればその株を売ってまた別のところに投資するという仕事で、企業を商品のように見定める視点が必要だ。だから、企業単体の戦略を分析するだけでなく、業界全体のパフォーマンスやマクロ経済の指標などを見て企業の本来の価値を見極める事が重要となる。その会社は1,300億円ぐらいを15人ぐらいで運用していて、さらに500億円の新しいファンドを立ち上げるということで、面白そうだったのでそこで仕事してみたのだった。直属のディレクターには直属のマネージャーからは早く来て欲しいといわれたのだが僕には絶対無理だと思う。まず、おそらく3ヶ月で飽きる。それにパートナーとは仲良くできそうにない。最後にはつい、パートナーに直接喧嘩を売ってしまったよ。思えばすごいことをしたよ。うける。

・・・というビジネスの固い話はとりあえずおいといて、モントレーでの生活風景をお届けいたします!一言で言うと、サイコーだった。何せ、カリフォルニアの気候がすばらしいもんね。真夏であっても20度ぐらいまでしか上がらずからっとしていて、日本の小春日和がずっと続いているという感じ。暑いと思った日は一度もなくて、むしろ朝晩は寒かったぐらい。日本は暑かったみたいだけど、僕の今年の夏はすごくすっきりしておりました。

インターン先が借りてくれた家も、とてもナイスだった。

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寝室も二つあって、二人で部屋を分けて使ってた。

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二ヶ月間、レンタカーもしてくれました。ナイス気前。

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会社は家の近くで、森の中の丘の上にある。考え事をするときは、オフィスから出て森を見てた。

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家からは海も近くて、さわやかです。

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家の近くには公園がいっぱい。

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ちょっとドライブに行くと、かわいい町があるのもいいところ。

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そしてなぜか、町には鹿が歩いていました。

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一応観光もしようということで、有名なモントレー水族館に行ってきた。これは、クラゲだ!

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大きな水槽で、魚にえさをあげる様子を見せてくれた。

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水族館の外の海岸には大量のオットセイがひなたぼっこ。うーん、平和。

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奥さんお気に入りのファーマーズ・マーケット。新鮮な野菜が安く買えるそうで。

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カラフルなトマト!

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なんか、バザーみたいなやつ。

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車ですぐに行けるペブル・ビーチという海岸は、とてもきれい。

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カーメルという隣町に行ったら車のショーをやっていました。

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などなど、山と海と青空に囲まれた、リラックスしたサマー・インターンでした!

状況報告その2:結婚パーティ

これまた今さらながらですが、6月9日に、お台場の大江戸温泉物語で結婚パーティを行いました。ちなみに最初に断っておく。婚約パーティ、出国時のお別れ会、ブログでの結婚式の報告時にみなさんには何度もお祝いの言葉を頂いているので、コメントで「おめでとう!」って書かなくていいからマジで。そろそろ、「なんども祝うなよお前ら」と思われていそうだし。

4月にボストンで挙式をしたのですが、日本の友人たちを誘うことができなかったので、近しい友人だけ招きました。小・中・高・大・就職先の友達の中から、仲良しのみんなに来てもらって、本当に楽しかったよ。結局55人に来てもらいました。

大江戸温泉で結婚パーティというのは前代未聞らしいですが、参加してくれた皆さんはとても楽しんでくれたみたいでよかったよ。だって普通の式で3万も払ってスーツ着てくるより、安い会費で、ちゃんと料理もでて、お風呂にも入れてすごせるほうがよくない?僕たちも、始終リラックスしっぱなしで、「あんなにたくさん飯くってる新郎新婦ははじめて見た」と言われました。

まずはキャンドルサービスのかわりに、ふたりで手を取り合ってチャッカマンでお鍋に着火した時点でみんなも呆れていた。鏡開きの後、乾杯の音頭を人に頼むのを忘れていたのでその場にいた妻のお兄さんに無理やりスピーチしてもらい乾杯の音頭をとってもらいました。友人代表スピーチでは、経営コンサルタントのおばかさんな同期と後輩に、僕のだめ人間っぷりをヒーローアニメ+うそっこ字幕を通じて披露して頂きました。余興は、型抜きでみんなに遊んでもらいました。あと、小・中・高・大の友達(日本人+韓国人)が一緒になって、捨て身のコントをしてくれました。→これをパクってました。※ちなみに、教師役の山根君は乳首を思い切り出していましたが演出ではなく事故だそうです。汚いものをみた皆さん、ごめんなさい。むちゃくちゃなプラニングだったのですが、本当に多くの人が助けてくれたおかげで、とても好評のうちに終わることができました。特に司会をすばらしくこなしてくれた渡辺さん、事前の打ち合わせや当日の進行を手伝ってくれた奥さんの千葉の地元のみんな、捨て身の余興をしてくれたみんな、スピーチをしてくれたみんな、超!感謝しています。本当に、ありがとう!

そして、奥さんにも、ありがとう。普通に千葉で生活していたところで、突然海外に連れ出されて本当に苦労をかけております。これを見ている人には、こう書いてもきっとわかりにくいけど、言語や文化の違いが日常生活にもたらす困難は、計り知れないものなんだよね。何か買ったら壊れている、怒ってクレームの電話をかければ、アメリカのカスタマーサービスは「あ?あんた何言ってるのかわかんないよ(ガチャ)」なんてあたりまえ。病院に行っても、「なんかよくわかんかいけど、薬出すよ。」で終わりで、英語で症状を伝えてもやる気のない医者にはなかなか歯が立たないものなのだ。それを一人でがんばっているのだから、すごいことだと思うよ。

そうでなくとも、周りにはいわゆる普通に生きている、普通の感覚を持った人はいないのも、本当に大変だと思う。話しかける相手のほぼ全員が、生まれた環境のセレブ度合い、金銭感覚、価値観、経歴などにおいて、常軌を逸していて、普通のことを普通に話せる相手もとても少ないのだ。普通であれば、何が良いことなのかすらわからなくなってしまうぐらいの、大変さなのだ。こういった大変なことを乗り越えて、全力で僕のスピードにくらいついてきてくれていることに、本当に感謝しておりますよ!・・・というわけで、夫になった僕も、これからはやや真人間として生きるべく、スピードを落として行きたいと思います。

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参加いただいた皆さんの写真。


おまけで、ボストンでの挙式前に、ボストンを観光した時の写真をつけておきます。

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Boston Common Park (船の先頭)

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Charles River

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Downtown

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Quincy Market

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Harvard Station

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Harvard Bookstore

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Harvard University

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The Main Entrance

次回は、現在の、カリフォルニア州モントレーでの生活について書きます。

状況報告その1:Japan Trip

帰国しました・・・という日記を書いてから色々あったわけですが、恥ずかしながらすっかり更新せずにおりました。現在は、インターン(仕事)でモントレーというカリフォルニアの港町におります。海と山に囲まれた、小さな半島にある町です。インターネット環境が家にないので今外でこれを書いていますが、セーターを着ても寒いです。仕事も環境も楽しく、充実した日々を送っています。

ということで、いまさらって感じですが、順を追って簡単に状況報告をしましょう。
・Japan Trip 5/26-6/3
・結婚パーティ 6/9
・モントレー到着、仕事開始 7/1

こんな感じで過ごしていました。というわけで、まずはJapan Tripの話からしてみましょう。

一年目の期末試験直後に、日本人学生10人ぐらいが、HBSの学生を140人ぐらいつれて東京、名古屋、京都、広島をまわるというビッグイベント。コンセプトとしては、日本の文化と日本のビジネスを学びましょう、ということ。

Japan TripはHBS最大のトリップだ。多くの学生たちが、日本のすごさを授業で学び、実際に尋ねてみたくなるのだろう。また、色々な国へのTripがある中、Japan Tripの「質」の前評判もトップであり、ボランティアとして参加する僕達10人の日本人に科された使命は大きい。

参加申し込みはオンラインで受け付けるのだが、140人の定員が開始17秒で締め切った。それだけ、人気のTripなのだ。参加費は飛行機代を入れて約30万円。けっこう高いが、コンサルティング会社や投資銀行、留学予備校などの協賛企業からスポンサーして頂いているので、これでも安くなっているのだ。

もちろん日本語を話せない、しかも言う事をきかないガイジン総勢140人をつれた旅行ともなると、何から何まで大変だ。到着前から、早く遅く入国するとか帰国するとかどのオプショナルツアーに参加するとか何が食べられないとか全員の個人の事情に合わせて計画を立てる。ホテルとレストランをぽんととって終わりならいいのだが、そうはいかない。例えば、食事ひとつとっても、ベジタリアンにも色々ある。「牛肉はだめだが豚肉は食べたい」とか「シーフードだけはいい」とか、「鶏肉とシーフードがいい」とか色々面倒くさい。彼らは宗教上の信念に基づいて行動しているのであって、彼らにとってはとても大切なことだから、ないがしろにはできない。一方で、食べものもすごく期待して大金をはたいて日本までやってきているのだから、野菜サンドイッチ与えとけばいいということもない。

いざ自分でこういう細かい対応をしていると、日本人には多様性がないけど、それが普通ではないんだなぁと、しみじみ思う。何でも残さず食べなさい、まわりと一緒であることが大事だ、という日本人の一様性が染み付いている僕には、こういう大変さもすごく勉強になった。

ツアー中は、朝から晩まで学生をつれてまわることになる。担当になっていなくても、クラスメイトがどこどこに連れて行ってくれ、日本にいる間にすごく行きたいんだ、と言われればやっぱり助けてあげたくなってしまうものだ。こうして睡眠時間もついついなくなってくる。まあ、睡眠時間が足りなかった最大の要因は、ルームメイトであったイッチー氏の強烈なイビキで眠れなかったからという可能性もあるが。。。睡眠不足の中で30分おきに起こされたときにはそっと殺そうかと思った。壁をガンガン叩くと彼の眠りが浅くなりイビキが止まるのでそれを頻繁に繰り返した。後ほど、彼は一人部屋に左遷された。

とまあそういう話はおいておいて、Tripの中身について話をしてみよう。

東京では六本木ヒルズ、皇居周辺、国会議事堂、渋谷、原宿、浅草、大相撲、屋形船、築地の朝市、ソニーのVIP向けショールーム、新生銀行本社などをまわった。僕は大相撲や築地の朝市が初めてだったのでかなり楽しかった。大相撲などに行くと、あまり僕もルールに詳しくないのだが、どっちが勝ったんだとか、東と西ってなぜあるのかとか、試合開始前に会社名ののれんがぐるぐるまわるのは何かとか、どうやったら横綱になれるんだとか、あらゆる質問が日本人である僕に殺到する。Japan Tripでは、こうして日本に関するあらゆる質問に答えねばならないので、むしろ日本について僕もよく勉強になりました。築地の朝市は参加者のみんなも楽しんだようで、色とりどりの海産物が見渡す限りに並ぶ姿や、マグロがズラリと並ぶ姿は印象的だっただろう。市場を見た後は、もちろんお寿司を食べて解散。そういえば、このとき会ったマット君は身長208センチ。バスケの名門Duke大学の優勝チームにフォワードとしていたことがあり(やっぱり208センチだとセンターには小さいのか・・・)、NBAにはいろうか悩んだが、怪我もあったのでMBAに来ているらしい。笑える。ちなみに彼は世界的に有名なビジネスの教授のクレイトン・クリステンセンの息子とのこと。ほんと、HBSにはいろんな人がいるワ・・・。

名古屋では、トヨタの工場を見学させてもらった。たぶん誰でも入れるんじゃないかな。ロボット達がボディパーツにウワッと集まって火花を散らしながら精密な作業をする姿は圧巻。みんな「スターウォーズのロボット軍団みたいだ」と興奮していた。名古屋から新幹線に乗るときに、そのへんにいた女子高生達が何歳かでクラスメイト達が議論を始める。クラスメイトのクリス(女好き)は、「いや、この子達はぜったい12歳ぐらいだ」と言う。僕は女子高生だと思うので「17-18歳ぐらいっしょ」と言うが、信じてくれない。仕方がないので聞いてあげると、やはり皆17歳。クリスは日本人が若く見えることにショックを覚えていた模様。白人からすると、アジア人は信じられないくらい若く見えるようだ。

京都では、お寺まわりだ。金閣寺、清水寺などメジャーなところをまわる。前述のマット君と歩いていると修学旅行の子供達が一緒に写真をとってくれと寄ってくる(でかいから)。僕の事もガイジンだと思って、「ハロー!」とうれしそうに声をかけてきてくれる子供もけっこういて、なんか夢を壊さないように「ハロー!」とか笑顔で返してみちゃったりするが、騙しているような罪悪感もあったりする。京都では温泉に入ったのだが、やはり人前で裸になるのは皆抵抗があるらしく、結局入らなかった人たちもそれなりにいた気がする。みながお風呂を出た後は、つかった桶もタオルもめちゃめちゃにちらかっていて、こういうことをしちゃ駄目だよと今更教育しても無駄なので僕が後で入って片付ける。

広島では、原爆についてのお勉強をしてもらう。資料館見学や被爆者の方のお話では、みなちゃんと真面目に原爆について学んでいたようだ。うむうむ。

とまあ、そういったJapan Tripだった。全体を通して、皆いろいろな事を学んでくれたようだ。皆、人がすごく親切なこと、街にはごみがなくすごくきれいなこと、トイレのウォシュレッとが意外といいこと、サービスの質が極めて高いこと、食事やお菓子などなんでもおいしいこと、トヨタ工場の機械化、日本の文化・芸術・建築、原爆の歴史などなど、日々学んでくれたと思う。みながすごく僕達に感謝してくれて、お礼のメールもたくさんもらった。試験の時期に計画する大変さや試験後の疲れた状態でみんなを引率して夜中まで回る大変さもあったけど、みんなの喜ぶ姿を見れば意外とこっちも楽しくなるものだった。

トリップもつつがなく終わり、さあ、次は、6月9日の結婚パーティにむけての準備が始まる。というわけで、続きます。長々と、お疲れ様でした。




























うまい棒をHBSの学生に食べさせてみる

結婚式のお礼にクラスに駄菓子を配布しました。

うまい棒人気順位

1.チーズ
2.チョコレート
3.コーンポタージュ
4.テリヤキ
5.サラミ

でも、一番人気はおっぱいチョコでした。

配布が終った頃にファイナンスの教師が登場し、授業を開始した。おっぱいチョコをプロジェクターで映し出し、「金曜の午後らしい雰囲気を有難う」と言っていた・・・。

ちなみに、クラスのすごくまじめな学生であるクリス・ピアスが、真顔で「君達、本当にありがとう。これはすごくおいしいよ。君達はいつも素晴らしいものを持ってきてくれて、本当に感謝しているよ。ファンタスティックだよ。」といってうまい棒チーズ味をかじる姿を見て、なぜか僕は彼を騙している様な罪悪感を感じた。

ああ、誰か僕を許してくれ。

Our Wedding Ceremony

2007年4月14日、おかげさまでとても楽しい結婚式を迎えることが出来ました。ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました!

Guys – we had a great wedding ceremony on April 14th, 2007. Thank you very much for helping us on this special day.

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こうちゃんが作ってくれたウェルカムボード。

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僕は和服で登場。

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奥さんも着物です。

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フラワーガール(セリシアちゃん)。白のドレスが綺麗だね。

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「いい?こうやって花びらを撒くのよ」「はーい。」

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チャペルに入場する僕と両親。

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100人入れるチャペルがおかげさまで満席です。

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フラワーガールズ登場。本番では言われたとおりに歩くことができず、縦横無尽に歩き回る。写真は来た道を帰っちゃっているところで会場は爆笑。

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「あ、ちゃんと花びら撒かなきゃ!」ポロ、ポロ・・・。偉い!でも、そこは花嫁が歩く道じゃないよ!

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演奏するこうちゃんとジェームス。とても綺麗な曲でした。

司祭はセクションプレジデントのジェイコブ君。

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みごとにこなしてくれました。

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シアラによる「The Rose」の歌。

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結婚が皆に認められ、二人で花道を歩く。

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奥さん側のブライズメイドの3人と、僕側のベストマン・グルームスマン4人。よくがんばってくれました。

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再び、僕のグルームスマン。「不思議の海のナディア」のハンソン(左)とサンソン(右)に似ている!!

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セリシア、よく頑張ったね!

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シャボン玉の練習中。フーッ!うまくできた?

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みんなありがとう!

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左からメザ(グルームスマン)、リンキン(グルームスマン)、ジェイコブ(司祭)、ラビ(司会)、ギャレット(ベストマン)、シャラム(グルームスマン)

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やっぱオープンカーには乗っておきます。

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レセプションの看板。これもこうちゃん+ブライズメイドの作品。

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日本人の奥さん達の手作りのケーキ。完成度が半端じゃない。そしてうまい。

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世界中の皆さんが、世界の食べ物を持ってきてくれました。150人分ぐらいの食事がズラリと並ぶ。料理してくれたみんな、本当にお疲れ様!

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ラビによるお祝いの言葉。「みんな日本人と結婚したくなっただろう」というお褒めの発言が、ラビの彼女の逆鱗に触れたらしい。・・・すまん。

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ケーキカットもやりました。

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日本人の皆さんと。

世界から来たみんなの、色々な手助けを受けて、日本式でもアメリカ式でもキリスト教式でも仏教式でもない、「僕達」らしい結婚式にすることができた。僕達が全ての企画をしたので、細かいところまで全て思い通りにすることができた。でも、総勢70人ぐらいの大掛かりな手伝けがなければ、実現することはできなかっただろう。結婚式というのは、多くの人に助けてもらう日なんだな、と思った。