順調な経過

奥さんの体につながれていた色々なチューブが無事に取り外された。ずっとつながれていて不自由していたから、とても喜んでいる様子。よかったね!血糖値も少し下がってきて、このままだったら一ヶ月ぐらいで問題なくなるかもしれない。

それにしても、赤ちゃんって面白いね。毎日様子が変わる。最初はすっかり目を閉じていたのに、片方ずつ目をあけるようになってきた。今日はくしゃみした、今日はあくびした、今日は笑った?(口を横に伸ばしているだけだが、笑っているように見える)、というように、毎日見ていて飽きないね。

新生児の顔は白人も日本人もガッツ石松にしか見えんが、もみあげが長いとか指が長くつめが大きいのを見るとわが子よのう・・・と思う。そういうのを発見したりすると、まだ数日しか経っていないけど、だんだんかわいくなってきた。

しかし、早く遊んでほしい。寝てばっかりでつまんない。もっとパパと遊ぼうぜ!と思うのだが、「骨がしっかりしていないんだからふりまわしちゃだめ」「寝ているんだから起こしちゃだめ」などと怒られています。ちっ・・・まだあと1年は面白くならないらしい。仕方ないな。

お父さんになりました

今日までとても長い5日間だったよ。

お産がこんなに大変なものなんて知らなかった!

人にもよると思うけど、60時間以上陣痛が続いたのでかなりきついほうだったと思う。連日の睡眠不足には慣れているが、精神的な緊張状態と組み合わせるとさすがに疲れたなあ。今も、通常ならかなりの睡眠不足なのでいつ寝てもおかしくないはずなのに、疲れのせいかむしろ眠れず、ブログなどを書いている。

どんな感じだったか、思い出しながら書いてみる。包み隠さずに僕が思ったことを書いているからちょっと怖いけどね。きっと医療の知識があれば怖くないんだろうけど、「大丈夫、よくあることだから」と看護婦に言われても、何もわからない僕にはとても怖かった。だから、実はそんなに怖いことではないけど、僕が慌てていただけ・・・という客観的視点で読んでね。

■入院、陣痛促進剤の投与が始まるが、産道がなかなか開かない

日曜の夜に入院し、陣痛促進剤を投与した。ひたすら続く陣痛。でも産道が開かない。陣痛促進剤の投与量がどんどん増していき、奥さんは苦しんでいるが赤ちゃんがおりてこない。奥さんはそれでも無痛分娩を拒み続ける。

1時間おきにくる看護婦。奥さんは痛みで集中力が低下しているから僕が通訳。看護婦が来ない合間は、水をのませ、体を拭き、マッサージし、トイレにつれていき、部屋のものをとり、体の向きを変え、一緒に部屋の外を歩き、なんかとにかくいろいろ一緒にしていた。二人とも、寝ていないし、どうせ寝てもすぐ看護婦に起こされる。8時間おきに変わる看護婦。もう何周もしている。寝られるときに寝られるように部屋はいつも暗いため、晴れているのか、雨なのか、朝なのか、夜なのか、だんだんわからなくなり、時間の感覚もない。

ハーバードのセクションメイトのドイツ人の女の子が奥さんにメールを送ってきた。文末、「Biiiig hug, be strong and lots of love, Carolin」(とっっっっても大きな抱擁を!強くなって。愛を込めて、キャロリン)。奥さんは、痛みに耐えながら「強くなれってキャロリンが言っていた」とかすかな声で言う。こういう大変なときは、友達の支えがとても助かるよ。

別の陣痛促進剤にするか?陣痛促進剤を増やすか?外から破水させるか?医者が現れては、意思決定をせまられる。ここまで我慢してもだめならと、次々手法を変えるたび、奥さんの体につながれたチューブの数が増えていく。

激しい陣痛の中50時間が経過。奥さんの体力の限界が近いため、ついに背中から麻酔を投与。まずは少量で様子を見ながらということで、奥さんはまだ痛がっている。麻酔の量が増えていくに従い、ようやく痛みは治まってきたが、産道がまだ開かない。

■赤ちゃんの心拍低下

次の朝・・・つまり4日目早朝になり、うとうとしていたところ、目を空けると看護婦が沢山集まっている。突然、あかちゃんの心拍数が異常に下がったらしい。一気に目が覚めた。奥さんに酸素マスクをつけ、赤ちゃんの酸素量を増やしている。時々あがった心拍の数字を奥さんに説明して、「大丈夫だよ」と元気付ける。無事に心拍が上がり、心拍が安定。ほっとする。

しかし朝方、再び心拍が低下。看護婦たちが飛び込んでくる。

恐ろしい。どうか、無事に生まれて欲しい。明日になったら、なんてことなかったと笑えるだろうか、もしそうなら早く明日になって欲しい。看護婦は必死で奥さんを元気付ける。「Sweetheart, you are doing a great job. Your baby is coming. He will be okay. He will be okay.」僕が「どういうことなの、これは危険なの?」と聞くと、「心拍が下がっても、30分は命に別状はない」といわれて少し安心した。10分ぐらいしてからだろうか、再び心拍が安定したのは朝6:55、気づけば部屋は看護婦だらけ。処置を終えた看護婦たちは、すがすがしい安堵の表情を浮かべた。一人が、手袋をはずしながら「もう7時ね。知ってた?あなたたち、朝7時までのシフトの看護婦全員に会ってるのよ」と微笑んで、部屋はまた闇と静寂に包まれた。

■自然分娩から、帝王切開に変更

4日目朝8時。産道が少し開いたが、ペースが遅すぎる。もう陣痛開始後60時間が過ぎた。担当医が来訪し、奥さんに言う。「心拍の低下からして、へその緒がどこかに絡まっている可能性が高い。また、赤ちゃんがおおきいせいで、いくら陣痛が来ても産道が開いていない可能性がある。しかも、母体の体力の限界が近い。嫌なのはわかるが、帝王切開をするのが賢明だと思う。君はよくやった。君は自分のことを誇りに思うべきだよ。」

再びことは急展開しすぐに帝王切開の準備が始まる。青い手術用の服や帽子が渡される。奥さんは手術室に運ばれた。手術の準備が整い、僕は部屋に呼ばれ、奥さんの頭の横に座る。へとへとになった奥さんの頭をなでながら元気付ける。今回は、僕には何もできない・・・どうか、がんばって・・・。

手術はすごい速度で進む。手術開始後3分ぐらいで、いきなり産声が聞こえた。

ああ、産まれた・・・。

立ち上がると、赤ちゃんが摘出されているさまが見える。酸素がないためまだ色が白い。すぐに血が拭かれ、暖かなベッドに移される。テレビとかで聞くあの産声、そのまま。それが、今は僕の子の声なのか・・・。

はさみを渡され、へその緒をはさみで切る。へその緒ってすごい白くてつやつやしてる。なんかイカみたい?不思議。切る感覚も・・・イカみたい?そんなことぐらいしか頭に浮かばない。アホになっている。

あかちゃんを抱いて奥さんの顔のそばにつれていく。動けない奥さんは泣きながら、あかちゃんの頬に頬を合わせ、ずっと何かをつぶやいていた。

■すぐに看護室へ移動

僕は看護婦に導かれ、手術室を出て、赤ちゃんの検査のために看護室へ。奥さんはまだ処置があるので手術が続く。

赤ちゃんがあまり泣かない。酸素のレベルが低いせいで、色が白い。血中酸素レベルの測定器が最低値を下回ったと警戒音を鳴らすので怖くなる。看護婦さんが「大丈夫よ、よくあることだから」というのだが、大丈夫なのか大丈夫でないのかわからないのでいちいち心配になる。

一方で、奥さんの手術が大丈夫だったか気になる。奥さんの部屋にとりあえず向かうと、奥さんは静かに横たわっていた。目を覚ましたとき、「赤ちゃんは元気だよ!」とだけ伝えた。奥さんは意識が朦朧としている。麻酔のせいか、極度の疲労のせいだろうか。赤ちゃんの看護室に戻る。酸素レベルはある程度上がったようだ。よかった・・・。

■奥さんの体調が安定せず、バタバタ

すぐに、最初の授乳が行われる。奥さんは笑って喜んでいるが、意識がはっきりしていない。必死に目をあけて、授乳している。なんとか、ミルクは出たのだろうか・・・?赤ちゃんを看護室に戻して部屋に戻ると、奥さんの血糖値が異常に高く意識がはっきりしない軽い昏睡になっていることがわかった。すぐに看護婦が現れ、インスリンが投与される。おかしい・・・産後にこんなに高くなるなんてはずは・・・このまま血糖値が下がらなかったら?

いつの間にか時間がたった。夕方かもしれないが、よくわからない。本来は奥さんが授乳のはずだが、奥さんはクラクラでそれどころではない。僕もさすがに倒れそうだ。奥さんのご両親に状況報告したり、うちの両親に経過を報告したりしなければならないが、僕自身も状況がよくわからないし疲れて何もできないので、とりあえず寝ようとする。でもすぐに看護婦が血糖値を計りにくるので結局眠れない。夜、インスリンが切れてから血糖値を計る。正常値だ。これで、大丈夫だといいんだけど。

母乳をあげる余裕もなく、夜中になった。奥さんが出血(帝王切開なので出血が続く)と、麻酔の副作用のかゆみで眠れずに精神的に参ってきてしまった。ぬれたタオルで肌を冷やしたり、看護婦を呼んでかゆみ止めを投与してもらったりしたが、あまり効かないまま朝になった。朝方、大量のパイプにつながれ不自由なせいで奥さんのストレスが限界になり、看護婦に頼んでパイプをいくつかはずしてもらった。

■産後翌日

5日目の朝になった。奥さんが普通に話せるようになり、ご両親とようやく連絡を取ったが、連絡不足からかなり悪い方に自体を想定されていたらしく、相当ご心配をおかけしていたようだ。異国の地なのでどうにもできずに、かなり精神的に参ってしまったことだろうと思うと、とんでもなく悪いことをしてしまった。どんなに自分に余裕がなくても、家族を大事にすることを怠ってはいけないよね。今後はこういうご心配を絶対におかけしないようにがんばろうと思う。

ご両親と笑って電話する奥さんを見て、ようやく一安心。僕も、ようやく赤ちゃんを落ち着いて抱ける。

■赤ちゃんを抱いた感想

今日初めて見たこの子が自分の子、というのが、まだなんだか実感がわかない。その意味そのものが、まだ心にしみこまないような感じがする。なんか、赤ちゃんてどこの子も同じ顔に見えるな、ぶっちゃけ。どっちに似てるかなんてわかんないよ。これが、もっと人間らしい顔つきに変わっていって、大人になっていくのかな。

でも、このちっこいのが、僕たちの子。このちっこいやつの人生はこれから始まって、これから未来がある。そして、こいつは僕たちが育てなければ生きていけないわけで、この子がちゃんと生きるということが、当然ながら僕の人生において大きな比重を占めるようになり、全てのプライオリティを変えていくんだろうね。この子を守らないという選択肢は全く僕には無いし、そんなことは許されない。だから、本当にそんなことができるのか、恐ろしい。先に親になった友達が言っていた。「Being a parent is scary. But fear is good.」

本当に恐ろしい経験だった。僕にとっては、親になるということは、ハッピーどころか、とてつもない恐怖だったよ。

きっと、医療の知識があれば不安ではないだろうことも、ぜんぜん勝手がわからないからとても心配だったし、おかげで精神的にかなり疲れた。僕は自分の人生は自分でコントロールしてきたから、自分について恐ろしいことはない。しかし、人のこととなると、こんなに恐ろしいものか、と思った。

小さな子を腕の中に抱いて、眠る姿を見て、思う。僕の両親は、僕が生まれたとき、どんな気分だったんだろうか。僕は子供の頃、僕の父や母が、ずっと自信にあふれた、僕たちを簡単に守ってくれるすごく強い存在だだと思っていた。でも、僕の中の無力で小さい子を抱いて恐れる、ちっとも強くない自分自身を目の当たりにし、親も恐ろしいと思っていたんじゃないだろうかと思った。

恐ろしい、それでも守らなければならないから、親になった人は強くなるしかない。だから、子供が人を親にするということなんだろうな。「親になる」という壮大なプロジェクトが、本日から開始だ。

今、5日目夜11時。眠くない。でも寝ないとやばいから、寝る努力をしてみよう。

みなさん、ワタクシ、初心者ですが、お父さんになりました。

産まれた

60時間の陣痛を終えてようやく男の子が産まれたよ!詳細はまた後で。4キロちょい。

まだ生まれてないけど経過報告

今、家から20分ぐらいの病院にいます。実況中継。

赤ちゃんがすでに大きいということで、陣痛促進剤で出産することになって入院したのだが、既に丸一日以上が経過した。それでも陣痛はまだ強くなく、まだしばらくは生まれなそうだ。アメリカ時間で4日中、日本時間だと5日に生まれるといいのだが。無事に生まれてくれることが何よりも大切だけどね。

幸いSequoia Hospital (病院)の環境はよいね。プライベートルームで出産できるということで、寝ているベッドが分娩台としてそのまま使えるようだ。部屋はきれいだし、看護婦も親切だし、幸い僕のベッドもあるのでずっと一緒にいることができる(今は会社を休んで病院に泊りこみ)。おかげで身の回りの世話やマッサージなどはぼくがいつでもできるし、一緒に歩いたり話したりと色々できる。しょっちゅうシフトが変わる看護婦に頼るのは疲れることなので、長丁場になるからこそ環境が良いことはとても重要なんだな、と思う。

僕のベッドから撮影した部屋の風景。ベッドがそのまま分娩台に変形するのだ。

それにしても、出発前にバースプラン(どういう風に出産したいかのリクエストをまとめた書類)を書いて提出したのはよかった。看護婦がしょっちゅう変わるとき、いちいちこっちの要求を伝えなくて良いのはかなり助かる。いろいろなところで「バースプランを提出したほうがいい」と書いてあるので半信半疑で書いたのだが、陣痛の間にいちいち看護婦の質問に答えるのは大変なので、実はとても助かっている。

それから、うちは助産婦さんを同時並行で使っているので、助産婦さんとその助手の人がアドバイスしに病院に時々やってきてくれるのもとても安心。質問があるときはいつでも電話できるし、意思決定上のアドバイスがいつも手に入るのはとても助かる。うちの奥さんはナチュラル・バース派だから、病院があれこれ注射しようとしたり、食事を止めようとするのに対して別の意見をもらえるのは助かる。今回の医者もその助産婦さんが選んだ人でナチュラル・バースに詳しいので、看護婦が食事を止めたときも「まだ陣痛が進んでいないから」という彼の指示で食事が許可されたし。しかし、ナチュラル・バースを望んでいた奥さんが諸事情で病院出産になり、いろいろなケーブルにつながれているのを悲しんでいるのを見るのは不憫だ。

それに、さすがに一日以上経って、奥さんはそろそろ疲れてきているみたい。夜は痛みで良く起きているし、看護婦が入ってきたりで睡眠がしっかりとれない。赤ちゃんが無事に生まれるか、痛みがあとどれぐらい増すのか、帝王切開にならないか・・・など不安も大きいことだろう。これを耐え抜く女性のエラさは半端じゃないと思う。生命を誕生させるという神様みたいな行為を行っている奥さんに対して、僕は回りでチョロチョロするぐらいしかない。出産において男というのは無力だなーと思うが、きっとこれから事が進むにつれ、より無力さが露呈するだけだろうから、今はとにかく奥さんが必要なものをそろえることに集中しよう。

また、報告します。

名前、難しい・・・

洋太でどう?と書いたが、アメリカ人はTとDの区別をするのが苦手なので、「スターウォーズのヨーダに聞こえる」というコメントが多数。一方、「ジョウタロウは難しくて覚えられない」という意見も。

一応日米・ひいては世界で覚えてもらえるような名前がよいのだが、色々気にしだすとけっこう大変だよな。英語だと、けっこう気をつけなければならない罠が多い。

たとえば、ユウシリーズは危険。ユウだけの場合はYouになるので会話がめちゃくちゃになる。ユウサク(お前って最悪だよね)とかユウダイ(お前死ねよ)とかユウゴ(あっち行け)とか別に意味になりやすいが、日本で人気の名前はユウがかなり多い。

他の人気の名前も、ショウタは「何かが短い・背が低い(shorter)」、ソウタは「だいたいそんな感じ(sort of)とか(ジュースの)soda」みたいに聞こえる。

あと、らりるれろの利用は注意だ。アメリカ人は日本人の名前のRの使い方が発音しにくい場合がある。たとえば「るり」みたいな発音はそもそもできないなど、前後の文字によっては問題になる。またRyuという発音は英語にないし。じゃあLで代用すればいいという話もあるが、日本語のパスポートはLの使用を禁止しているので、日本とアメリカのパスポートの記載でLとRが異なるものになってややこしい。

さらに、名前がひらがな4文字だとKaz、Hiro、Taka、Noriみたいに短くせざるを得なくなり、ものすごく「英語圏でいつも聞く日本人の名前」っぽくなってしまうのでできれば避けたい。

では、どういう選択肢があるかというと、

1. たまたま日本語と英語で同じ発音・スペルの名前 (Ken、Dan、Naomiなど)

2. たまたま日本語と英語が同じスペルの名前、ただし発音は違う (Sean、Karenなど)

3. 日本語と英語ではスペルも発音も違うが、close enoughな名前(タイガ(tiger)、ジョウジ(George)、ケント(Kent)、リサ(Lisa)など)

4. 英語でも読みやすい日本語の名前(ただし、母音2つまでの簡単な発音の名前で、かつ日本語以外で変な風に聞こえない名前が必要)

個人的には、日本人の名前ってかっこいいし、僕が自然だと思う名前をつけてあげたい、ということで、うちは一番下の4を検討中・・・つまり、英語にあわせて選択肢を狭めてまで無理矢理バイリンガルの名前を目指さないのが、親の愛と判断しました。

まっ、決まらなかったら、あとで決めるよ・・・アメリカでは生まれたときに名前が決まっていないと面倒らしいんだけど、いいや・・・。

後日談:結果はこうなりました

うううううまれるぅぅ~

うちの子、あと数日で生まれます!

半年前に聞いた予定日は28日だったのでそんなに日が過ぎているわけでないんだけど、サイズがちょっと大きめなので日曜日の夜までに陣痛が来なければ日曜の夜に病院で陣痛促進剤を投与するとのこと。なので、どちらにせよ、すぐにうまれます。

生まれてくる子供の世話のために、一週間前から奥さんのご両親がいらしております。いまはまだ生まれていないので、庭の椅子で本を読んだり、買い物に行ったりして優雅にすごしてらっしゃいます。

僕のほうは、もうすぐ生まれるのに名前も決めず、仕事の合間に庭でリスにえさをやったりしながら、のほほんとすごしております。我ながら、のんびり屋だと思う・・・。

このへんで見かける黒いリス。ひまわりの種の中身だけを上手に食べてます。グレーのが多いけど、このあたりでは時々黒いやつもいる。

さっき会社の上司のChrisから電話が。「もうすぐ出産だね。まあ、しばらくは仕事のことは忘れて子育てにがんばるといいよ。あと、僕からのアドバイス
は、ゆっくり寝て、好きな事をしたらいいんじゃない?いやほんと、子供が生まれたらもうそんな事ができる日は当分来ないから。じゃ、落ち着いたら会社にお
いで」と暖かいお言葉。ただでさえ最近はずっと自宅勤務をしており、6時には仕事を切り上げてるのだけど・・・フレキシブルな職場に感謝だ。さっき、まわ
りに大量の仕事をふって、仕事を片付けた。

Chrisはああいうが、まだ人生が大きく変化するような実感はぜんぜんわかない。男の子が生まれるから、ゲームする相手ができるんじゃない?ぐらいに考
えているが、きっとそういう問題ではないな・・・でも子供も、子供と遊ぶのもすごく好きなので楽しくなるような気もする。その程度なので、いまだに親になる実感ゼロだよ。僕が親になるなんていいのか、この世界は。

うちの子はアメリカで生まれるので二重国籍になり、日本人のパスポートとアメリカ人のパスポートの両方を持つことになる。なんかスゲーな、血統書付きの日本人なのにアメリカ人かい。

そういえば、名前、まだ決まってない。なんか大事な事ってこだわりすぎてむしろ進まないな。奥さんの案の穣太郎になるか、僕の案の洋太になるか・・・。洋太ってオマエ直球だなって感じですが、かわいくない?古賀洋太。だめ?

おまけ。パロアルトの会社の前の通りにあるハイカラな郵便ポスト。

気に入った動画

日本はええなぁ~。

Nature Time Lapse 2 from mockmoon on Vimeo.

大きな画面で再生するには、こちら

VCを辞めた友人

仲の良いセクションメイトが、トップVC(ベンチャーキャピタル)の一つに入ったのだが、もう2ヶ月で辞めてしまった。あのVCに入れるというのは本当にすごいことなんだけど、あっさりやめて次の仕事を探しているらしい。

彼はVCの仕事自体はやりたかったのだが、「このままここにいてもパートナーになれない」と思ったらしい。実はコレはよく聞く話。VCのパートナーの多くはベンチャーをIPOさせた経験があり、最初からパートナーに近いポジションで入っている。一方、MBAあがりが栄光あるトップVCに入ると、わりとサル仕事しかさせてもらえないことが多く、パートナーに近づくこと自体が難しい。

とはいえ、VCもいっぱいあるので、「トップ」ではないVCに行けばそれなりにいろいろやらせてくれるだろう。あと日系のVCの場合はMBAとベンチャー立ち上げ経験があればけっこういけるかもしれない。しかしシリコンバレーでは、スジのいいDealはほとんどトップVCに取られてしまい、微妙なDealが下に下がっていく、という構造になっているので、「トップVCで好きな事ができないなら、別のVCで同じことをするよ」とはならない。というわけで、彼のように、VCでパートナーになる一番近道は起業を成功させることだ、という結論に至る人も多いようだ。

これから、非トップのベンチャーキャピタルはより厳しくなりそうだし、VCに入ろうとしている人は慎重に。

サポートに来るメール

カスタマーサポートに来るメールを眺めていて思ったこと。

アメリカ人がカスタマーサポートに送ってくるメールって、凄くナイス。なんかメールで問い合わせをするのに、「すごくいい商品だよ!」「いつも使っているよ!ありがとう!」「革新的なアイディアだね!」「すごく返事が早くて驚いたよ、すばらしいサポートだね」などと、暖かいコメントがついていることが多い。これは驚き。

一方で、日本人がカスタマーサポートに送ってくるメールは、手厳しい。こっちは金を出しているのだから服従して当然、という感じ。

でも、きっとアメリカ人が優しいのではなくて、日本人が知らない人に厳しすぎるんだと思う。知っている人か知らない人かに関わらず、「お金を出している=立場が上」という態度は行き過ぎると美しくない気がするな。

ドーモ君

奥さんお気に入りのスーパー、ターゲットに行ってまいりました。なんか有名デザイナーの・・・アニャ・なんとかのバッグが安いとか・・・。よくわかりません。

上を見上げると。

ややっ、ドーモ君。これはドーモ。アメリカ出張ですか?

あ、実はあなた、人気ですね?それに、ハロウィーンのパンプキンにもなるんですか、あーた。

いや、それだけではない・・・もはやお化けだろうとフランケンシュタインだろうと、なんにでもなるのだな。

みなさん、ドーモ君をあなどってはいけませんよ。