アメリカで盆踊り!?

まだおぼんではないのだが、サンノゼでお盆祭りが行われていたので、顔をだしてみた。

おおー、屋台っぽいものが並び、わりとお祭り気分。日本の祭りには握りずしはでませんけれども、そこは目をつぶろう。

今川焼きをほうばるわが奥さんの喜びようは、異常としか言いようがない。

家族連れがたくさん。

ぼん踊りだよ!時々外人、いや、白人もいる。

夜までお祭りは続いたのであった・・・。

今日、なにより感じたのは、ここシリコンバレーには日本人が多いので、日本人が団結して「日本のパワー」みたいなものを発揮する場所があるということ。アメリカでは、どこの大都市にいってもチャイナタウンは活気があるが、ジャパンタウンというとどこもさびれがち。そう思うと、こうしてお盆のお祭りまでできるんだから、日本人としてはうれしい限り。

もちろん、盆踊りに来ているのは日本人だけではないから、アナウンスは英語だったけどね。

Napa Valleyでぶどうジュースを飲む

10年前、交換留学でオレゴン大学でコンピュータ・サイエンスを学んでいたとき、僕の寮の部屋の正面に台湾人が住んでいた。彼の名前はJ。僕と彼は当時いつも一緒にコンピュータをいじったり、バスケットボールをしたりと、非常に仲が良かった。

そんな彼がたまたま近くに住んでいるので、再び一緒に遊ぶようになった。週末になるといつもお誘いのメールが届く。

そんなこんなで、いきなりNapa Valleyに一緒に行こうと誘われた。

僕はお酒が飲めない。

大学1年生のとき、つまり1995年に、ビールを一杯飲んだのが人生最大の量だと思う。飲むとどうなるかというと、体が震えだし、感情と関係なく涙が出て、体中がかゆくなり、頭痛と吐き気に襲われ、世界が遠のいていく。この世界が遠のくというのを説明するのは難しいが、例えば話しながら笑おうとすると、笑う神経を働かせるまでが遠すぎて努力しないと脳と体が連動しなくなる。ちなみに、病院で注射の際にアルコールで手を拭くが、これをすると肌が赤くなるので看護婦が平謝りして逆の手にアルコールじゃない消毒液を使ったこともある。

よって、僕は酒のことを毒汁と呼ぶ。飲み会のことは毒汁会と呼ぶ。いわずもがな、知らんやつと酒を飲むなどという拷問を受ける気は無く、これが合コンたるものに僕が一度も参加したことがないゆえんである。友達との飲み会であれば僕はオレンジジュースを飲んで楽しくすごせるが、知らん女性に払わされるなんてもう拷問である。ちなみに仕事でキャバクラに行くのを避けられないことがあった。隣に座った女性が下ネタで盛り上げてこようとしていたが、どうも仲良くするのが商売な人と仲良くなるというコンセプト自体が僕にはわからず、「ははは、しょうがないなぁー、うんうんそうだよね」的な返事をし続けるのも苦痛であった。そんなウーロン茶を飲んでいる僕に向かって、「ねぇ~お兄さん、このお酒、飲んでいい?」とか言って高い酒をもってくるのだが、「もう、君、かわいいからOK!」なんて僕が言うわけがないのである。僕にいえるのは、「お前もウーロン茶を飲め」ぐらいのもんだ。

しまった、また無計画にグチを書いた。ごめんなさい。

話を戻そう。と、いうわけで、お酒が飲めないけど、まあぶどうジュースでも飲めといわれ、ナパバレーに出発。Jの友達も3人。

ナパバレーに到着。テイスティングっていうの?それをするために、いろいろまわるんだけど、どこも噴水があったりしてお城みたい。

前から、Jの友達のトーマス、J、僕。ポーズに意味はない。

はしゃぐいい大人たち。

ちなみに僕が押している人に会ったのは今日が初めてですが。というか、蹴るなよな。

ほんとに、お城なんだよね。やっぱりテイスティングはお城だよねーって感じか?

テイスティングは僕以外のみんながしていて、あーこの毒汁は軽くておいしいとか、白い毒のほうがいいとか赤い毒がいいとか、なんだかんだ言っていた気がする。

でも、ぼくのぶどうジュースも、おいしかったよ、うん、たぶん。

ボストンから、車が到着

ボストンを出るとき、こちらに車を輸送したのだが、無事に無傷で届いた。大陸横断おつかれさま。

この車、95年型のオデッセイで、本当にポンコツだ(どうでもいいが、我が家ではポコンツと言っている)。ちゃんと走るし、なにぶん新しいのを買うといっても、いい車を買うお金もないから、これでいいのだ。

西海岸に引っ越す上で、輸送費を考えると売って買いなおしたほうがいいというウワサもあったが、車を買ったり売ったりするのは時間がかかって面倒くさそうだった。しかも、大陸横断を妊娠中の奥さんをつれてするわけにもいかず。結局、1300ドルぐらい出して輸送した。

シリコンバレーに引っ越してきてからはずっとレンタカーだったのだが、レンタカー代もばかにならないので、愛車が到着してくれて本当にうれしい。サンフランシスコ市内なら車はいらないが、南のこのあたりで車がないのはとても不便だからね。

車が到着したときの様子。家の近くのSan Antonio Shopping Centerで受け取った。

楽しいシリコンバレーライフ!

シリコンバレーに越してきて一週間。

家もないのに飛び出したが、急ピッチでこちらの生活が立ち上がりつつある。

気づいたのだが、今の家は、HBSに1年早く入ったGoogleのけいちゃんの家の目の超近所である。だから、彼がもう日本に帰ってしまったのはとても残念。

徒歩圏内にショッピングモールがあって、買い物もとても楽しい。WholeFoods、Trader Joe’s、Safeway、Wal-Martといったアメリカのメジャーなディスカウントストアから、100円ショップのダイソーまでそろっている。ダイソーはさすがに100円ではなく1.5ドルだが、日本同等の品揃えがあるので非常に便利。奥さんはダイソーに完全にぞっこんである。

そうそう、ショッピングネタでいうと、しつこいけどまた書いちゃうよ!こちらの日本食事情。

ボストンには確かに日本人もちょっとはいたが、たいした人口ではないので、客が少ないので当然日本食スーパーもしょぼく、日本からくる友達から細かいものをお土産で持って来てもらわなければならなかった。日本食レストランもほとんどなく、あっても「フュージョン」といわれるアメリカ人向けに味を変えたものばかり。そりゃそうだ、アメリカ人のほうが来るんだから。日本で人気のラーメンなど出したら「こんなまずい日本食を出すな!ふざけてるのか!スパイシーツナ巻きと海老の照り焼きを出せ!」とボストンのアメリカ人ブチ切れるのがオチであろう。

しかし、シリコンバレー周辺では車でちょっといけば大型の日本食スーパーがあるので日本で買えるもののほとんどが揃う。そしてボストンに比べてとても安い。大型の韓国スーパー、中国スーパーでも日本人が好きな食材が上質で安く手に入る。レストランもちゃんと日本人向けの日本食が多い。日本でもやっていけるうまいラーメン屋がいっぱいある。ここなら、日本に帰らなくてもやっていける気がする。あー、聞いてくれてありがとう。うれしくてまた書いたよ。読んでいる人にはこのうれしさはわからないと思うけど、やっぱり食べたいものが食べられない不自由というのは本当にしんどかった。食べたいものが当然のように手に入るというのはかなりの贅沢なんだね。

気候もあいかわらず素晴らしい。火事の白いもやも最近は晴れて、本来の青い空がきれいに見えてきた。温度もあいかわらず快適。朝晩はやはりTシャツだと少し寒いが、昼になるとちょうど良くなる。直射日光はちょいとジリジリくるが、それも日陰に入ればひんやりするので冷房はいらないね。

なんか、人ももっとオープンでのん気だよね。一年の大半が雪で閉ざされるボストンと比べて、いつでも外に出られるこちらの人が社交的なのはわからんでもない。まーこんなに気候良かったら人と合いに行くでしょ、そりゃ。

なんにせよ、ボストンの会社の内定を受けずに飛び出してきて本当によかったよ。先のことをあまり考えず辞めてしまったところもあったが、きっとあれはアンラッキーだったのではなく、むしろ人生でトップクラスにラッキーだったのだと思う日が来る気がすでにする。あの仕事は給料も仕事内容も悪くなかったけど、どうも冒険が足りないと思っていた。人生一度しかないのに、普通に仕事するなんて、どうせ僕には耐えられないんだから、できないことはするなという話ですよ、きっと。

ま、ここからが大変なのだが、就職活動山あり谷ありとすると、あとは谷から上るだけ!ここからパーッと楽しくやっていきます!

モバイルベンチャーからのオファー

■まだ何もしていないけど内定はゲット!

今年の1月に、ベンチャーキャピタルで働くHBS卒業生の方々にスパムメールを大量に送りこんだわけだが、その際にTrinity Venturesというベンチャーキャピタリストの方に紹介された会社に、scanRというモバイルベンチャーがあった。そのTrinity Venturesというベンチャーキャピタルと、Adobeなどに投資を受けている。

1月に話にいった際には、向こうは、僕にとても興味をもってくれたのだが、日本でマーケティングができる人がほしいという話だったので、それじゃつまんないからいいや、といってそこで話は終わっていた。

で、最近になって、副社長から何度かメールがきていた。めんどくさくて返事してなかったんだけど。とりあえず西海岸に引っ越したので、挨拶がてら返事してみたら、すぐオフィスに来いと。で、挨拶がてら状況を話したら、僕みたいな人をずっと探しているのだが他には見つからない、ぜひ来てほしい、という話に。具体的には、マーケティングをしてほしいとのこと。最初は特に日本市場に向けて。「まだこっちに引っ越し作業をしている最中で、まだ就職活動も始めてないんだけど・・・」、といったら、「今月末まで待つから」と言ってくれた。僕としてももう少しscanRについて調べたいし、もう少し具体的にオファーの内容を見せてくれ、といったら、わかった、質問をまとめて送ってくれ、オファーをとりまとめるからまた来てくれ、といわれた。

オファーレターをもらうまでは安心できないけど、内定ゲットしたもよう!あのスパムメールが功をそうしたか・・・(笑)。帰国子女ではない僕が、シリコンバレーのベンチャーからオファーを受けるのは前例がないという話もあったが、どうやら前例を作るところまではできたもようだ。

■scanRについて

オフィスはPalo Altoという、シリコンバレーの中心地。場所は最高だ。資金もあるから会社が短期的に傾くこともないだろう。Palo
Altoのオフィスには15人ぐらい人がいて、当然日本人はいない。いる15人は、経験豊富なメンバーで、大企業や成長したベンチャーでマネジメントを
やっていた人が多く、MBAや弁護士の資格を持った40前後の人が多い。こういうところは日本のベンチャーとの違いがでるところかも。

このモバイルベンチャーは、携帯のカメラを使ったサービスを世界同時に展開しようとしている。モバイル業界ではそんなに急激に成長中という要素は
あまりないが、携帯のカメラの半導体であるCMOSの技術進歩は目覚しく、800万画素の携帯とかどんどん登場している。そんな中、このベンチャーの仮説
は、携帯のカメラの性能が進化するにつれ、デジタルカメラだけでなく、オフィスにおいてあるイメージング機器・・・例えばスキャナとかFAXもだいたい携帯で代用できるだろう
というものだ。Disruptive
Technologyとしての考え方は面白い。確かに、携帯カメラがこれ以上良くなれば、わざわざデジカメをほしいという人はもっと減るだろうし、携帯は
もとからネットワークにつながっているのでいちいちメディアを差し替えるみたいなことをしなくなるかもしれない。その先にどういうビジネスモデルが成り立
つか、と考えるうえでは、なかなか地味だが面白いテクノロジーをもった会社だ。

一応ウェブサイトはありサービスも開始している。しかし、見る限り「一応はじめました」程度のものでしかないようだ。ベンチャーによくあることだが、急い
でサービスインしたものの、まだ中身が整いきっていないので売る努力に力を入れていない、よってウェブサイトはしょぼい、ということだろう。なので、この時点
では、明らかに力を入れていないウェブサイトだけ見てビジネスの将来性を判断することは難しい。ので、正直いってなかなか外から評価するのはかなり難しい。

■雑感

Greeがそろそろ上場するようだが、かなり時価総額も高くなりそうだ。日本のモバイルはなんだかんだ言ってまだビジネスチャンスは大きいし、これからアメリカと中国が日本のモデルを必死に研究してくるだろうから、アメリカにいるモバイルのプロとしてのポジショニングは面白そうだ。そんなこともあって以前この会社と話をしていたんだけど、こんなにぱっと決まるとは、なんというか、驚いた。拍子抜けというか・・・。でも、きっと運がよかった。かなり。だってまだ就職活動はじめてないし、こっちにきたばかりだし・・・。もちろん、動かなければ実現はしなかったんだろうけれども。

なんにせよ、これで健康保険などの心配もなくなるわけで、ぐっとリラックスしてすごせそうだ。まだ詳しくこの会社のことはわからないが、方向性としては良い気がする。それに、なんにせよ今は僕にとってディフェンスを固める時期なので、バックグラウンドがしっかりしたベンチャーで働くというのはなんにせよ魅力的!これから楽しくなりそうだぞ。

アウェーゲーム

Los Altosの家は仮住まいなので、ボストンから来た荷物を全部広げるわけいにはいかない。つまり、当面荷物を置く場所がないので、セルフ・ストレージ(個人で使える倉庫)みたいなのも契約しました。うーん、アメリカって感じ。

気候は最高。こちらの気候は、日中の寒暖差は結構あって、最低が13度前後、最高が25度前後。真夏ながら、朝晩はかなりひんやりとする。真昼の運転は暑いけど、窓を開ければすごく涼しくなるのでクーラーはあまりいらない。

あと食もボストンよりかなりいい。アジア人が多いので、アジア料理がすごくそろっている。ここのところ、日本食とベトナム料理の繰り返し。今日行ったラーメン屋の「春」は、横浜家系のとんこつラーメンそのもので、久々に日本のラーメンらしいものを食べた・・・うれしい。そしてベトナム料理もうまい。やっぱり暮らしやすいわぁ。

しかし!周りはスタンフォードの人だらけだぞ要注意

サブレットした家の前の道端で、「eBay」ロゴのついたTシャツを着たおっさんに会う。もう絶対eBayの社員。

おっさん「やあ!僕はJamy。よろしく。新しくここに来た人?よろしく。君、何してるの?」

僕「こんにちは。僕は最近まで学生で、卒業してここにきたんです。」

おっさん「何を勉強してたの?」

僕「ビジネスです」

おっさん「へえ、僕もだよ。どこで?」

僕「(うわーこの人絶対スタンフォードっぽいな・・・)ええ、東海岸の学校です」

おっさん「なんて学校?」

僕「(突っ込むねえ。仕方がない、言うか・・・)ハーバードです。」

おっさん「(ニヤ)フーン。ま、いい学校だよね。僕はStanfordのMBAだけど(ニヤリ)。」

僕「(ほら来たよ・・・ぜったいそうだと思った!)へえ、そうなんですかぁ」

予想はしていたものの、何この明らかなライバル感!?Stanfordでは、「Harvard <<< Stanford」的な話題で日常的に盛り上がっているのかもしれない・・・。そういえば、Stanfordで売っているTシャツの話を聞いたことがある。正面にでっかく「Harvard」と書いてあって、隅っこに小さく「ここに来れなかった連中がいくところ」とか書いてあるらしい。どんだけHarvardが嫌いなのか・・・(笑)

完全にアウェーゲームの様相だが、アウェーを制することなく優勝は不可能だ。俺は勝つ!いや、何で?とか、よくわかんないけど。

Los AltosにMove In!

これまでSan Jose(サンノゼ)のSection MateのV君の部屋に寝泊りしていたが、ずっとそうしているわけにもいかんので、家探しをはじめた。が、始めた日にLos Altosという場所によさそうな家を発見。さくっと8月までそこに住むことに決め、即金で支払った。これから、8月までの間に、仕事を決めて、仕事場にあわせて家を決める予定。

Los Altosの家は、大きな4ベッドルームの家の1室を借りることになる。よって、ルームメイトがいることになる。それはできれば避けたかった。でも、かなりプラスのところもあったんだよね。

地理的にも就職活動にかなり便利だし、歩いていけるところにショッピングセンターもあるし、近所の雰囲気もすごくよかった。また、今回の家はStanfordのMBAの人がインターンで家を出ている間の「又借り(sublet)」なので、StanfordのMBAの人に借りるなら問題がおきないだろうということで。さらに、実は部屋にジャグジーがついていて、奥さんが絶対気に入るだろうということで。

以下、写真。

近所の雰囲気はかなりいい。

これがあたらしいわが家。夏だけ、だけど。

こちらが、借りた部屋。

天井から日がさすので、きもちいい。

部屋はおふろつき。アメリカの風呂はたいてい狭いので、これはかなりプラス!

窓からは芝生の庭が見える。

台所。

居間。

庭にでたところ。

リラックスしているのはうちの妻。

お花も咲いている。どうでもいいけど、デジカメを修理してからというもの、影が映りこむようになってしまった・・・。

まずかったのは自転車。

庭にはナシが。食べたのはリスだね、きっと!

時計ビジネスの立ち上げ

前述のとおり、今日はとあるベンチャー・インキュベータ(新しいビジネスを立ち上げるのを専門にする会社)に顔を出してきた。テーマは、超ハイテクな腕時計ビジネスの立ち上げだ。

このインキュベータの会社は、仲良しの同級生が以前一緒に働いていたとある会社の社長さんが立ち上げたもの。日本も重要なターゲット市場ということで戦略のディスカッションを行った。

その同級生に誘われて、Entrepreneurial Marketingの授業と、Building and Sustaining a Successful Enterprise という授業で、このビジネスを立ち上げるにあたっての考え方についての論文を書いたのがことの始まりだ。

腕時計というのは、すでに縮小市場だ。基本的に不要な存在になっている。腕時計でなければならないケースというのはまれで、ビジネスミーティング中に携帯をパカッとあけると「私はとっとと帰りたい」というメッセージを送ってしまうので腕時計がいいとか、スポーツ中でポケットにものを入れられない、というケースを除いては、「時間を確認する」という役割だけなら携帯電話で十分だ。

一方で、腕時計を見れば、その人の個性が大体わかるものでもあるので、単なる時間確認のツールとはポジショニングできない。詳しくは言えないが、おしゃれで、なんでもできちゃう腕時計・・・そんなコンセプトだ。これは面白い。

まあ、ビジネスモデルはいいとして、問題はどう立ち上げるか。製造設備を持つほどの余裕はないので日本の大手メーカーにOEMでお願いしたいところだが、ふつうに頼めばパクられてさようならである。では、投資家として入ってもらうか?今の時点、つまりプロダクトがない時点で話に行けば、かなりこちらの交渉力が下がり、会社のコントロールを一気に奪われてしまう。一方、ベンチャーキャピタルから資金調達するためには、プロトタイプが必要である。しかし、これは初期投資が大きいテクノロジープロダクトであり、プロトタイプレベルのものを作れるところまでもっていくのに投資が必要なのである。特に半導体のカスタマイズにはかなりの投資がかかる。だから、やっぱり日本企業と話にいく必要があるが、どう交渉すればいいか・・・という相談であった。

結局、星の数ほどこんな提案が舞い込んでくるソニーや東芝にこの時点で話を持っていく場合、主導権を維持できる方法などありえないので、この時点ではベンチャーキャピタルを使うことをおすすめしておいた。そこでどうやってベンチャーキャピタルと交渉するかだが、投資家とのコミュニケーションにはちゃんとしたプロトタイプが必要なわけではなく、コンセプトレベルで伝わればいけるはずであり、半導体に強いVCに、実際の装着感(大きさ・重さ)がわかるプロトタイプと、どう動作するかがある程度確認できるプロトタイプ、の2つを持っていくようにアドバイスしておいた。

パートタイムで立ち上げを手伝ってほしいということになったが、これからどうなるかな?

サンノゼ到着、行動開始!

HBSのクラスメイトの家に転がり込んでます。

彼の家には彼の幼馴染の家族が4人住んでいて、完全にホームステイ状態です。ビジネススクールでは聞かなかった単語が会話にいっぱいでてきて楽しい。PEといえば僕の中では当然プライベート・エクイティですが、ここではPEは体育(Physical Exercise)を意味しております。まあ、そんなわけで早速12歳の息子とプレステをやっております。いかん、仕事と家を探さないとッ!

これから、わりとブっ飛んだアイディアの時計ビジネスを立ち上げるというマネジメントチームと会ってきます。日本展開戦略についてのディスカッションです。面白そうならパートタイムでコンサルティングをするかも。こういうブっ飛んだ話大好き。

その後、2ヶ月ぐらい短期ですむところを探すための家めぐりです。パロアルト周辺がいいけど、値段しだい。できればスタンフォードのMBAの人から借りたい。怪しげな人から借りたくないので。

まーそんなことより、やっぱりカリフォルニアは気持ちいいな~。空が白い(山火事のせい?)とか水がボストンよりまずいとかあるけど、やっぱりこの快適な気温はたまりませんなぁ。

さ、ディスカッションにいってきマース。

いざ、新天地へ!

というわけで、そろそろボストンからサンフランシスコ周辺に引っ越します。職もない、金もない、でも夢と希望はあるぜ!

要するに、これからイチから就職活動です。(笑)

実は、さっきまで空港にいたんだよね。さっき、出発のはずだった。しかし、フライトが出る30分前に、突然の雷雨。おかげで出発が1時間遅れることになった。もとからフェニックスでの乗り継ぎ時間が40分しかなかったため、このまま行けば、フェニックスで路頭に迷うのは確実。

遅延が天候のせいだから、エアラインはホテル代も出してくれないし、ホテル探しもちゃんとやってくれなそうだし、散々な目にあうことが目に見えているので、今回はおとなしくボストンの家に引き返すことにした。

というわけで、今夜は快適な我が家に宿泊。今夜こそ、最後のボストン泊です。

では、いってきまーす。