お知らせ

こちらは、2007年に明治大学の社内広報誌 M STYLEに連載した「MESSAGES FROM HARVARD」からの再掲になります。

踊れ、就活生

就職先が出身大学で限定されると決め付けてはいけない。明治大学には驚くべき実績をあげてきた先輩も数多く、明大生は色々な事が実現できる事を忘れてはならない。とはいえ、どう実現するかが問題、というわけで、今回は卒業生として僕自身の就職活動の話をしたい。多少アウトローだが、少しでも参考になる部分があればと思う。

まず、僕は就職活動というものを知るため、二年生の頃に三年生に混じって企業説明会を訪問し、面接に飛び入り参加するなど色々やってみた。これにより、興味がある業界の裏側が見えてくるので良い勉強になったし、自己分析にも役立った。

そして、エントリーシート。僕が受けた会社では学歴的に正面から戦ってもまず勝てないので、守りに攻めを組み合わせた。7割は真面目に自己アピールし、残りの3割でユーモアを出してアンバランスを際立たせた。例えば「最近気になる事」への回答で、他愛も無いテーマ(ドラえもんに関する洞察)を真剣に分析したのだが、「変わった奴なので会ってみるか」と思ったそうだ。守りが堅ければ、独自性で攻めることができる。

面接で気を使った事は二つ。一つ目は面接官の質問をリードし、自分がしたい話のみをすることだ。例えば「○○が今後の社会に必要な事だと思い、私は“色々な事”を実践してきた」と曖昧に会話を切り、「何をしたのか」と質問させることで、次の会話に移る。二つ目は、面接後半にすべての会話がひとつの結論に導かれるように全体のシナリオを設計することだ。「御社の○○部門の今後の戦略はこうあるべきで、それを実現するには前述の自分の強みが役立つ」のように、それまでの話が最後にシンプルにまとまるようにシナリオを練っておく(業界内部の人にアドバイスを貰えると良い)。あとはシナリオ通り話すのみ。面接はあなたの舞台であり、主導権を面接官に渡してはいけない!

こうして僕は、経営コンサルティング会社の戦略部門に、明治大学から初の新卒採用の内定を頂いた。もちろん業種によって就職活動のスタイルは違うが、どの様な会社でも自分の熱意や可能性が伝わるようにしっかり計画すれば、チャンスは十分にある。ぜひ高い目標にチャレンジし、道を切り開いて欲しい。

GOOD LUCK!