HBS Admit Weekend 2日目
今日はAdmit Weekendの二日目。どひー、疲れてる。
ってことで、朝はすこし遅くまで休んで旅の疲れを癒す。朝からいろいろとイベントはあるんだけど、こちとら無理な旅行プランを立てているからマイペースで行かないとね。三泊のうち今夜だけ別のホテルに移動になるのでダブルツリーホテルをチェックアウト。トランクをごろごろと転がしながらキャンパスまで移動した。移動中のキャンパスの芝生にはタンポポが咲いていて、黄色の点々が緑に鮮やかに映えていた。
現在一年生のKeiの家にまた行って、荷物を置かせてもらった。そのまますぐに今日のセッションに出ようと思ったが、のんびりしたくなったので1時間ほどKei宅に滞在、豚肉うどんを振舞ってもらった。ここのところアメリカの重い食事ばかりだったのでとても幸せ。彼女は超ごきげんになり、天にも昇る気分のご様子。よかったねえ。そしてありがとうKei。ちなみにうどんとか日本食材は日本の1.2倍程度の値段でこちらでも手に入るらしいということで、ちょっと安心。
ハウジング・フィナンシャルエイド(借金とか学費の一部免除)の説明会に出るが、英語がよくわからんのでつまんなかった(それでいいのか?)。ランチは機能に引き続き今日もサンドイッチ。うーん、はっきりいってうまくない。こっちの人はどうしてこういう硬いサンドイッチが好きなんだろう・・・?そして午後は寮のツアー。いろいろなタイプの寮(建物、広さ・・・)を見たけど、大き目のアパート以外は魅力は感じず。やっぱり前から思ってた通り、オフキャンパスで一軒家を借りたいな。みんなが遊びにきたくなるような、少しは広くて、楽しい家にしたいし。あ~飾りつけとかも楽しくしたいね。同級生たちだけじゃなくて、日本から誰が遊びに来てもすごく楽しかったと思ってくれるような家にしたいんだ。
ところで彼女は一緒にアパート周りをした同級生のケビン君のあほっぽい雰囲気がいたく気に入ったらしい。あとロスアンゼルスからきたマリーちゃんも優しくて気に入ったみたい。僕としては、HBSについてひとつの不安要素として「人」があった。正直言って、確かに優秀なぐらいで人間としての魅力を感じないタイプの人もけっこういるんだよね。けれど、ちゃんと思いやりをもった人もちゃんといる。僕はそういう人と仲良くしていきたい・・・っていうのは、ふつうの世の中と同じことだよね。一般的に言ってUC Berkeleyのほうが人間としての魅力や成熟度は高いのかもしれないけど、自分の環境は自分でコントロールすれば問題なくすごせる気がする。
最後のクロージング・セッションではユーモアに富んだムービーが流れ、とても楽しい雰囲気でAdmit Weekendを締めくくった。
夕方からボストンの町をすこし散歩。ボストンは最初にイギリス人が移住してきた町だから、町の雰囲気もとてもヨーロッパ的でとてもきれい。なんとなくセブンイレブンに入って、ピザスティックみたいなものと、ホットドッグを食べてみる。意外とうまい。スポーツシューズの店やブランド服の店を少しだけ周った頃には雨が降り出していて、タクシーでキャンパスにもどることにした。エンジ色のレンガの家が立ち並んで、とってもかわいらしい。公園のそばのカフェもとてもいい雰囲気。ここにすごすことになるんだな、と思ってとてもしみじみ。
夜には一緒にKeiと、Keiの同級生の夫妻と晩御飯を食べることになっていて、ふたたびKeiの家に戻ったが、誰も居ない。とても疲れていたので勝手にあがってうとうとしていたら、3人が帰ってきた。ぼくの合格パーティをやってくれるということで、母が料理研究家だというKeiがビシバシと料理をふるまってくれた。料理の名前は覚えていないんだけど、生ハムとホウレン草のサラダ、タイのトマト煮のはまぐり添え、そのスープをつかったスパゲティなど・・・、本格的でとてもおいしい料理を作ってくれ、すごく楽しいホームパーティだった。ハウジングなどについてもご夫妻がいいアドバイスをくれて、とっても助かった。皆さん本当にありがとう。皆さんのおかげですごく大学の印象もよくなったし、のんびりとすごすことが出来た。とても楽しい二日間だったよ。それから、留学を思い切り楽しむ皆の姿を見て、ここに参加できるということはとても心が躍ることだと思った。
空港に向かうタクシーの中で、窓の外から川向に立ち並ぶ建物を眺めながら、「今まで日本で普通に仕事をしてきたんだけど、突然世界がすっかり変って全然違う場所に来ることになったんだなあ」と思う。なんだか夢のような不思議な気分だけど、これが現実なんだよね。だけど、決して楽にここに来たわけじゃない。優秀な同級生には半年準備しただけで合格している人もいるけれど、勉強の苦手な僕にはそれはできそうになかったから、ここまで来るのにはずいぶん時間がかかってしまった。夜中まで仕事をしながらも仕事の優先度を下げて、勉強を両立し続ける事はきつい事だった、としみじみ思う。僕個人の見解では、受験活動自体から学ぶことはあまりないから、成長の為の時間を犠牲にし続ける不毛さと、その不毛なことのために仕事の力を抜き続けるフラストレーションはかなり大きいものだった。ようやく、成長軌道に戻せる気がする。
でも心に刻んでおきたいのは、別に合格したって何か変るわけじゃない。人生の選択肢が少し広がるだけで、僕が卒業後にすごい人間になるわけでもない。わかっているのこれからもとても大変な生活が待っているってことかな。だけどその頑張った分ぐらいは、少し楽しい人生になるんじゃないかと思う。
日本のみなさん、一緒に留学する皆さん、ぜひおうちに遊びに来てね!
(帰りの飛行機の中にて。。。)