すし太郎
壊れていた自宅のパソコンが復活いたしましたので、ようやくブログが再開できてうれしい!今までメールの返事も滞っていましたが、もし僕から返事がきてないメールがあったら文句言って下さいね。 奥さんファンの皆様お待たせしました。久々のブログは奥さんネタです。 うちの奥さんは、よくわからない「宝物」と称するものを大量に保有している謎の生命体である。何百年前に買ったが「大事だから一度も使わない」という服とか靴とかあるし。さらによくわからないのが、「切り抜き」とか「チラシ」である。奥さんはこうしたものを目の色変えて収集する性質があるのだが、これがまた増える一方で、捨てないんだ。それで、我が家ではいつも「捨てろ」「あなたにはこの大事さがわからないのよ」みたいなケンカが発生している。 トーゼン宝物の山はボストンに持ち込まれている。本日はその中の謎のチラシをひとつを紹介する。 すし屋のチラシだ。 その名もすし太郎。 僕たちが日本にいたときのだから、けっこう前のチラシ・・・ しかしこのチラシは、経営戦略、起業、マネジメントに人生を費やしてきた僕にとって、あまりにも驚愕の内容であった。 このブログのリーダーにはMBAの学生が多いので、マーケティング戦略のケーススタディとしてここで紹介したい。 世界のMBA生の諸君、すし太郎のイノベーティブなマーケティング戦略をよく見なさい。 ・・・ 1ヶ70円か。うん。やすいね。ん・・・ 毎日半額? 毎日半額ってどういう意味?だって毎日なんでしょ?半額?半額ってどういう意味だっけ? 松にぎり280円!?安すぎない?大丈夫?だって最初のマグロ4ヶでもう70×4=280円なんだよね? ふむ・・・りんご1ヶか。1ヶ・・・。あ、りんごの後にキュウリ来るんだ。デザートって普通最後では・・・ あ、うん、竹も280円なんだ。 え、竹も280円なの?だって松?松って??? あ、竹にはキュウリ巻あるんだ。あれ、でもキュウリ1ヶもある・・・キュウリとキュウリ巻は別!?だったらさっきのキュウリは何!?キュウリ巻???カッパ巻??? ていうか 携帯電話でいいの、店の番号!?浅草だよね? あ、裏あった・・・裏には何が? おお、キャンペーンやってるんだ。日本一安いのに。 うん、ジャンケンに勝つとすし無料か。 ・・・ え、無料にしていいの?ジャンケンだよね? ・・・・ (そして2000円がもらえます) ん・・・いま何かすごいものを見たような・・・ なに!?280円のすしを食べて、ジャンケンで買ったら無料で、かつ2000円くれるの!?そしてそれはカッコで小さく書くんだ!?「ジャンケンに勝つとすし無料ってすごい強調してあっちこっちに書いてあるけど強調すべきは2000円じゃないの?いや、確かに2000円の件は右下にも「(得)ジャンケンに勝つと二千円がもらえますって」ってあるけど、それ「マル得」とかで済むレベルなの? まだ見るところがありそうなので再掲。同じ画像ね。 ふむ。出前しますと、でかでかと書いてある。 15分。 15分!? 速過ぎない? 遠くてもOKか。 遠くてもOK。 遠くてもOK・・・ 遠くても、OKなのか? 15分で????? というか 03の電話番号持ってたなら、最初からそっち出しなよ。闇金か。 ああ・・・24時間営業なの・・・もうだめだ・・・驚けない・・・ すし太郎・・・・ こんなに気前が良いのに、500円の海鮮丼が大盛になると900円になるすし太郎・・・ すさまじい経営手法だ・・・ 庶民の味方だ・・・ ハーバードで経営学の修士まで取った僕としては、一人当たりの顧客価値とか、座席数とか、回転数とか計算してみたくなる。しかし、もしそれをやってしまったら経営学のありかたを根底から否定されすぎて、全てに自信をなくしてしまうかもしれない・・・ すし太郎。 さすがわが奥さんによってボストンに大事に運ばれてきただけはある。 あなどれん。 ちなみに奥さんが店を覗いたら、中に板前さんが一人いたらしい。きっと彼が15分で出前するんだろう。遠くても。 ん・・・まだ何かついてるな。何だろうこれは。 ウッ・・・・ウゥッ・・・ ・・・もういいんだ・・・もう割り引かなくてもいいんだよ・・・ […]