賑やかなバイオリン・コンサート
現在出張でシリコンバレーにいます。今年に入って、アトランタ、ワシントンDC、シリコンバレーと出張続き。しかしシリコンバレーはふつーに春だね。暖かくてすばらしい。
さて、数日前に、ボストン東スクールという自閉症の子どもの学校にてハーバードの学部生でありバイオリニストの五嶋龍君の無料コンサートがあった。オーケストラでビオラをやっていたうちの奥さんの希望で、仕事後にちぇん太と3人で行ってきたよ。
コンサート会場はボストン東スクールという自閉症の子供の学校の体育館。日本人の北原さんが創設者で教育方針は日本流だが生徒はアメリカ人。前列のほうには生徒たちが並び、後列のほうは一般の人がたくさん座ってた。
龍くんは僕がHBSにいた時にハーバード日本人会のイベントか何かで会った気がするのだが、実は「なんかバイオリンがすごい人らしい」以外何もしりませんで・・・(すみません無知で)。でも、知的で、スポーツもがんばっていて、バイオリンのプロだなんて、すばらしい・・・。しかもボランティアでの演奏とのことでそれもすばらしい!
自閉症は先天性の知的発達障害である。そのせいか、多くの子供たちは「静かに演奏を聴かなければならない」という先入観を持っていない。りゅう君が奏でる音楽に、子供たちは自由に歌ったりリズムをとったりしているので会場は演奏中もずっとザワザワと賑やかだ。静かではないコンサート会場。なんだか楽しいね。
うちのちぇん太も広い体育館で遊んでいて、興奮して「キャー」と大声をあげたりするのだが、会場にいるお客さんは白い目で見るどころかとても暖かい目でにっこりとしてくれる。時々人がやってきては、「とてもいい子にしているのね~」とやさしく話しかけてくれる。ちぇん太も愛想を振りまきまくっていた。
コンサートの終わりのインタビューで、りゅう君は「子供たちが演奏を聴きながら歌っているのを見てどう思った?」という質問に、「音楽っていうのは楽しんで聴く事が一番だと思います。だから、みんなが楽しんでくれたことが一番です。」と答えていた。その流暢な英語での答えは自信にあふれていて、爽やかだったよ。
コンサートを聴いて思ったこと:
- 僕は、静かにしないと怒られる怖いコンサートより、みんなが自由に楽しんで笑っているコンサートのほうが楽しい。
- 彼のような飛びぬけた才能と自信のある人は海外のほうがのびのびできそう。
- 日本人が自閉症の子供のための学校を私費を投じて設立した学校の体育館で、才能あふれる日本人(アメリカ出身らしいが)が演奏する。誇らしい事だね。
- アメリカにいると、色々な才能のある日本人に気軽に出会えて楽しい。
そんなところで、またね。
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