MBAエッセイカウンセラー江戸義塾の実績が凄い事になっている

2008年とかに、MBA(または大学院留学)のエッセイ・カウンセラーの選び方という記事を書いたことがある。というか、「MBA エッセイ」で検索するとトップに来るのねこれ。

エッセイカウンセラーというのは、MBA受験の課題となっている小論文(エッセイ)にどう答えるかについてアドバイスをくれる人のことである。僕が受験していたころは2005年とかなのでもう10年近くも前になるのだが、僕はエド先生(江戸義塾)に見てもらった。

当時はインターフェイスというカウンセリング会社が人気で、エド先生を知っている人はあまりいなかったと思うので、そういう前提で上記の記事を書いたのだが、気づいたらエド先生の実績がぶっちぎりとなっているではありませんか・・・。

http://www.edogijuku.com/achievements.html

http://www.kkinterface.co.jp/mba-track-record/2008-2013/

いつの間にか、一人でやってるのに多数のカウンセラーを抱えたインターフェイスを凌ぐ実績を出している・・・。何より2013年だけでHBS合格者が6名って一体どうなってるの。インターフェイスは過去6年の合計で10人だというのに。おすすめはしていたけど、まさかここまで凄くなるとは。

というわけで、最初にリンクした元記事に、「これは2008年とかに書いた古い記事です。今となっては、実績・評判ともに、江戸義塾のエド先生が国内でぶっちぎりトップであると思われます。」という注をつけさせて頂きました。(笑)

実は、ここ数年エド先生は色々とプライベートでご苦労が続いていて精神的にも大変そうだったので、生徒の実績は大丈夫だろうかと心配していましたが、むしろブッチギリ結果を残しているあたり、やっぱり生徒を大事にする凄い人だと思って関心しました。

やっぱり信頼できる、すばらしいカウンセラーだと思います。やっぱり大事なことで付き合う人は信頼できる人がいいです。

シリコンバレーの車とITについてよく聞かれる話

基本的に仕事のことをブログには書かないのですが、車とITの未来について米国の動向はどうなのかという話を頻繁に聞かれるようになりました。僕はあんまりこのあたり調べているというほどでもないのですがいっぱいきます。ただちょっと個別に答える時間がないので、よくある質問とその答えをまとめておきます。

  1. 自動運転っていけてるの?
  2. 車のビッグデータ & OBD IIってどうなの
  3. OBD II を使ったUsage Based Insurance (従量制保険)ってはやってるの?
  4. AppleのCarPlayとAndroid Autoってもうすぐ出るの?
基本的に、この領域に詳しくない人がみても何を言っているかわからないと思いますので、興味のない人はスルーでお願いします!

1. 自動運転っていけてるの?

自動運転には、無人運転と、有人運転のアシストがあります。有人運転のアシストは果てしなく昔から研究されておりまして、実用化してなかっただけの技術がいっぱいこれから実用化されると思いますが、そこにはそんなにサプライズ要素はないと思われますし、いけていると思います。

では無人運転はどうなの?と言われると、状況は以下のような感じです。

技術は一般で期待されているほどには進んでない

Googleの自動運転エンジニアによれば、基本的に事前に道を覚えて、プログラムされたとおりにハンドルを動かしているだけで、道路工事があれば突っ込むし、他の車がぶつかってくればそのままぶつかるし、周りにあるのが人間なのかサボテンなのかもわからないらしいのですが、マーケティング担当の人の話を聞くと何でも出来るかのように聞こえてきます。つまりトップの指示で、できていない事ができたかのように報道しなければならない事情がGoogleにはあるということで。実際にGoogleのデモを見たりして現場を知っている自動車関係の人間から見ると、「さすがにあれは騙しているのに近くないか」という話がよくでてきます。

ただGoogleが発表している記事をよく読んでみると、「がんばっています」としか言っていません。よく読むと、どこにも「これができました」とは書いておらず、マーケティング用のイメージビデオなどを元に勝手に見た人が勘違いしているだけでGoogleは嘘はついていません。例えば「自動運転車が何キロ走行しました」とは書いてありますが、そのうちどれぐらいが自動の運転だったのかは書いていないし、「自動運転車は何年後に道路を走ります」と発表する時はそれが「Google敷地内の道なのか、一般道なのか」とかは決して言いません。上空から道を画像解析しているような動画とかを見ても、Googleは「こういう解析をできる」と言っているわけではなく、「取り組んでいる」としか言わないので、記事を読むと情報操作の巧妙さが勉強になります。ハンドルがない車のデモなども、別にそれ自体は何もすごくないですよね。ゴルフカートからハンドルが無くなったものと比べて何がすごいのかなど、技術的なところはさっぱりわからない告知になっており、冷静に考えると何も言っていないわけです。おじいちゃんが「ぜんぜん怖くなかった」といっているコメントを採用しているということは、なるほど一般的にはおじいちゃんが怖がっているということはわかります(笑)。

ただ僕がGoogleのトップだったらたぶん同じ事をすると思います。技術的にはもう色々できてるんだよというアピールをしてユーザーを盛り上げない限り、法制度が整わないからです。「うちはみんなの夢を実現する技術が完成しているんだけど政府がやらせてくれないんですよ~」というポジションを取るのが好都合だからです。もちろん普段はGoogleは出来てないことをできているかのように言うような事はあんまりしない会社なので、そこは法制度まわりでの苦労の裏返しではないでしょうか。

多くの車業界の人は、最近の無人運転車を作りましたみたいな発表を見ても「フーン、いいんじゃない、好きにすれば」という感じであり、「大変だ!」という車業界のリアクションを期待していたGoogleとしてもやや肩透かしだったのではないでしょうか。

法制度関連はかなり大変

運転に関する法律というのは野球よりもルールが細かく決まっており、かなり運用が完成されています。これを無人運転の法律と共存させるのはすっごい大変でしょう。事故の話だけとっても、必ず誰か死ぬのは避けられない世界を無人運転にするということは、プログラムが殺人の順番を決めることになります。突然飛び出してきたおばあちゃんを殺すべきか、おばあちゃんを殺さないように歩道に逃げて小さな子供を殺すか、それとも急ブレーキをかけながら隣の車に衝突させて隣の車が対向車線の車とぶつかって死ぬということにするか、というか運転手が死ねばいいんじゃないのとか、そういうコンピュータしか判断しえない条件下での意思決定を法制度に落とすのは至難の業だということです。そうなると、短期で自動運転技術を浸透させるにはほぼ確実に事故の直前に自動運転を解除することになる、つまり結局有人なので「はい殺したのはあなたのせい」となり、本当の意味での無人にするなら法的な部分はかなりの長期戦になるんじゃないでしょうか。ぼくはそのあたりの法律とかあんまり知らないですけど、少なくとも直感的には10年みたいな短期間で法整備が進むとは思えないのですがどうなんでしょうね?

自動運転で人間を超えるのは大変

また、人間というのは不注意によるエラーを起こしやすい一方、例外処理能力がかなり高いので、無人運転にしたら死にやすくなるシチュエーションというのは出てきます。車というのは最も自動運転化がかなり難しい交通手段と思われますが、レールの上を走るだけの電車ですら無人運転がほとんどできていないのは、やはり人間の例外処理能力が高いため、自動運転+有人という組み合わせにせざるを得ないという事ですね。人間すごい。

というか現実に乗れといわれたら怖くねえ?

無人運転で車の中で新聞を読みたいという人はよくいます。でもねえ、実際に自分がその立場になって、はいどうぞ無人運転です、安心して新聞読んでくださいと言われても、ハンドルから手を離して新聞読む人はあまりいないと思うんですよね。例えば、僕が今飛行機に乗るとして、有人運転2万円、無人運転も2万円だといわれたら、有人運転のほうにすると思います・・・飛行機はどうせ元からほとんど自動運転なんだけど、それでもなんか誰もいないって怖いじゃないですか。例え安全が証明されていたとしても、人間がいない事に対する不安をなくすというのは、理論を越えたところで単に怖いという事実を、車の自動運転がまだ非現実的であるがゆえに見逃しているのではないでしょうかね。人間というのは合理性だけでは行動を決めないですし、放射能みたいな「よくわからないもの」は理論を越えて怖いと思うのはとても自然なことです。同じように、安全であっても誰もいないのは怖いというとても自然な反応を、技術で丸め込むのって大変そうですよね。

高いお金を払って死ぬ確率を上げるという状況を打破するところまで行けるのか

無人運転というのは難しくて、実現するのにはコストがかかります。売価はともかく最初の数万台は作るのにそのへんの1億円のスーパーカー以上にコストがかかるでしょう。高コストの状況下では検証データも少なく、その結果安全性も低い状態なので、無人運転による事故で死ぬ人はそれなりに多いと思います。そもそも1億円あったら運転手を一生雇って車の中で新聞を読めるので有人運転のほうが安くて安全になります。結局、死ぬリスクを犯してでも1億円払って車の中で新聞を読みたい人がかなり増えないと、コストも下がらないし安全性も上がらないですよね。命の危険と大きな財産を賭けてクールな人生をエンジョイしたい人がたくさんいない限りは普及する日は来ないんじゃないか説もあり、とりあえずUberでネタとして誰も乗っていない車がアイスクリームを届けてくれるといったところからコスト度外視でやってみて、他の車にぶつかって人を殺したりしないかどうか見てみましょうという事になるのかもしれません。

自動運転まとめ

というわけで、自動運転は、有人運転のアシストという意味では有望だと思います。ただ、シリコンバレーでこのあたりの話の真っ只中にいる限りでは、無人運転がもうすぐ実現できるとは思わないというか、そんなにうまくいってたらそもそもGoogleはあんなにがんばってプロモーションしないと思います。ただ、無人運転の技術にも、レーダータイプや、画像処理タイプなどいろいろあり、画像処理タイプはヨーロッパのほうが進んでいそうな感じで、無人運転全体としてはシリコンバレーしか見えていない僕から見るといろいろ見えていない世界もあると思います。そのあたり、もっと詳しい人はいっぱいいると思います。

2. 車のビッグデータ & OBD IIってどうなの

車の中のデータがものすごく価値があるのでバラ色の世界、みたいな話がよくありまして、車メーカー内でも一部の人は車の中のデータは宝の山だと思っている人は多いようです。ただ、データ系のビジネスは、「何ができるのか」それが全てです。やはり筋がいいのは、車の中のデータをリアルタイムに見て、危険を回避することです。例えばテスラは車内のデータをセンターで観察していて、車が壊れて止まりそうであるという可能性があると、運転手に「すみませ~ん、その車たぶんあと10分ぐらいで壊れるんでそこの高速降りてください、ヘルプ向かいますんで~」と連絡してきます。そういうやつはやったほうがいいと思われますが、別にテスラは「ビッグデータでコネクテッドカー」みたいな事はモヤっとした事は言っておらず、単に壊れる前に教えてくれるというシンプルな話です。そういう問題解決の視点なくビッグデータですとかクラウドですとかコネテッドカーですとかテレマティクスみたいな事を語るのは難しいですよね。技術のキーワードではなくユーザーを見るという当たり前の話なのですが。

FordのOpenXCなどで規格をオープンにしたりハッカソンをがんばるというところが多いのは、ビッグデータはあるけど痛みがないから誰か探してちょ~と言っているわけであって、ハッカソンするということは、技術はあるけどキラーアプリがないのでオープンにしたいという事なんでしょうね。

OBD IIという、ハンドルの下についてる情報センサーのポートから車の中のデータを抜き出すと何でもできる的なことで資金調達したAutomaticというスタートアップなどがあり、これからどうするのか見ものです。ただ、ファウンダーに「Automaticって何の問題を解決するの?」と聞いたら、「いろいろだが、人によって違う」と答え、「何でハードウェア作ったの?」と聞いたら、「当時は自分で作らないとAppleがサポートしてくれなかった」など、ものすごくぎこちない返答をしていたあたり、やはりビッグデータ系は大変なのね・・・。と思わされます。OBD IIはプロトコルとしてもわりとしょぼいのもありますしね。運転を点数化したり色々していますが、どうもエンゲージメントがかなり低いようで、「ちゃんと使ってくれるユーザーはいるので私たちはそのユーザーにフォーカスします」と言っていたのですが、1万円のデバイスなのでIFTTTとかやる前にまずなぜ1万円払う人のエンゲージメントが高くできないのか、それが大事だと思います・・・。Automaticのデバイスを大量にくれたので、僕らに考えてくれという話なのだと思いますが(笑)。また、OBD IIを使ったスタートアップは今アメリカでも大量に出てきていますが、どこも大企業や保険会社など、いろいろ提案しては、「で、結局、誰がなぜ金を払うんだ」という上層部の質問に答えられず頓挫するというのがあらゆるところで繰り返されており、大変そうです。

ちなみにこのOBD IIに関しては僕はかなり詳しいので、去年の秋ごろには、自分でOBD IIのデバイスを作って、それをテレマティクス的に保険会社に提案したら面白いかな?と思っていましたが、いろいろな調査の結果、アメリカでも日本でもうまくいかなそうなのでやめました。ただで配るからということで資金調達しているステルスのスタートアップの話とかもいっぱいありながら、それでも浸透させる戦略まで到達していないので、技術ありきのOBD IIの難しさがよくわかります。

というわけで、よくOBD IIを使ったビジネスモデルの相談を受けますが、基本的には車のビッグデータは外部のデータとうまくつなげないと無価値で、つなげ方がわからないけどデータがあるのでビジネスしたいという相談を受けてもちょっとアドバイスが難しいので、少しビッグデータというところからは頭を離して、冷静に顧客にどう役に立てるのか、からはじめるのがいいと思われます。もちろん、OBD IIから取れるビッグデータが全部無価値というわけではなく、面白いと思うところもあります。単純に、アメリカのOBD II系のスタートアップも苦戦しているし、もっと顧客中心のアプローチをしないと大企業との提携などを通すのはきついと思いますよ、ということですね。

3. OBD II を使ったUsage Based Insurance (従量制保険)ってはやってるの?

ハーバードのMBAの先輩がProgressiveという自動車保険の会社でOBD IIを使った従量制保険の担当役員だったので、しれっと話を聞いてみました。とりあえず個人的に聞いた話なのであまり書きませんが、基本的には厳しいということですね。平たく言いますと、保険会社というのは、安全運転をしてあまり車に乗らない人をカモにすること、および、余計なことをしないで運用費を下げる事、によってお金を儲けているわけで、業界としては、売り上げが下がってコストが上がるUsage Based Insuranceは本質的には筋が悪いと見られているようです。また、安全運転かどうかを見て保険料を調整するというのも実際には無駄だったようです。どうも安全運転している人が事故を起こさないという統計上の仮説が間違っていたようで、自信を持ってアグレッシブな運転をする人が事故を起こしてくれなかったとか、安全のために急ブレーキをかけると保険料が上がるみたいな話に限界があったのでしょうね。もう安全運転しているかとかは見てないようです。Progressiveの担当役員が全て正しいとは言わないにしても、この分野のリーダーであるProgressiveでこんな感じなので、他社もぜんぜん追従していないようです。ちなみに全てのモデルがうまくいかないわけではないと思いますが、そのあたりはコメントを控えます(笑)。

4. AppleのCarPlayとAndroid Autoってもうすぐ出るの?

このあたりはかなり裏情報になってくるので書けることがほとんどないんですが、まあその、わりと仕様交渉でもめてますし、特にandroid autoはGoogleらしい「データみんな出してね♪」というアプローチが業界内では微妙な感じになっており、2014年中に出ます!といっているやつが本当にいわゆる「ちゃんと出た」感じにできるのか、それとも「なんちゃって2014年に出しました」になるのかも含めて、車業界って大変なのね、と思わされます。Open Automotive Allianceについては、別に入っても入らなくても何も変わらないやつなのですが、とりあえずみんなGoogleを敵に回す必要がないので加入しているようです。例えば現代自動車あたりががんばって「ちゃんと出た」感じになったとしても、今までのカーナビがいらなくなって安くなるという期待を持ってみているユーザーに対し、値段含めてちゃんとできるかなどを見てみると楽しいと思います。

ただ、車の中でスマートフォンを使いたいという欲求は確実にあるので、CarPlayもAndroid Autoも時間をかけて浸透していくと思いますよ。市場も尋常ではなく大きいですし。単に、スピードという意味では、安全第一である車業界にAppleやGoogleもちゃんとあわせなければならないし、かかるべくして時間はかかるでしょう。AppleのCarPlayも音沙汰無いですがあまり進んでないにしてももうちょっと誇大広告をしておいたほうがいいと思います。

ちなみに、Andy Rubinが入るはずだったCloudCarを結局買収しないGoogleもやり手ですね・・・。なんかこう、大変そうです。

 

 

というわけで、「シリコンバレーの自動車×ITあるある」について、よく聞かれるような当たり障りの無い話を書いてみました。ただ、僕は記者でもなんでもなく、調べようともしておらず、現場の嗅覚のみに基づく話なので、もし間違ってたらごめんなさい。というか、ちゃんと調べてる人いたらぜひご教授・ご指導くださいませ。

それではみなさんごきげんよう。

JTPA ボードメンバーに就任しました

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JTPAは技術を志向する日本人プロフェッショナルがシリコンバレーで働くのを支援するための公認NPOで、千人を超えるメンバーが登録しています。毎回、様々なテクノロジーにフォーカスした講演、パネルをやったり、気が向いたら日本の若者をシリコンバレーにつれてきてシリコンバレーのトップ企業見物に引きずり回すなど、シリコンバレー×日本という意味では重要な役割を果たしている、非常にアクティブな組織です。

今回、シリコンバレーのレジェンドである皆様が、組織の若返りを図りたいということで、微妙に若いのか若くないのかわからない私が新たにボードメンバーとして任命を頂き、ありがたく引き受けさせて頂くことといたしました。

基本的にエンジニアによるエンジニアのための組織ですので、ビジネス側の人間は飛び道具担当である的な雰囲気をそこはかとなく感じておりますが、シリコンバレーと日本をつなぐ重要な組織のボードメンバーとして皆さんのお役に立てるようにがんばりたいと思いますので、今後ともJTPAをよろしくお願いいたします。

なお、早速なんですけど、7/25にAndroidとゲーム開発関連のトーク会を行います。Android NDK 最適化 by Hakuro Matsuda (Google, inc)、cocos2d-xで作るマルチプラットフォーム2Dゲーム開発 by Norio Akagi (PlayNext, inc)、Android Wearアプリ開発の基礎知識&Hacks by Takahiro Horikawa (Yahoo, inc)といったラインアップで、エンジニア的にはなかなか乙女心をくすぐられるトピック満載だと思われます。参加費は一人$100ドルですが、愛の日記を見たというと無料です。もっと厳密に言うと最初から全員無料です。詳細はこちらをどうぞ。

 

JTPAはシリコンバレーの第一線で活躍するすごい皆さんをビシバシつれてきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

まだまだ寄付で生きています

はいどうもみなさんこんにちは~。いやあ、引き続きブログの更新が滞っていて恐縮です。ここ3ヶ月ぐらい、ひきこもってプロダクトデザインばかりしてました。僕はこう、没頭すると周りが見えなくなるタイプなので、正直言ってここ数ヶ月の記憶があまりありません。ただ、支えてくださっている多くのみなさんのおかげでとても楽しくがんばってます。

オフィスに遊びに来る友人たちは、ブログを見てくれているみなさんの寄付だけで作られたわれらがオフィスを見て「なにそれ意味不明、あんたら何者なの」と楽しんでくれるので、いい観光名所となっとります。もう送られてくるギフトは留まることを知りません。まだまだ来るぞ~。

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Sonyのグランツーリズモチームのいまさきさんからプレステ用の高級ハンドル!!!これぜってーたかいぞ。

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すぎさきさんから素敵なソファーベッド!早速活躍中!

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まつださん(×2)、よこたさんから時計!最新テクノロジーを駆使した世界時計として大活躍!

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たいらさんからポッキー70箱、まりこちゃんから10箱、いのしたさんから20箱!、はがさんから10箱!ポッキー王国!!!

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あっきーから悪そうなアンドロイド人形!(まんなか)

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たなかさんから海賊旗!実はあんまりワンピース読んだことないぜ!でも強いチームには旗がいるぜ!

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てつおさんからマッサージチェアをプライベートルームにする障子!

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ふじもとさんから4テラのハードディスク!

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きばたくん、はがさんからお茶~。ほっこり。

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近所をジョギングしてたらDrivemode Houseを発見して、玄関マットを送ってくれたさとうさん!

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これはその・・・たぶん誰か書かないほうがいいやつだ!たぶんこれを日本からもってくるのは違法だ!愛してるよリスクテイカーのAさん。

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やまなかじんちゃんから駄菓子セット!すげえ。ゲームガム大人気だぜ!

もうたべちゃって写真ないんだけど、アクセンチュアの林さんからジュースとたけのこの里!

あんまりにもたくさん来るのと、時々Amazonの手違いで差出人が書いていなかったり、届かなかったギフトはうちにはわからなかったりと色々ありますが、もし届いてないやつがあったら教えてくださいね~。

でも、みなさんの善意にあふれるわれらがオフィスは、ポジティブパワーでいっぱいです。ちょっとおかしを食べるときも、ちょっと掃除するときも、いつでも「ああ、支えられているんだ、ありがたいことだ、がんばろう」という気持ちは、たくさんもらっても、時間が経っても、色あせないものですね。

というわけで、ギフトにあふれたわが社は、みなさんの応援によって今日も愛のパワーにあふれています!乞食スタートアップといわれようと、これがぼくたちの生き様であります。

最近は日本で弊社のように寄付でオフィスを作ってしまえ!というのが何件かあるらしいのですが、スタートアップは吹けば飛ぶ存在なので、みなさん弊社以外の生まれたてのスタートアップにもやさしくしてあげてくださいね!

Drivemode設立経緯その3

2013年11月 Y Combinatorに落ちる!

Y Combinatorという、アメリカで有名なインキュベータ(投資もしてくれるスタートアップの学校みたいなもの)がある。何かのついでにウェブサイトをたまたま見たところ、「3時間後が本日の締め切り」って書いてあった。Y Combinatorが具体的に何をしてくれるのか正直あんまりわかっていなかったのだが、調べている時間もないので1時間ぐらいで質問に穴埋めして適当に書いて出す。Co-founderのビデオとかないのでごまかし、穴埋めもよくわかんないので「わかりません」と書いて、さくっと出したら面接に呼ばれる。

うーむ、呼び出されてしまった以上、「なんでY Combinatorに入る必要があるのか」を考える必要がある。そこで、みんなでYC卒業生とかの話を聞いたりして、クイックにメリットとデメリットを考えてみた。

メリット:
  • 投資家ネットワークがない人にはいい
  • 業界ネットワークがない人にはいい
  • 資金がない人は資金をもらえる
  • スタートアップのやり方を知らない人はYCのスタートアップ流儀を学べる
  • Amazon Web Servicesなどのインフラがタダで使えるなど特典がある
  • マーケティングになる
  • プレゼンの練習になる
  • 旅費1000ドルもらえる
  • ネタ的に面白い
デメリット:
  • 投資条件が悪い(ので、僕の周りに申し込む人はほとんどいない)
  • VCから見ると、YCに入ったからポジティブとは限らない
という、以上の分析の結果、「入ったほうがいいのかどうかよくわからない」という結論になった。ネットワークや資金などは困っておらず、YC流のやり方はちょっと知ってるけど使わないと思うし、AmazonのUS本社には「Drivemodeは特別にインキュベータに入らなくても100万円分は無料にする」とか言ってもらえるし・・・。あと、僕はVC側の世界の人間だったので、YC卒のスタートアップの評価もそこそこしたが、YCに入ったからどうかという現実に関しては裏情報ばっかり持っているのでちょっと世間と違う印象なのかもしれない。

そんなこんなで、1000ドルの旅費を出してもらえるので、とりあえず面接にはいく事にした。方針は以下:

  • 優先すべきはプロダクトなので、YCの面接の準備は基本的にしない
  • よほどいい条件で投資されるとか言われないかぎりたぶんどちらにせよ入らない
ということで、軽いノリで行ってみた。

落ちるとも知らずに記念写真を撮るわたしたち。ぷぷぷ、ダッセー。

人数多いと嫌がられるらしいけど、みんな記念に行ってみたいだろうからゾロゾロ連れて行く。会場につくと、周りのみんなはものすごい準備していて、なんかいろいろ傾向と対策的なものがあるらしく、みんな熱く合格セオリーを話していてびびった。あと、なんかどこの欄で申し込むと面接官が誰になるらしいみたいな常識がいろいろ存在するらしい。そんなわけで、面接に行ったらポールという短パンでサンダルの人と話がかみ合わなかったようで、あとからメールが来て落ちた(笑)。でも感じいい人たちだったよ。話がかみ合わなかったのは、僕のプレゼンが悪かったの一言に尽きます。ただ面接の当日まで、ファウンダーの誰も入りたいと言っていなかったので、なんか別によかったのかなと・・・。とりあえず1000ドルくれたし!

ちなみに、本気で準備して入ろうとすべきだったのかどうかは、やっぱりいまだによくわからない。必要だったら考え直すと思う。そのうち後悔する日がきたら、そのときはそのときだろうな。一言で総括すると、よくわかってないのに行っている時点で、場違いであった。

でも面白かったから何でもいいのだ。

2013年12月 そろそろ僕のお金が尽きるので資金調達準備

さて、無給状態のまま、自腹でドメイン買ったり経費払っていたら古賀家の家計が本気でやばくなってきた。当たり前なんだけど。本質的には起業なのか起業じゃないのかとかはどっちでもいいのだが、さすがに給料がないと維持可能なプロジェクトではないので、なし崩し的にちゃんとした会社にしなければならなくなってきたという感じである。

ということで、激烈シンプル、小細工一切なしの4ページのConvertible Equityのテンプレ契約書(タームシートすらない)を仲良しのみなさんにお送りした。資金調達の所要時間は3分ぐらいか(笑)。

2014年1月1日~ オフィス開設(空っぽ→最高のオフィスに!)

資金調達はみなさんのおかげでさらりと終わりました。みなさん投資に慣れているのもあって質問も何も来ず。スムーズに行ったのはもう本当に信頼してくれている投資家の皆さまのおかげです。元から、「出資金は、成功したら儲かり、失敗したらチャラでいいよ」「応援したいという想いだけ」「いきなり大企業に殺されたらそれはそれでいい、一緒にやりたい」「明日にでも振り込むよ、契約書もいらない」といった感じの皆さんの言葉は、投資家と投資先というよりも、お父さんと息子みたいです(笑)。(なお、特にニュースリリースとかは何もする気ございません。僕たちごときがメディアの皆さんのお時間取らせるのはまだ申し訳ないです。)

ただ、あえてそんなに調達しなかったので、経費は極限まで下げねばならない。

とりあえず、Walmartで買ったプラスチックの机と、お借りしたパイプいすで仕事を開始。何にもないけど全く問題ない。

しかし、素敵なオフィスにしたいという思いはある。けど問題があるわけじゃないので我慢できるなら我慢したほうがいい。うーむ。

そこで、使ってない家具を寄付でいただき始めました。

そしたらまあ皆さんどんどん寄付してくれます。ひええ。

あまりに色々頂けるので、もうこの際AmazonのWish Listでお願いしてみたらどうなるんだろうと思って、ためしに公開してみたら、400ドルを超えるものですら飛ぶように買われていくというお祭りに発展いたしまして、知り合いから存じ上げない方までにも支援して頂きました。Co-founderたちもこの瞬時にオフィスにモノが揃っていく、しかも全部が頂きものという夢みたいな光景に衝撃を受け、この謎の状況は「KOGA MAGIC」と呼ばれるようになりました。

「なぜこんなことになるんだ」と聞かれても「わからんけどこうなった」としか答えようがございません。わははは。

こうして、皆さんが作ってくれた会社で僕たちは元気に働いています。

世界一愛されてるスタートアップである気がして、とても誇り高いです。

2014年2月 エンジニア募集開始

会社の設立事務もなんとなく終わりました。会社設立の法務も僕は契約書とかわりと自分で書くので超安くできました。英語あってるのかわかんないけど(笑)。

そして、エンジニアの募集です。Wantedlyというサービスの評判がよかったので申し込みを出してみました。これはソーシャルネットワークで応援して頂けるとなんか順位が上がってみんなに見えるようになるらしいという求人告知サービス。

求人を出したら一瞬で900件以上ある募集のうちランキングが1位になりました(何のランキングなのかわかってないですけど 笑)。Drivemodeは多くの人に支えられているので、「誰かに助けてもらうとうまく行く」ことに関しては最強!もちろん、まだ出したばかりなので、すぐには決まらないと思いますが、きっとうまくいくと思います。これについても、御礼申し上げます。

まとめ

というわけで、いままでの僕たちの冒険のスタートの経緯は以上です。ぜんぶ書いてみました。

まとめると、「うお~起業するぜ~」という勢いがあったわけではなく、「一発当ててやる!」という思いがあったわけでもない。現実はこれです。

  • 「こんなプロダクトをつくりたい」という思いがあった。
  • 僕は「助けて」と言った。
  • ビジョンが勝手にいろいろな人を巻き込み続けて雪だるま式に巨大化していった。
  • 転がるビジョンが壊れないようになし崩し的にDrivemode社が設立された。
プロセスのほとんど全てが雪だるま式・なし崩し的だったので、僕はどこか特定のポイントで大きな意思決定をしている気がしません。

たぶん、振り返ると、僕が行った唯一の主体的な意思決定は、

「僕にはできないから助けて」

と最初から一貫して言い続けているということです。

僕のポリシーは「無理そうな事からやる」です。そもそも、僕みたいな、高校の偏差値30台、日本で普通の大学を出て、30過ぎまで普通に日本で過ごしてきた日本人がシリコンバレーで成功するなんて僕の中ではほとんど夢物語です。

だからやるのだ。

怖いが、それが冒険というものだ。僕には仲間が要るのだ。だから助けてと言うと決めた。

無理っぽい事をやっているだから、僕はうまくいくかもしれないし、討ち死にするかもしれない。でもそれも含めて是非見て下さい。

成功したら応援したことを誇りに思ってもらえるようにがんばります。

失敗したとしても、応援してくれた皆さんに「応援したことは無駄ではなかった」と思ってもらえるにがんばります。

ただ最終的にはぐるっと一番最初に戻って、奥さんにかっこいい夫だと思ってもらえるようにがんばります(笑)。

以上、設立経緯でありました。またね~

Drivemode設立経緯その2

2013年7月 中河さんに会いに日本に行く

とりあえず会ったことないので、HKと一緒に中河さんに会いに日本に行ってみる。話がテクニカルすぎて何をいっているのかわからない事が多いのだけれどもきっと大事なことを言っているに違いない、程度にはお互いを理解する。とりあえず何を聞いても答えが返ってくるのでこの人すげえ。あと、顔が濃い。

ついでに、「日本に来たので挨拶に来ました!」と知人に回っていたら、「お金要る?」とものすごく聞かれるので、資金調達とかはしなくていいという恵まれた環境であることを理解する。

2013年8月 秘密プロジェクトがスタート

この時点では会社になるかどうかすらもわからない謎のプロジェクトだがとりあえず「なんかすごい事をしたい」という人がたくさん集まってプロジェクトが開始。みんなで楽しくいろいろな夢を語ったりして非常に楽しい時間。このプロジェクトメンバーに関しては言って欲しい人も言わないで欲しい人もいるだろうからとりあえずここでは言わないでおいたほうがいいんだろう、たぶん。

誰もチームメンバーに入る事を強制されていないのに、チームとして見事に回った。普段は会えないようなすごいチームメンバーがそろっていて、毎日学びがある。違う分野の人たちがお互いに教えあい、お互いが学ぼうとするからものすごい相乗効果だった。

会社になるのかも、何もわからない。でも、「楽しい」から、「すごいものを作りたい」から、「学びたい」から、みんな週末を潰してプロジェクトに打ち込む。夜9時に集まって12時まで考え抜く。とにかくみんなで考え抜いた。

2013年8月末 大事にしていた子がプロジェクトから抜ける

唯一残念だったのは、ボストンにいたときからずっと可愛がってきた若いメンバーが倫理的に問題のある行動を起こして、即時プロジェクトから追放しなければならない事態になった事かな。

彼は車のことはあまり知らないだろうけど(運転しているのすら見たことが無いし・・・)、僕は彼のことをとても信頼していて、このプロジェクトからたくさん学んで欲しいと思っていた。同様のバックグランドの人はみんなお断りしたけど、彼は「シリコンバレーに行く用事があるのでちょっとだけでも入れて欲しい」(用事があるというのは嘘だったのだが)というので、まあいいか、育ててあげようという思いから入れてあげたのだった。でも、みんなが一生懸命考えてきたプロジェクトの内容を見て興奮し、盛り上がってしまい、日本で自分でやると言い出した。それは倫理的にも問題あるし、みんなでやってきた事に対する冒涜だし、こうなったら彼には出て行ってもらうしかないよね。そこからは、本当にひどい対応をされ続けて、正直とても嫌な思いをした。彼のあまりの豹変ぶりに、自分の見る目の無さを恥じるしかなかった。

「どうしても競合したいなら残念だけどいいよ、でもせめて人間として最低限、守秘義務ぐらいは守れ」と言って契約書を見せたら、「僕がそんなことをする必要はありません」と言われた。君は契約書を見てビビっていたようだが、君のために、どれだけ優しい条件になっていたかすらも、ビジネスを知らない君には知る由もないだろう。それでも僕が穏便に済ませてあげようと色々説得してみたところ、最終的には「問題なくサインします、契約書は送ります」といったまま、その後はメールへの返信すらない。まあ、ベンチャーの世界でアイディア盗む盗まないなんて大したことじゃないんだけど、契約書にサインするという確約をメールでもらっているのでそれで十分勝てるということで、投資家にはいつでも訴訟できるように準備を指示されてます。まあ、当たり前だし、彼も僕と競合関係になってかまわないと言い残してたしね。

ちなみに、最近彼は投資家からお金を集めて起業したみたいで、心配してくれている皆さんからものすごい勢いで僕のところに情報が来るからいろいろ筒抜けです。まあ内容はいいんだけど、どうも「会社設立にかける思い」まで僕の言葉を使っているようで、せめて会社のビジョンぐらいは自分の言葉で語って欲しかったよ。投資家や他のメンバーは君のビジョンを信じて、君にかけているんだから。

2013年9月末 JeffがCo-founderに勝手になった感じ

秘密プロジェクトは形式的には一旦終了するが、プロダクトに熱中してしまってどうしようもなくなり、ほかの仕事をしなくなってしまったメンバーなどが出てきたため、そういう「プロダクト感染者」は、なんかもう会社に入るしかあるまい的な感じになった。

その最たるメンバーがJeffだ。プロダクトのモックなどを見てはキラキラと目を輝かせているKellogg MBA卒の彼はもはや勝手にFounderになってしまった感じであった。僕はそういう「目」みたいな、嘘が絶対つけないやつをすごく信じているんだよね。

トップスクールのMBAぞろいだとむしろアホちゃうかと思われるのは嫌なんだけど、彼の人格やコミュニケーション能力の圧倒的高さは尋常ではなく、なんかもうお前とりあえずプロダクトやっとけと言わざるを得ない状況となった。

2013年10月 弁護士と契約

いろいろ人づてでトップクラスの弁護士たちと会っていた中、自然と二人の弁護士に絞られていった。

一人は、訴訟されまくっているUberというシリコンバレーのスタートアップの顧問をしているFenwickという事務所の弁護士。だから頼りになるかなと思っていたんだけど、色々聞いた上で結局WSGRのYokumに決めた。これは単純にフィットの問題で、僕もわりとファイナンスは知っているんだけど、ファウンダーの株式の種別や、資金調達の投資アセットの種類とかを迷っていて相談した結果、Yokumが詳しいファイナンス分野がうちにフィットしそうだったから、というだけなんですけど。

それから再び、Zipcarの元CEOや、General Motors OnStarの元CEOとかとボストンで色々議論する。

2013年10月 株式クラスなどを最終化して登記手続き

ここはちょっとファイナンスや法務の細かい話なんで読み飛ばしてもらっていいです。

ファウンダーの株式にはただのcommon stock、restricted stock、FF Sharesとかいろいろある。FF Sharesはちょっと小手先くさくてあんまり好きじゃないし、最近ダウントレンドなので一応スタンダードのrestricted stockにしといた。Commonのほうがファウンダーにはいいように見えて炎上する種になるからねえ。契約書については、基本は面倒だからClerkyというところが出してるrestricted stock purchase agreementのテンプレでいいんだけど、よく読むとdouble triggerのときにファウンダーの保護が弱いから自分で修正しといた。

おかげで、うちのCap Tableは最終的にはメチャクチャシンプルな形式になってます。Convertible Equityだけはまだあんまり使われてないけどそこはまあいいかなと。日本の恩師とかが投資家に入っているんだけど、Convertible Noteだと非米国滞在の人にWithholding taxかかるのが面倒っぽいというのもあるし、単にConvertible Noteは利子の計算面倒くさいわりに特に誰も求めてないわけですよ。

さて、登記です。アメリカで登記とか謎だらけなのですが、登記自体はそんなに面倒でもない感じです。LLCとかだとLegal Zoomとかそういうのを使うとよいですが、VCからの資金調達の可能性があるならC Corpになり、その場合はClerkyというサービスを使うとアホみたいに簡単に登記できます。全部で1000ドルぐらいかな。

基本的にはテンプレートに沿った法務書類作成サービスで、いくつかの情報を入れると勝手に書類を作ってくれるのでそれで終わりです。法務書類は一応全部読みましたが、後続の皆さまのためにお伝えしますとわりと見るだけ無駄です。

例えば、定款的なものとか、目次がズラーっと並んで、色々な詳細が書いてあるのですが、ぜーーーんぶ、「株主総会の時期:必要なときに適宜行う。株式総会の場所:必要な場所で行う。・・・適宜決める、適宜決める、適宜決める、適宜決める、適宜決める、適宜決める、とだけ延々と書いてあるという完全なる茶番劇となっております。これでいいのかよ!いいみたいです。

次回: 2013年11月 Y Combinatorに落ちる!

Drivemode設立経緯その1

これだけサポートしてくれる人たちがいる以上は、ステルスとはいえDrivemodeの一部である皆さんに何も言わないのは申し訳ないので、今日はDrivemodeの設立についてちょっと書いてみたいと思います。ちょっとっていうか、時系列でぜーんぶ書きます!

2012年末 モチベーション

1年ちょい前、ボストンの家でふつうに夕飯食べていた時のこと。

実はZipcarへの転職も考えていたのだが、色々事情がありまして(その事情で、その後もCEOとか僕が仲良くしてたマネジメントはみんな辞めたわけですが・・・)、Zipcarじゃないなら次の会社どうしようかな~、と僕が発言したところ、

奥さん「え?あなた、転職とか考えてるの?起業するものだとばっかり思ってた。なーんだ」との返事。

・・・その、驚きというか、ちょっとあなたにはがっかりしました的なニュアンスを受けて、「いや、なんか、すみません・・・」という気分になるわけですよ。男だしな!

まあ、世の中の多くの奥さんは本能的に安定重視だと思うわけだが、うちの奥さんの場合は僕に対して「あなたにはできる」というよくわからない前提がいつもあります。そして、「できるのになぜやらないのだ。家族が心配だと?失敗しても別に殺されないだろう。あなたらしく生きろ。」という一環した男らしいスタンスを貫きます。自分のことに関してはかなりスケールが小さいのですが、僕に対してはかなり大きなスケールを求めてきます。

「まわりにいる人をがっかりさせないこと」という小さいのか大きいのかわからない人生の目標を持つ僕としては、そういわれると弱いのである。起業しとくぅ?

この頃、親友が彼がやっている投資ファンドに入らないかという声をかけてくれていた。まあその、ハーバードの有名な教授が持っているファンドで、もうすぐすばらしいリターンが出ることがわかっておりまして。確かにズドーンと儲かることがわかっている以上は、お金の心配はいらなくなるんだけど、そもそもそうやって成功するのがなんか自分らしくない気もして、結局いかなかった。いけなかった。まあ、こういう生き方だからいつまでたってもお金ないんだけど(笑)

2013年2月 買った車にがっかりする

ご想像のとおりかもしれませんが、僕は何もしないというのが尋常ではなく苦手です。寝る瞬間、落ちるまでほぼ必ず何かしてる。そんな僕なので、ボストンにいるときは、いつも電車で通勤していた。電車なら移動中に仕事するとかブログ書くとかできるから。車は一台あったけど子供がいるから奥さんがメインで使用してるし。

その後、2013年のあたまにシリコンバレーに転勤しましたが、田舎なので基本的に車が無いと何もできません。なので二台目の車を買う必要があった。で、テクノロジー好きの僕としては中古の白いプリウスを買ってたくさん運転するようになった。

しかし!僕にとっては同じ道を同じように何も考えずにただ運転するということ自体が尋常ではなくヒマであり、苦痛以外の何モノでもない。そもそもそんなに車好きじゃないから運転してればハッピーとかは思わないし。3年落ちプリウスならきっとそこそこ楽しいテクノロジーが入っているかな?と思ったら普通にオフラインのカーナビ以上の事はできず。自分が車を作るならもうちょっと楽しくしたいなあ、と思った。

しばらくして、スマートフォンのカーナビを使うようになり、車内のカーナビはもはや使わなくなりました。だって無料で渋滞とかわかるし。なんかカーナビ付きのモデルにするのに20万とか払ったのに、もったいなかったなあ。この怒りはどうすればいいんだ!

2013年3月26日 HKを巻き込む

というわけで、「僕がむかつかない車とはどんなものか」という事をもっと考え始める。

そこそこネタはありました。車とスマートフォンをデータ通信させるテクノロジー系のビジネスモデルを考えましたが、結局そういう会社はバリュエーション$25Mぐらいまでしか育たないのでやらなかった(今はその僕がやらなかったモデルでスタートアップがちょこちょこ立ち上がっている)けど、それ以外も含めて技術や業界トレンドはわりと知ってはいたので、その辺をあわせて「僕がむかつかない普通のもの」について考え始めた。

で、テスラという電気自動車メーカーでモデルSという最新の人気モデルの立ち上げを担当したハーバードの後輩に相談に行ったら、工場見学をさせてくれて、その後タイ料理屋さんに行って、なんか面白いことやりたいという相談をしたら、「協力したい」と言われ、ちょこちょこ会うようになった。

HKはアメリカ人なんだけどご両親が普通の日本人なので日本語も完璧に話せるため、なんかハーバードの日本人の飲み会みたいなやつで会ったことがあった。ハーバードの前にも車系のエンジニアをしていて、ハーバードのMBA時代にテスラがまだ20人ぐらいしかいないときにインターンをして内定を取り、そのままModel Sの担当になっている。Elon Muskと一緒に工場立ち上げからコスト削減まで何でもやっているツワモノなのだけど、謙虚でクールなナイスガイである。しかし彼はマジの格闘家である。ボブ・サップに関節技を教えたら弱くなった、ボブは真面目だからすぐ試合で実践しようとするんだよね、手をぶんぶん回しているだけなのが一番いいのに・・・みたいな話が日常会話に出てくるなかなかのレベルの変人である。野球の話をすると、イチローの運転手を務めていたことが発覚するなど、かめばかむほど味が出る。

2013年5月6日 プロジェクト名(後の会社名)をDrivemode決めた

このあたりから、知り合いであったカーナビ会社の社長と良くごはんを食べるようになって、色々アドバイスをもらっていた。そんな中で、プロジェクト名をDrivemodeに決めて、もっと検討してみることに。また、僕は資金調達みたいなものはしていないのだが、それでも昔から信頼しているメンターの方々から、「君がなんかやるなら良くわかんないけどお金出す」といって頂けるようにもなってきたりして、なんだかプロジェクトが勝手に回り始めてきてしまった。僕はなんとなく「どうやったら面白くできるかな~」とランチがてら相談して回っていただけなのだが、「手伝いたい」「手伝いたい」といわれているうちに、僕が持っているちっちゃい雪玉がなんか勝手に雪だるま式に肥大化していき、「やるんでしょ?」という雰囲気が勝手に作られてきた。

2013年6月5日 Zipcar CEOとビジネスモデルを議論

とりあえず同窓会でボストンに行ったついでに、仲良しだったりZipcar CEOとビジネスモデルなどを議論してみたが、わりと盛り上がったので、なんかやってみるかという気がさらにしてきた。「アドバイザーにしてやるぞ」と言ったら「お前まだ会社も無いくせにふざけんな、もっとちゃんとやってから帰って来い」といわれ、「ふざけんなお前必ずアドバイザーにするからなこのやろう」と言い放ってしまう。

2013年6月18日 中河さんを巻き込む

知り合い経由でたまたま知り合ったミクシィの切れ者エンジニアである中河さんが僕のアイディアに対し「これこそが車の未来だ!」ということでプロジェクトに興味があるという話を聞いて、Skypeで最初のミーティングをしてみた。(事実上)中卒であるという事を聞いて、うん、ハーバードMBA二人ではアレなので中卒が必要だということで中河さんにも協力をお願いする事にした。というか車両整備士やってハードウェアやってスマートフォンのエンジニアでサーバーもわかるといわれたので、なんかよくわかんないけどお願いした。結論から言うと、中河さんをCo-founderに選んだことは最高の選択だったんですけど。

2013年6月25日 退職

ベンチャーキャピタルで取締役をしていた投資先のEXITを終えて取締役を辞任した。その時点で、もはやいつの間にか大きくなった雪だるまについて対処をしない理由が存在しなくなってしまい、とりあえず即日退職し、プロジェクトを一緒に検討してくれる仲間をブログで募集してみたら、あっという間に50人以上の皆さんからフルタイムやパートタイムで一緒にやりたいというご希望を頂き、あまりの数の多さに募集をすぐに締め切るという事態になった。しかも応募してきた皆さんのバックグラウンドは米国トップスクールの卒業生ばかりという謎の状況になりました。このブログ一発でCo-founder候補とアドバイザーがほぼそろう。

ただ、退職をノリノリで発表したその日の夜は、なんかあまりよく眠れなかった。広がる夢もある。支援してくれる多くの人がいる。背中を見てくれる人たちもちょっとはいる。でも、僕はどうなっちゃうんだろう?という、漠然とした不安があって。

次回:2013年7月 中河さんに会いに日本に行く に続く

タカラモノ

僕たちはたぶん世界一恵まれたスタートアップです。

毎日、誰かがくれたおかし、食事、飲み物をいただきながら、誰かがくれたオフィス機器でとても楽しく仕事をしています。Co-founder一同、いつもいつも、巨大なサンタさんであるみなさんに感謝しています。寄付していただいたもの、全てが僕たちの大切な宝物です。

Wantedlyという、「応援」してくれる人が多いほどランクが上がるという人材募集のサービスを使い始めました。900件以上ある人材募集で、一瞬でランク1位になっています。これも僕たちの力ではありません。これも、みなさんに頂いた僕たちの宝物です。

いつもいつも支援してくれる人に僕たちは感謝しています。ポッキー一本食べているときも、Co-founderに、「おい、お前それ食ったら、応援してくれているみんなのために成功しなきゃだめだぞ」と何度も言っています(笑)。

モノだけじゃなくて、仕事で応援してくれる人もいっぱいいます。ただでもいいから働きたいという人がたくさん。明日にも投資をしたいといってくれる大切な仲間もたくさん。

信じられないほどの多くの支援に囲まれて僕たちはたくさん勇気をもらっています。

ためしに助けてくれって言ってみたら尋常ではないレベルで助けてくれる人がたくさんいたという事がわかりました。それからというもの、奇跡的なことがいつものように起こっています。

いやまじで、もはや会社というのが何なのかわからなくなってくるレベルです。僕のことを助けている間にプロダクトに夢中になってしまって「こいつはもうダメだ、他の仕事はできない」というレベルで熱中してしまった重症患者がファウンダーになりました。ただ、僕がお金を払うといっても「お金はなんとかするからいらない」とか「えっもらえるんですか」という反応か、本当に受け取っていないか、になっておりまして、僕が「いやでも君は生活があるからちゃんと払わないと・・・」といってお金を払っているという謎の状態です。

夢と信頼が中心にある、ゆるくて広いネットワークが生まれて、アイディアが広がり、プロダクトが自然に生まれてきました。恐ろしく自然に組織が出来上がりました。そんな中、もはやどこまでがファウンダーなのか、どこまでが社員なのか、社員はおかしをタダでくれる会ったこともない人と本質的に何が違うのか、そういう違いに何の意味があるのかもよくわからないです。結局、楽しいお祭りのプロジェクトが会社になったことに何か重要な意味があるかというと、本質的にはそんなに違いは無い気がします。僕の中では、全員がDrivemodeというものを作っていて、いろんな役割があるだけな気がしています。

とりあえず僕たちはみなさんの支援を支えにがんばります。みなさん、今日もたくさんの応援、ありがとうございます!

というわけで、今回も宝物の発表です!


とよださん、おさらありがとうございます!
はまちゃん、丸ちゃん正麺ありがとね!
ほかむらさん、チキンラーメン届きました!
宇都宮さん、レッドブルとカレーありがとうございました。カレーも送ってくれてたんですね。大切に頂きます。
たなかさん、ポッキーありがとうございます。
ともださん、ジャスミン茶、おーいお茶、ラ王まで、本当にありがとうございます!外村さんの紹介でのご支援、感謝いたします!
おかきを送ってくれた人は相変わらず不明です。何も伝票がなくて・・・すみません!

渡辺千賀さん、おーいお茶とレッドブルありがとうございます!週7日、24時間働けと書いてありましたが、無理です!
ふくちゃん、ジャスミン茶ありがとね!支援してもらってうれしいよ。
平山さん、コーヒーありがとうございました!
菅原さん、バッテリーたくさんありがとうございます!こんなにいっぱいいただけるとはさすが上場企業CFO!
おおしまさん、ジャスミン茶ありがとうございます!
シャークさんもお茶ありがとうございました!これであのときの分は十分にお返しいただきました(笑)

さのさん、ラ王いただいてます!

いのいの、このうどん初めて食べたけどおいしいです!

あだちさん、このルンバカバー最高!思わずビデオとっちゃったよ。


 
W&N Tax Serviceのなかがわさんにいただいたルンバに装着するとこうなります 笑

これはギフトじゃないんですけどCo-founderのHKが買ってきたサンドバッグ。日本にいるCo-founderの中河さんがオフィスにいない寂しさを紛らわすために僕が顔写真を貼っておきました。

今日もドライブモードハウスは楽しい驚きいっぱいです!

みなさんありがとうございます!

※実はWishリストは一度閉じたのですが、ギフトを送りたいと言って頂ける皆様が後を絶たず、今日またここに公開します。もし気が向いたらご支援下さいね。


<ヘルプ求む!>Wantedlyで求人を開始してみました

Wantedlyというサービスで求人募集を開始してました!

どうやら「応援」というボタンをポチっとしてもらうのが重要らしいので、みなさんもしよかったらぜひ「応援」してください!一日一回できるそうです(笑)ので、本当はどうでもいいと思っていてもとりあえず押してみると楽しいかもしれません!

みんなの力で、すごいAndroidエンジニアが見つかるといいなあ!

Androidのネイティブアプリエンジニアをゆるぼ@東京



このブログはエンジニアに読まれているような気があまりしないのですが、万が一ってこともあるので、一般で募集をかける前にブログにこっそり乗せてみるテスト・・・。ちなみに勤務地とか給料とかそういう細かい事はよくわかりませんけどたぶん東京メインです。じゃあ東京にオフィスがあるのかというとまだ無いですが。いろいろケースバイケースで考えます。あとシリコンバレーのオフィス(=家?)に長期出張が入るんではないかと・・・。

Required Skills:

  1. オリジナルAndroid向けネイティブアプリケーションの開発とリリース経験(評価はしょぼくてもいいので、自分で作って出しちゃうタイプの人)
  2. GitHub等でアウトプットがある(コードが公開されているのが大事)
  3. Androidフレームワーク、特にUI・View Componentあたりに対する深い知識(すみませんちょっとハッキーなんで・・・)

  4. サーバサイドの開発&運用経験(ちゃんと大きな仕事ができる人)
  5. 英語(社内のコミュニケーションは基本英語なんで・・・)


Desired Skills:

5.  コンピュータサイエンスの知識に基づく応用力(なんか色々やるんで・・・)

6.  低レイヤのソフトウェア開発経験(ハードウェア強いとか素敵!)

別になくてもいいスキル: 日本語 (←なぜここで募集するんだと。)

書いていて何だこの無茶な募集要項はという気がしてきましたが、とりあえず夜も更けてきたので勢いで乗せてみよう!誰も来なかったらもうちょっとちゃんと考えますが、来ちゃったらそのまま募集終了してしまうのかもしれません・・・わかりません・・・。

とりあえず世界を股に掛ける海賊になりたいという不思議な方はここからご連絡ください。