SAVE OUR DIRECTORS
2008年1月末に、僕がオレゴン大学に交換留学でいたころ(1998-1999)にお世話になった、国際交流センターのディレクターが、新しく来たばかりの責任者によって、理由も公開されることなくクビにされた。
オレゴンの新聞によると、以下のとおり。
For undisclosed reasons, two long-standing directors within the Office of International Programs will not have their contracts renewed. The dismissals have launched an outcry among students, and faculty are hesitant to discuss them with the Emerald.
The employees are Magid Shirzadegan, director of International Student and Scholar Services, and Kathy Poole, director of Study Abroad Programs.
Provost Linda Brady is prohibited by law to release any details pertaining to the directors, but she did say she thoroughly considered the decision and is confident it is the appropriate one.
おそらく、新しく来た責任者と、方針が合わなかったためにまとめてクビにされたんだろう。ここまでなら、よくある話だ。しかし、話はここでおわらない。クビになった二人は、僕たち留学生たちにものすごく優しくしてくれていたので、すでに卒業している僕たちInternational studentの卒業生たちはまとめてキレたのである。
僕たち卒業生たちがここまで怒ったのは、単にディレクターへの感謝の気持ちだけではない。そのディレクターたちの方針を否定することは、彼らを信じてオレゴン大学のためにいろいろな活動に打ち込んできた僕たちを否定することであり、ひいては僕たちの愛するオレゴン大学の文化を否定することにつながったからだ。「絶対に彼らをクビにはさせない。ディレクターは、自分たちが守るのだ!」ということで、卒業生たちがオンラインで集まった。その中で、僕ももう10年近く交流すらなかったなつかしいメンバーとの再会などを交えつつ、International Student Associationのコアメンバーを中心とした怒涛の抗議が始まった。
上記のニュース記事のコメント欄には怒りのコメントが連なり、今回の意思決定に抗議するウェブサイトまで立ち上がり、アメリカのソーシャルネットワーキングサイトであるFacebookに立ち上がった“”SAVE OUR DIRECTORS MAGID @ KATHY””というグループには数百人の卒業生が集まり、学長への抗議のメール送信、署名活動、新聞記者へのコメント、募金中止の呼びかけなど、などあらゆる手を使って、今回のクビという意思決定の信憑性を厳しく問いただし続けた。”
その結果、先ほど、「オレゴン大学がディレクターのクビを撤回した」という正式な知らせが!やった!ああ、よかったなぁ、と、メールを見つめてひとりにっこり。
一方で、こう思う。大学職員がクビになるなんて、ある意味ありふれた出来事だ。でも、情熱をもってしてきた小さな行動の積み重ねが、すごい力を生み出したんだなあ、と実感した。情熱なんてありふれた言葉だけど、しっかりと行動に移すことができれば、僕たちも、すごい何かができるのかもね!
初めて、ブログにコメントさせて戴きます。(こういうの、今までしたことありませんでした)(パソコン音痴なので。。)最近、偶然に母校(大学)のホームページで古賀さんを知り、こちらのブログをちょっとですが読ませて戴きました。愛や情熱に包まれていて、ご自身を信じられているのが伝わってきて、良い刺激を受けました。と、同時に何か、自分がとても辛くなってしまいました。私は産まれつき脳に問題があるようで、治らないのが前提でも、治療を受けています。見た目は普通なのですが、日常生活がとても困難です。他人とつながれない、というか、難しい病気で、日本では認定されていないので、公私共々、(派遣OL)ですが様々な忍耐を強いられます。古賀さんは、「怒る」ということはありますか?たくさんの方々と接してらして、見ず知らずの方にもきちんと対応されて。。。私もその一人なのかもしれませんが、今日は、ごめんなさい。。。でも、古賀さんのブログを読むと、少しだけ自分を信じられる気になれました。
moeさん、始めまして。そりゃ僕も怒りますよ。信頼を裏切られたり、信念をばかにされたりしたらすぐに怒ると思います。あと、甘えている相手には、理不尽なことですぐ怒ってしまいますね!
ちなみに僕は、自分は苦手なことばかりだし、苦労ばかりしていてなんだか惨めな気持ちになることばかりなので、せめて自分だけでも自分のいいところを認めてあげないと、自分がかわいそうだと思ってます。
(ご返信も含め)
ありがとうございます。
「ちなみに僕は、自分は苦手なことばかりだし、苦労ばかりしていてなんだか惨めな気持ちになることばかりなので、せめて自分だけでも自分のいいところを認めてあげないと、自分がかわいそうだと思ってます。」←とても、意外でした。ありがとうございました。
追記です。
私はハンディキャップはあるのは事実ですが、社会に適応して社会人として働いてお金をもらう、という選択をしたので、辛いことばかりなのですが、選択した以上、対社会、という意味では甘えは許されないのだと思いました。ありがとうございました。
返事がおくれましたが、ちょっとわかりにくい書き方だったので、訂正。
「甘えている相手には、理不尽なことですぐ怒ってしまいますね!」というのは、僕が甘えている相手、つまり家族など親しい人には、しょうもないことですぐ怒ってしまうという意味です。社会人として甘えが許されないみたいな意味ではありませんでした。わかりにくくてごめんなさい。
で、さらにコメントです。
たかが仕事です。仕事がうまくいかなかったところで、人生うまくいかないわけではまったくない!いやなら、辞めてしまえばいいし、派遣さんみたいな融通のきく仕事をするのもいいし。
あと、つらいときこそ、逃げ道をガッチリと確保しておくのがとても大切です。限界以上にがんばっても、ほめてくれるのは上司ぐらいしかいないでしょう。上司が超好きならいいですけど。
あと、そもそも、ハンディキャップがあるなら、ないひとと同じ事ができなくてもいいんじゃないですか。それこそ社会とやらに無理して適応する必要ないと思いますけど。それより、自分が自分らしくいられることを本気で探したほうがいいと思います。僕だって性格がダイレクトすぎて普通の日本の会社には適応できない自信があるので、自分に合う環境を選ぶようにしています。
どんな仕事をしていても、他人といる以上、怒られる時は怒られるものです。となると問題は、いかに怒られないかではなく、怒られてもいいほど楽しいことをするか、一切怒られないような(他人と交流しない)仕事をするかです。これは、怒らない人を探すより、はるかに楽なことです。
つらいときは、人生の選択肢が今やっていることしかないように思えるものです。でも、もっと幸せになるチャンスはいっぱいあると思うので、特につらい時は、無理はしないで、休みましょう。
お忙しい中、ご返信、ありがとうございます。
訂正の意味、分かりました。(私もすみませんでした)
また「つらいときこそ、逃げ道をガッチリと確保しておくのがとても大切です。限界以上にがんばっても、ほめてくれるのは上司ぐらいしかいないでしょう」←とても説得力があり、勇気を戴けました。(自分を客観視できました)
あと「自分が自分らしくいられることを本気で探したほうがいいと思います」←漠然と感じていたことを、言葉にして戴けた思いです。
また仕事に関してですが、上記ともリンクしているのですが、遠い先の夢はあります。「怒られてもいいほど楽しいこと」=(仕事)があります。でも色々な意味であまりに遠すぎて、日々の仕事に追われほとんど忘れていました。正確には諦めていました。というのも、派遣の事務もままならないので。。。。。
学生時代のクラスメートや主治医の先生にも、やや驚かれます。。(健忘症があります)
そんな時に「明治ですから!」(卒業生)を偶然に拝見させて戴き、卒業生の気持ちで食い入るように何度も読ませて戴きました。プリントアウトしていつもバックに入れてます。線を引いたり、自分なりに書き込みをして自分の気持ちを忘れないようにするためです。ただ、卒業から随分たっておりブランクもあるので卒業生と同じにはいきませんが、とても支えになります。
できることを一つ一つしていって、自分自身も、また私のためになんとかしようと頑張って下さる先生も大切しにたい、(先天性なので、不可能に挑戦されています)自分を信じる、また自分で決める勇気を持ちたいと思います。
私を一番よく知っているのは主治医の先生で、長いお付き合いなのですが、(病気の詳細は省かせて戴きます)「患者」ということで甘えており感謝の気持ちが足りなかったと、古賀さんにコメントを書かせて戴きながら思いました。
私が、その先生としかつながれない、というかプライベートでも無理をずっとしてきたので、「患者対主治医」としてどこか割り切って考えていました。その先生は今までずっと「人間対人間」で真剣に私と向き合ってきてくれたと思いました。今回、第三者の目で客観的にその先生の情熱を感じ取ることができました。
これは、私にとっては、多分「すごいこと」です。
ご返信ありがとうございました。
ブログ等はあまり読まないのですが、たまにまた読ませて戴きます。でも「明治ですから!」(卒業生)は、素晴らしいですね。卒業して随分たつ私が申し上げるのも複雑ですが、今後も皆さんに良い刺激をお願いします!
お忙しい中なか、ありがとうございました。
こちらこそ、読んで頂いてありがとうございました。
遠い先の夢があるというだけでも、幸せだと思いますよ。良い先生もいるようで、よかったですね!