Do you speak English?
はい、極端な意見をいいまーす。
1. ラジオ英会話や英会話学校で英語がマスターできるというのは幻想
「わたくし、趣味で英語をたしなんでいます」とか、「毎日、英会話学校に行っています」みたいな人で、まともに英語を話せている人を一人も知らないが、日本で優雅に英会話学校に行き、NHKラジオ英会話を聞いていて英語ができるなんて甘い話は世の中に転がっていないのである。言語というのはそういうレベルの気合でマスターできないんじゃないの?
言語というのは勉強科目ではなく、脳の機能なのだ。言語を言語としてつかわない環境で脳が英語を言語として認識するわけなくないか?
2. 海外生活すれば英語ができるというのは幻想
最近、在米10ウン年、アメリカの会社で日本語ぜんぜん使ってきていません、という日本人の方と英語で話したが、文法は間違いまくりで日本人アクセント全
開である。言語というのは勉強するというより脳が勝手に取り込んでいくものなので脳の成長が終わる18歳すぎたらほとんど手遅れなのではないだろうか。誰のせいでもなく・・・。
かくいう僕も英語ではまだまだ苦労しており、最近は英単語帳とか開いちゃっているわけである。でも、やっぱりネイティブレベルの英語を30過ぎてマスターなんていうのはそもそも無理なのは知っているのだけどね。
3. TOEIC満点とれれば英語ができるというのは幻想
たしかに、日本で英語を勉強しても、TOEICの点はそこそこあがる。しかし。
「鈴木君、これからどこにいくんだい?」
「図書館に行こうと思ったけど、風邪をひいたからやめたよ」
問い: 鈴木君はこれからどこに行くでしょう?
1.図書館
2.風をさがしにいく
3.どこにもいかない
こんな問題に全問正解できても、「実用に耐えるレベルの言語」とはいえない。なのでこんなレベルで満点とりましたみたいなのは、映画をみたら話の内容はだいたいわかったかも?ぐらいのもんであり、日本語同等に使えるレベルからははるか遠い。同様に、TOEICが満点というのと英語がネイティブレベルにできるというのは、きっと東京から箱根にいくのと、北極にいくぐらいに違う。
4. 日本で英語を教えている人が英語ができるというのは幻想
言語を勉強する一番いい方法は、僕たちが日本語を勉強したように自然に英語を勉強することだが、英語を話せない人が英語を教えている日本ではそれは難しい。日本にも英語をネイティブレベルで話せるという人はそれなりにいるのだが、まだまだ数が足りない。社会においてネイティブが希少なうちは、ネイティブに対する引き合いが強く、英語教師よりいい仕事がたくさんあるわけで、僕だったら英語教師などしないと思うんですけど・・・。そんな構造だと、「ある程度の英語しかできず間違いだらけの英語教師」+「観光気分・日本語を勉強する気なし・教えるスキルなしのガイジン」という悲しいタッグが教えることになるわけだ。
日本で英語教育をまともなレベルにするには、日本人で英語がネイティブという人の人数がCritical Mass(十分な人数)に達し、コモディティ(大衆商品)化する必要があると思う。そうしないと、ネイティブが教え、日常でネイティブと話す環境は生まれない。もう、日本じゃ無理なんだよね。
子供の英語教育
残念ながら日本の状況が変化するまでには途方もない時間がかかりそうなので、親としてはその間に中学3年、高校3年、大学4年で10年もかけて役に立たないものを子供に勉強させるぐらいなら、中学か高校で子供を海外に放り出すね。そしてこう言う。「国内で優雅に勉強して英語ができるようになるなんて甘い話は転がっていない!海外で、命がけで英語で英語以外の科目を学べ。終わったら英語なんて勉強しなくていいから」というだろう。18歳すぎたら海外に住んでも言語の習得スピードが落ちるので、それ以降なら「日本で生きていくのに英語の勉強など不要」と言うかも知れない。
まあそんな中、僕自身は英語を使う仕事をしているのでいまさらあがいているわけだが、子供には英語ごときで苦労はさせたくないと思ったのもあって、極論を言ってみた。
英語を上達させるという観点ではおおむね同意です。が、そもそも、英語ちゃんと使えないとなめられたりしちゃうかどうかが興味あります。
アメリカで活躍している人を見ると「在米10ウン年、アメリカの会社で日本語ぜんぜん使ってきていません、という日本人の方」と同じように、結構適当な英語しゃべっているけど巨大企業のvice presidentぐらいにまでなってたりするようですが。
以前に自分の日記でも触れたけど、私が渡米したのはもうすぐ17歳になるという頃だったけど、12歳くらいに渡米した中国人やアラブ人の友達との差は大きいと思う。中国語もアラビア語も日本語と同じくらい英語からかけ離れているので、彼女たちにとって英語習得は、日本人が英語習得するのと同じくらい大変だと思うんだけど、彼女たちはアクセントも殆ど全くなく「アメリカ生まれ?」と思ってしまうくらい。12歳くらいだとまだまだ頭の柔軟性があるからね。10代の「5年の差」は大きいよね。彼女たちは、教科書を見て英語を勉強したのではなくて、アニメ見たり友達と遊んだりして習得したわけであって、子供は「友達と遊べるようになりたい!!」っていう気持ちが強いので英語を必死で覚えるみたい。でもこうやって英語を習得した場合は文法が無茶苦茶の場合もあるけど…
アメリカに住んでいる日本人が、毎年夏に2ヶ月くらい日本の学校に子供を入れる場合も、同じ理由で日本語が上達するみたいだね。私も仕事してなかったらブルやディランを日本の学校に2ヶ月くらい入れてみたいなあ…
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ところでkawaさんへ。「そもそも、英語ちゃんと使えないとなめられたりしちゃうかどうかが興味あります。」というコメントについて。私の経験からですが、率直に言うとかなりなめられます。馬鹿扱いされます。でも英語がしゃべれなくても、ある程度のポジションにいる人の場合は、その事に対して敬意を払われるので、大丈夫みたいです。例えば、大国の大統領が英語がしゃべれないとしても「大統領になった人なんだ、きっとキレる人なんだろう」という感じで、英語がしゃべれないからって馬鹿にされたりはしないですよね。でもこの大統領が、彼の事を大統領と知らない人に突然つたない英語で話しかけたりしたら、相手に小馬鹿にされる確立は大です、相手が態度には出さないとしても。これは、相手に教育がなければないほどその傾向が強いと思います。古賀君が↑で「命がけ」という表現を使っているけど、これは結構的をついていると思います。だってまだ10代で人格形成がなっていないうちにこう言った経験をするわけですから、かなり辛いわけで、その子の性格によっては、自分に対する「自信」を培う妨げになったりすることもあると思います。と、あくまでも私の経験に基づいた意見ですけど。↑に書いた、12歳くらいのときに渡米してきた友達も、始めはかなり辛かったといっていました。
>kawa
お、久々のコメントありがとう。そうだねえ、一般論としては、Mikaのいうようになめられるよね。僕の住んでいるあたりでは、40%の人口が家では英語を使っていないという環境なので特になめられませんが、それはきわめて特殊で、普通はかなりひどいことが起こります。
ビジネス上では、エンジニア系は仕事さえできればあまりなめられません。一人作業が多い上、言語が仕事とあまり関係ないからです。「在米10ウン年」の方もそのパターンでシニアポジションに上がっています。
一方、マネジメント系の場合、最初からシニアポジションで入ればあまりなめられないけど一般論化はしにくいね。エンジニアと違い、マネジメントはコミュニケーションが仕事の大半なので、英語が微妙でもOKな仕事なんて余程の理由がなければ存在しない。それから、最初からシニアポジションで入らなかった場合は、半端ではなくなめられているケースをよく聞きます。
>Mika
経験者は語る!うーん、また勉強になりました。じゃあ、中学生で海外に放り込むべきかもねぇ。現実的には、全寮制とかではないかぎり子供を親元から離すわけにはいかないから、どうやって子供に一人旅させるかの方法が問題だなあ。って、生後2ヶ月で考えすぎか?
Mikaんところは家でも英語だから、意図的に教え込まない限り日本語つかわないでしょう?でも日本人としては、子供にはやっぱり日本語覚えさせたいよねえ。おじいちゃんやおばあちゃんとも普通に会話してほしいし。
読んでいて思ったんだけど、古賀君一家は近い将来に日本に帰るつもりなの?
う~ん、難しい問題だよね。ミネソタ時代に、中3で一人で渡米してきた日本人留学生がいたけど、まあ確かに他の平均的な日本人留学生(みんな高校生)に比べたらうまかったけど、でもネイティブからは程遠かったなあ。15歳と12歳では、また大きく差があるんだと思う。
正直言って高校の時の日本人留学生の仲間は、殆どみんな発音が悪かったよ。中にはモロに「アンド~」と「and」のことを発音している子もいてビックリした。高校だと、もう既に遅いのかもね。私は高校に入ったばかりの頃だったかな、まだ日本にいたけど、インターナショナルスクールに通っている高校生がTAをしている様なちょっと変わった英語学校に行ったりして、彼女たちと友達になったりして、出来るだけ英語が日常にあるような環境に身をおくようにして、発音も綺麗に出来るように練習していたので、留学後にそれがかなり役に立ったよ。それでも始めの5年くらいは、やっぱりかなり苦労したんだけどね…
そうそう、留学生仲間に、小さい頃アメリカに住んでいたけど、留学する頃には英語綺麗に忘れていたって言う子が二人いたんだけど、一年間の留学後に再会した時には二人ともネイティブみたいに綺麗な英語を話していたよ。だから古賀君一家が日本にいつか帰るとしても、Shunta君には同じようなAdvantageがあるよね。
マネジメント系とエンジニア系の違いは古賀君の言うとおりだよね。私が今の会社に就職したばかりのときは「Engineer Leadership Program」という将来はマネジメント系かマーケティングを目指している子達が普通行く部門にいたんだけど、ネィティブでない子は少なかった。ネィティブでなくても、インド人みたいに殆どネィティブに近かったりで。この頃は私は渡米後かなり経っていたけど、やっぱりネィティブ達との違いを感じたなあ。お客さん達に対して授業したりもしたので、気を使ったよ~。しかもこういう授業代って高くて、12人クラスの一週間の授業で会社は何百万と言う収入を得るので、インストラクターの私がしっかりしなくては、と物凄くプレッシャーに… 元々教えるのうまくないし、実はかなり嫌だった… ところでうちの会社って何故かエンジニア部門もネィティブが殆どなんだよね。どうしてか不思議…
日本語は… そうなの。ブル日本語全然駄目なの。でもこれは私の努力が足りなかったからだと思う。ママ仲間には私と同じような環境の人達沢山いるけど、ブルより日本語が理解できる子沢山いるもん。私は、怒っている時とか日本語にしちゃうとブルに意味が通じないので、ついつい英語になったりしていたのでいけなかったんだと思う。
日本に帰るかどうかは、あんまり深く考えてないね。あの雲に聞いてくれ・・・(笑)
そんなネイティブばかりの環境で英語でお客さんに教えたりしながら仕事できるなんてすごいよ。うらやましいなぁ。やはり30過ぎて言語を学ぶってのは無理が大きいッスね。でもやるけど。
でも今までの話からして、ブルちゃんの日本語教育はまだまだできるはず!将来の可能性を広げるためにも、日本語教えておいたらいいと思うけどな。