スタートアップのオフィスを寄付で作ってみた

前回に引き続き、このブログにアクセスして頂いている皆さまからギフトとして色々なものをお送りいただきながら、シリコンバレーでアジトを作ってきましたが、あっという間にできました。

Amazon Wish Listにとりあえず乗せてみた大物がすごい勢いでリストから消えていく様はなんというかもう不思議な体験でありました。誰が何で寄付して頂けるのか全くわからないのがミソです!

自分で持ち出した物と、プラスチックの机とプラスチックの引き出し以外は、99%がもらい物です。

あまりに毎日のようにアマゾンからギフトが大量に届くので、UPS(宅配業者)のおじさんもあきれています

大量のギフトが毎日のように届いてきます。Co-founderいわく、「It’s Christmas everyday」だそうです。

ルンバが本当に来たぞみんな!!!お会いしたこともない明治大学の先輩である仲川さんより、「ブログの奥さんと不思議な豆すし太郎が面白かったから」というだけの理由で送っていただきました。人間、勝手に動く小さなものが可愛いと思ってしまうのは本能なのでしょうか?以前もらった正当派掃除機と組み合わせてオフィスの掃除はばっちりであります。仲川さんからは手紙の重さを量る計量器もお送りいただきました!

小野里さんにかっこいい湯沸かし器をお送りいただきました!

しーばさんから最新のScanSnapキタ~!!わっしょい。サクサクスキャンしてくれて気持ちいい~。最近の僕の仕事は連邦政府やカリフォルニア政府から送られてくる書類対応と契約書のやりとりばかりなのでスキャンがすぐできるのは非常に助かります。

小野里さんから寄付していただいたマッサージチェア!!!バリー・ボンズもわざわざ日本から輸入したというアメリカでは手に入らないモデルです。なんというオーバースペック 笑

みんな!使いにきたほうがいいぞ! 笑

安川さんからゲームがいっぱい入ったプレステ4をお借りしました。ゲーム好きの僕への挑戦状でしょうか。とりあえず画質すげえ~!

そのうち、別のドライビングゲーム開発されている方からドライビングシミュレータを譲っていただけると言ううわさですので最強コンビネーションになると思います。

というわけで、うちの福利厚生プログラムはマッサージチェアとプレステ4で成り立っています。

あと、株式会社イメージマジックさんのウェブサービスであるオリジナルプリントのクーポンを頂いたので、オリジナルプリントで会社のロゴ入りシャツ、マグカップ、クッションなどたくさん作ってしまいました!なので、ノベルティグッズも揃っています。京田さん、山川さん、ありがとうございます。みんなもオリジナルプリントでオリジナルグッズを作ろう!

アクセンチュア同期のまっきー、おーいお茶、ジャスミン茶、ポッキー、おかきなどたくさん送ってくれてありがとう!さすがだぜ!

野村さん、電池ありがとうございます!メッセージもうれしかったです!

石倉さん、お皿ありがとう!がんばります!

るこらさん、ミントありがとうございます!

まつしまさんもいちごポッキーありがとうございます!

ひとみさん、コーヒーありがとうございます!

 もりやまさん、ラ王ありがとうございます!こちらはその辺でうってるラーメンがおいしくないので助かります!

 ほかむらさん・ひらいわさんからのチキンラーメンも届きました!

 Yuzy、レッドブルありがとう!

 けいさん、おかきとポッキーありがとうございます!大人気!

 いのいの、カレーありがとう!カレーうどん作るよ。

 富木くん、ギフトカードをありがとう!

あと、配送業者のミスで差出人不明、オーダー番号も不明のおかきを頂いています。ありがとうございます!

※ ちなみに、まだ届いていないものもあると思います。特に日本から送っていただいたもの。

※ なお、届いているはずの場合は、運送業者の手違いがあっても、Amazonは僕には教えてくれません。配送日を過ぎているのに届いてなさそうなものがあったら教えてください!

というわけで、オフィスが本当に寄付でできてしまいました。しかも寄付していただいたのは、お会いしたことない人が大半という・・・。大丈夫なんでしょうかこれは?いや、乞食と言われようとなんだろうと僕は会社を支えるためなら何でもしますよハイ。

ご支援いただいた皆さん、ありがとうございます←政治家っぽい。政治家と違って皆さんに何もお返しできませんが、これだけたくさんの支えを受け、これからいろいろがんばりたいと思います!

何をがんばるのだ?とにかくだ!よーし!













【また他力本願】ブログでアジトを作りました

ボランティアもCo-founderもコンサルタントもブログ一発で調達できましたが、引き続き、オフィスも皆さまに作ってもらいましたのでお礼と共にご報告であります!

これがヤシの木が2本ニョキっと生えた我らのアジトだ!毎日晴れだ!真冬でも暖かいぞ!家賃は2,000ドル。

オフィスに入ると、はぐれメタル、ゴールドマン、1UPキノコ、リリースのだるまさんなどが出迎えてくれます。チュッパチャップスも寄付で頂いております。ありがとうございます。

ワーキングスペースです。見えている全てのものがほぼ全部、皆さんからの寄付や借り物。あとはあまったものの持ち出しばかり。買ったのは、プラスチックの机と、プラスチックの引き出しぐらいでしょうか。

僕の机。しばらくパイプいすを使っていましたが、アクセンチュア時代の先輩の松田さんが社長いすを買ってくれました、ヒャッホウ!!!ちなみに、かっこいいデスクライトもエンジェル投資家の功さんに新品を買って頂きました。ありがとうございます!

大活躍中の、$400の新品カラーレーザープリンタです!これはケンイチさんからの寄付して頂きました!ただ、実はギフトと一緒に頂いたメッセージが文字化けしていて「???????? by Kenichi」しか書いておらず、どこのケンイチさんだかわかりません!!! 自分の知り合いなのかそうじゃないのかすらわかりませんが、ケンイチさん、ありがとうございます!なんでこんなすごいものくれたんでしょうか!!!とりあえずプリンタ名はKenichiです!

ミーティングルームです。ここのテレビ・テレビ台は八木さんに寄付して頂きました。プリンタは海部さん/梅田さんに寄付して頂きました。これでミーティングやプレゼンもばっちりだ!いすやソファーはお借りした物です。机はやっぱりWalmartで買ったプラスチックの安物です。

出張に来ている人用に寝室が用意してあります。エアベッドですが一応低反発マットレスつき!あと、大きくて高級な作業机を海部さん/梅田さんに寄付して頂いています。ありがとうございます!ちなみに出張に来た人がシリコンバレーで生活できるように社用車らしきものもあります(持ち出し)。

普通の家を借りているので、普通の家のキッチンです。

キッチンの棚には、多くの皆さんから寄付で頂いたものがたくさん。レッドブル(関戸さん、ぽりーさん)、チキンラーメン(さかいさん、ひらいわさん)、辛ラーメン(しんさん)、コーヒー(まゆみさん、あみちゃん)、お~いお茶(ほかむらさん)を寄付して頂きました!ありがとうございました!

お風呂もあります。洗濯機・乾燥機は家の裏にあります。

ガレージはハードウェアラボとなっています。ここでは頂いた電池(by わかめちゃん、さかいさん)などが活躍中!ありがとうございます!

だいごさんにもらった掃除機もあるのでオフィスはきれい。ありがとうございます!

というわけで、こうして皆さんの力を借りて、かなりの低予算でわれらが秘密結社?のアジトを作ることができました。ファウンダー一同、心より感謝しております。

ちなみに・・・30歳まで日本でフツーにサラリーマンやってた自分がシリコンバレーでベンチャーを成功させようというのは、かなり難易度が高いという自覚があります。だからこそ冒険であり、だからこそ挑戦したいわけであり、だからこそ皆さんに助けてもらわなければまったくできないと思っています。だから僕は素直に周りに頼ることにしました。Amazon Wish Listでものを頼むのとか恥ずかしいとも思うんだけど、こういう弱い立場になったときは、僕は即座に白旗をあげて、素直に助けを求めまくることにしています。

先日、ラスベガスの出張から帰ってきて、夜中の2時にオフィスに戻ったら、たくさんのギフトの箱がメッセージと共に届いていた。箱をあけて、メッセージを読みながら、こんなに多くの支えてくれる人がいるんだって思ったら、百人力だと思ってじんわり来ました。支えてもらってじんわり来るのは、自分がこんなにも弱くなったと自分で認めている証拠だと思う。ほんとにもう、投資家やCo-founder、アドバイザー、起業家仲間の皆さんがいないと何もできなくなったから。その一方で、こうして支えてもらっている以上はそう簡単にはつぶれないぞと勇気も出てくるのだ。

もちろん、人に頼っておいてあっさり失敗したら恐ろしいと思うのもあります。投資家だったので、情熱だけではうまく行かない世界であることも知ってます。だから、もし失敗したときは、「ごめんなさい」って言うしかねえと割り切って、今は前を向いて

行こうと思います。引き続き、ご支援宜しくお願いいたします!









求む!オフィス家具・機器!

ベンチャー立ち上げの状況ですが、あいからわず会社があるような、ないような、謎の状況でがんばっております。

テスラというシリコンバレーの電気自動車のメーカーでモデルSという電気自動車を立ち上げたハーバードMBAの後輩(アメリカ人。採用理由:ボブサップに関節技を教えたらボブサップがむしろ弱くなったから)、KelloggのMBAを出たばかりのプロダクトマネージャー(アメリカ人。採用理由:日本語をちゃんと話せないのになぜかアントニオ猪木のファンだから)、エンジニア(日本人、採用理由:最終学歴が中卒だから)という、なかなか謎のチームになっています。

それにしても、自分でベンチャーの立ち上げをやってみると、ベンチャーキャピタリストなんてエラソーに色々言っても所詮起業家の気持ちを何もわかってなかったということがよくわかって反省の毎日であります。ぜひそのあたりもいつか気持ちを書いて行きたいと思っています。

ところで、僕の目標のひとつは日本の若き凄腕エンジニアを海外で成功させることです。やっぱりそのためには自由にシリコンバレーに自由に出張し、アメリカ人と共に英語で働き、シリコンバレーの会社を訪問し、ネットワークを広げ、ハッカソンなどで活躍するといった環境が必要ということで、気軽にシリコンバレーに出張できる環境を整えるべく、とりあえずオフィスとして家を借りました!


これが借りた家。ヤシの木と青い空、暖かい冬がシリコンバレーっぽいです。

ただ、家はがんばって借りましたが、それ以外の経費は極限まで削っておりまして、オフィス家具もオフィス機器も生活用品もほとんどまだありません

シリコンバレー在住の皆様、もし余っているオフィスで使えそうなものがあったら、ぜひ寄付またはお貸し頂けないでしょうか? m(_ _)m

<求む!!!リスト>

・デスク(あまり大きくないものでよいが同じ形だとベスト!)×4

・Full HD PCモニタ

・そこそこ高さがあるテレビ台

・ミーティングデスク(6人ぐらい座れるやつ)

・オフィス用のいす×4~10

・電話機・FAX・スキャナ・カラーレーザープリンタ

・トースター、掃除機

・無理だと思いますが50インチ程度のテレビと、

・車

全っ然無理かもしれないけど言うのはタダなのでお願いしてみます!!!か弱きベンチャーにご協力をよろしくお願いいたします。












旅立ち

またしばらくブログの更新が遅れてしまいました。前回、秘密プロジェクトでボランティアを募集してからの短い期間、めまぐるしい日々が続いています。

結局、ボランティアの応募があっという間に殺到してしまって、すぐに応募を締め切りました。上場企業の役員の方など、みなさんすごいバックグラウンドの方ばかりだったのですが、まだ大企業で実力を発揮するタイプの人にお願いするのは早かったり、そもそもあまりにも応募数が多すぎたりとかで、結局ボランティアなのにほとんど全員お断りさせていただかねばならず、申し訳ない限りです。ようやく全員に返信したと思いますが、メールアドレスがエラーで返事ができなかった方もおります。もし返事が来ていなかったらごめんなさい。

にしても、結局数日間ひっそりとブログで募集しただけで、すごいメンバーが集まってしまい、驚きました。結局、みなさんハーバード、スタンフォード、MIT、Kelloggあたりの出身で、勤務先はシリコンバレーのIT企業、トップデザインファーム、急成長中の自動車メーカーなど。役職はCEOやVP、プリンシパルなどが多いでしょうか。エンジニアのみなさんもすごすぎる・・・あんたら魔法使いかと。実力重視で日本人・アメリカ人とか気にしないでチームを組んだら公用語が英語になってしまい英語が苦手な日本人メンバーが死んでいますが面白いので放置してます。そんなすごい実力のみなさんが、いいものを作ろうとがんばっているんだから、きっとすごいものになるに違いない!

まだ勝負の土俵にすら立ってない僕たちがえらそうにいえる事はまだ何もないけど、「旗を立ててみて学んだこと」を3つ書いてみます。

  1. ひとりぼっちで、「何かやります」という旗を立てるというのは、いざ自分でやってみるとわりと怖い事です。やばい。惨めに倒れたらどうしようとかいくらでも心配することはあるし。僕はベンチャーキャピタルファンドで多くのすごい起業家たちと時間をともにしてきたけど、いざ自分でやってみると、孤独の中で巨大なビジネスを作り上げていったCEOたちのことを改めて尊敬する。僕もまだまだわかってないけど、いろいろ含めて起業家ってのは根性いるわ。
  2. けど、何かやりたいなら、旗を立てるしかない。立てないと誰も支えてくれない。
  3. 僕は旗を支えられるだろうかと心配していたが、それはそもそも間違った心配だった。夢がでかいほど、もとから一人の力ではぜんぜん支えられないのだ。僕ではなく、すごいチーム、すごい投資家といったみなさんが全体として支えられたときに安定して立つのだ。僕の役目は無理して旗を支えることではなかった。旗を立てて、まわりの人たちが勝手に支えたくなるような夢を描くことだった。

いやー、それにしても、フツーに日本で生まれて、大して勉強もできず、フツーの大学を出て、30歳までフツーに日本で過ごした日本人が、びみょーな英語で、世界一競争が激しいシリコンバレーでジネス立ち上げに挑戦するなんてのはもうコンプリートリー・サウンズ・無理ですな。でも、できそうなことをやったら冒険にならない。だから、常識的に考えて明らかに無理っぽい事からやってみようと思います。

さあ冒険の旅に出るぞ。

夏祭り2013 自動車×モバイル 秘密プロジェクト

取り組んでいたディールが終わったので、ベンチャーキャピタルを正式に辞めます。月曜日に投資先の取締役も辞任し、火曜日にディールが成立し、今日から晴れて自由の身であります!もうGlobespanのメールアドレスはにご連絡いただいても、来週以降は見ませんので宜しくお願いします。さよーならベンチャーキャピタル!

魅力的なお誘いも頂いていますが、いつもどおり「無理そうな事からやる」ポリシーなので、手元にある秘密プロジェクトを進めます。Zipcar(世界最大のカーシェアリングサービス)とscanR(モバイルアプリ)での経験を活かして、領域は自動車×モバイルです。なぜか、いつの間にか強力なアドバイザーもそろってきて、投資したいというお声も頂いており、他にもすごい人たちにチームとして手伝って貰ってますが、まだまだやる気以外には何も無いレベルです。これからちゃんとしたチームとプロトタイプを作ろうと思っております。

いきなり大失敗するかもしれませんが、まあその辺はいつもの事ということで、前のめりに行きたいと思います。とりあえず後先考えずにワクワクする楽しい夏にしたいと思ってます。

先日ツイッターで「インターン欲しいな」とつぶやいただけで色々連絡を頂いてしまったので、ここで書きますが、この夏この秘密プロジェクトにボランティア(インターン?)として参加したいという方は7/3までにご連絡下さい。ただしお金も会社もないので旅費とか住居費とかそういう次元の話ではないので、シリコンバレーにいる人か、アメリカ国外からリモートで参加していただくか、になると思います。英語力ある人だと助かります。そんなに人数が必要なわけではないので、おそらく現実的には数名にしかお願いできないですが、ざっくり言うとこんな領域が手伝って欲しいところです。

  1. アンドロイドのクライアントアプリケーション開発に詳しい人
  2. UX/UIデザインに詳しい人
  3. グラフィックデザインに詳しい人
  4. 自動車業界に詳しい・自動車整備士免許を持っている人

  5. プロダクトマネジメントに詳しい人
  6. 戦略策定のためのリサーチできる人(英語力必須)
  7. 米国での会社設立、移民法、特許出願に詳しい人(英語力必須)

「シリコンバレーに行けないんだけどどうすればいいの」とかいう話もあると思いますが、どれぐらいの人からご連絡いただけるかなどを考慮して、フォーメーション含めてこれからフレキシブルに考えます。ただ、シリコンバレー(Mountain View)にいられる人が優先となると思われます。

楽しい夏にするぞ!




















【お知らせ】 あっという間に申し込みが50名を超えてしまい、収集がつかないレベルになったため締め切らせて頂きました。世界中から熱烈なお申し込みを頂きました!御礼申し上げます。

古巣のCEO

今日は、久々に日記っぽいことを書いてみようと思います。

僕がビジネススクールを卒業してすぐに入ったスタートアップのCEOのRudyのところに遊びに行った。彼は今はVenture Debtという投資アセットを扱う、要するにベンチャーキャピタルみたいな投資会社にいて、パートナーとして成功している。もともと彼はシリアル・アントレプレナーだが、40を過ぎて「ベンチャーというのは20代とかの若いやつじゃないとできないからね」ということで、投資側に回ったのだという。

ちなみに、僕らが一緒にやったスタートアップはscanRというモバイルサービス会社。その時の思い出話に花が咲いた。(今は色々ピボット(方針転換)をし、Flint Mobileという決済系のビジネスをやっている。)

結局scanRは失敗したわけだが、今思えば「早すぎた」の一言に尽きる。まだスマートフォンもあまり使われておらず、モバイルの性能もかなり低い時期にEvernoteみたいな事をやるのは早すぎたんだと思う。それで2008年~2009年のサブプライム危機の影響でスタートアップがばたばた倒れている時、主要なビジネスメンバーはレイオフになった。当時、従業員をレイオフしなければならなかった彼のマネジメントは本当に上手だったと思う。彼は当時の投資家だったBill Millerというベンチャーキャピタルのパートナーにこう言われたのだという。「これからの2週間が、お前が回りにどのように覚えられているかを決める。誠実で、正直で、透明であれ」と。Rudyはまさにそれをこなして、その「失敗」の手腕が高く評価されて、scanRの投資家だった会社にパートナーとして迎え入れられたというわけだ。

他にも色々話したのだが、面白かったのは奥さんの話。僕が「シリアルアントレプレナーと、奥さんってどんなカンジの関係なの?」と聞いたからなんだけど。彼曰く、「スタートアップの人生は、昨日は最高の気分だったのに今日は最悪の気分で、でも明日にはまた最高の気分だったりして、ジェットコースターみたいでしょ。最初の頃は、俺が細かくビジネスがどうなってるか説明するから、彼女も色々聞いてきて、一緒に一喜一憂していたから、彼女もストレスがあって大変だったと思う。でもそれがずっと続くと麻痺してきて、「ああそうなの、今日はあんまりいい日じゃなかったね。じゃあ今日は外食でも行こうよ」みたいなカンジになってきて、細かいことは聞いてこなくなった。ずっとサポーティブなんだけど、アップダウンは慣れてくるといちいち気にしなくなるよね。」そんな話を聞いていると、第一線で戦うシリアルアントレプレナーを支える奥さんってスゴイなあと思った。

ところで、ビジネスメンバーはほとんどレイオフになったと書いたが、彼らが今どうしているかというと、みんなもその後それぞれに成功しているので、まあ今思い返せばノーダメージなんだよね。塞翁が馬と言いますか。そもそも当時レイオフになった側もわりとケロッとしてたし、レイオフになった程度で困るようなやつはそもそもスタートアップにはあまりいないというだけなんだと思うけど。

にしても、僕がシリコンバレーを離れたのはたった数年なのに、色々なことがすごい速度で進んでいて面白い。







愛の日記

先に言っておきますが、読んでも何の足しにもならない話をします。

「愛の日記」というタイトルは、昔持ってたネタ帳の名前で、ネタ帳の延長でブログを書いている。まあ、めったに更新しないから、書いているというほど書いてないけど。

以前は自分で書いたプログラムを動かす用に置いてた自宅のLinuxのサーバーをブログにしてたのだが、今ではパッチとか当てるのが面倒でレンタルサーバーにした。だから毎月お金を払っている。アクセスが増えるとサーバー代が上がるが広告収入はゼロなので赤字にしかならない。そんなこともあってブログのタイトルはアクセスが集まらないようなタイトルにしているし、「ブログを成功させるコツ」みたいな方法の逆をするようにしている。

昔は家族や友人向けのつもりで書いていたんだけど、いつの間にかアクセスが増えまくってプライベートな事がかけなくなって、過去のブログの大半は消した。

投資ファンドというのは極めて機密性が高い仕事なのもあって仕事に直接関わる事は言えない。仕事の事がかけないんだからアクセスが増えても仕事上のメリットは無い。

記事掲載を依頼されると断る事について「もったいない」といわれるが、僕は自分の事をブロガーだと思ってないし、ブロガーとして認められたいとも思わない。

特に書きたいことも無い。講演とか頼まれるといつも困るのは伝えたい事とかあまりないからだ。ブログの中身は「よく聞かれること」に対する答えを書いているだけで、そもそも僕が言いたい事なわけではない。

というわけで、タイトルは単なるジョーク、アクセスが増えれば損をする、仕事上のメリットすらない意味不明なブログが、この「愛の日記」である。

「自分へのメリット」らしきものがないのになぜ書くのかと聞かれる。

僕はできるだけ、僕が知りもしないあなたが笑ったり、元気になったりして欲しいと思って書いているが、最終的には僕は自分のためにブログを書いている。そしてこの、ロクに更新しないダメブログを持っていて本当に良かったと思っている。

日本を離れて長い時間が経ち、家族や友人とも昔のように深い付き合いはできなくなり、みんなが知っている日本のニュースも知らなかったりして、日本とのつながりが薄くなっていることは疑いようがない。それは、僕にとってはとてもさびしいことなのだ。僕が路頭に迷った時に、帰る場所はあるのだろうかと思うのだ。それでも、日本に帰ると、ブログのおかげで会いたいと言ってくれる人がたくさんいる。

日本にいる時、「夜が空いたので誰か一緒にごはんでもしますか」とお昼に書いたら、とても飲み屋の部屋が取れないぐらいの人数が来てくれた。お茶会でもしましょうと事前にいえば数百人が応募してくれるし、わざわざ遠くから飛行機でほんの一瞬の会話のために会いに来てくれた人もいたよね。現実的にはほとんどの人には会えないし、ほとんどの人には全然時間を使えなくて、申し訳ないと思うが、ありがたい事だと思う。

ちなみに、僕は「こういう人」というタグらしきものがないせいか、来る人の年齢も性別もバラバラで、会ってする話もバラバラで、それぞれの皆さんが何で僕に会いに来るのかすら全然わからない。

ただ、僕にとっては、理由はともかく「話を聞いて欲しいと思ってくれる人がいる」というだけで、とても幸せな事なのだ。だから僕はこの空気一つ読めないポンコツ人間である僕の話を聞いてくれる人にとても感謝しているし、頼られる事で支えられていると思う。こうやって何かを書いた結果、理由もわからないけどとにかく自分を信頼してくれる人が地球の裏にいるというのは、すごく幸せな事だと思わない?想像しにくいかもしれないけれども、僕はそれはとても恵まれた生き方だと思うのだ。だから僕は、このブログを通して繋がった人にとても感謝している。なんか自分が立っている場所がそこにある気がする。いや、そんな事言っておいてほとんどミーティングリクエストには応える余裕がないんだけど。ごめんなさい。

ただ、僕が広告を入れないのは、皆さんに感謝しているからである。そして、読んでくれる皆さんから何かを受け取った時点で僕はいろんな事を勘違いするダメ人間だから入れないのである。収入があったらそれが重要な指標だと脳が勘違いしちゃう気がするんだよね。だから、基本的に僕がお金を払って、読んで頂く側であるべきだと思っているのだ。

というわけで、今月のサーバー代も赤字なんです奥さんごめんなさい、と、そういう話です。ほら、読んでも足しにならないでしょ?笑

でも、読んで頂いてありがとうございます。























ビジョン

僕が先日ツイッターで書いたことをカジケンがまとめてくれたのですが、何万人もの方に見て頂いたようなので貼り付けておきます。

MBA受験生の相談に乗った際に語った「ビジョン」のお話です。いつもどおり適当なツイートなんで文章めちゃくちゃですが 笑

古賀洋吉さんが熱く語る「自分のビジョンを持つこと」について。

カジケン、いつもありがとう。





飛べ若林君

この前ラーメン食べてたときに、サンフランシスコ近辺で配られている日本語のフリーペーパーにて、奥さんが天才少年を見つけました。在サンフランシスコ日本領事館も後援しているアツい作文コンクールの作品であります。

なお、こちらの作文の紹介はツイッターに限定して行っていましたが、お母さまから「光栄でした」との直コメントを頂いたため、ここに若林君の限りない才能を如何なく発揮して頂くべく、全力で転載させていただきます。

(出典: ベイスポ/編集長の許可を頂いています)

なお、経済界の皆様より頂いております反応をご紹介致します。(注: 嘘ではありません)

  • 最高 (米ニューヨーク州立大学助教授・経営学

  • 若林君の将来が楽しみ(ハーバード大学博士・楽天執行役員)
  • ちょっぴりエッチなご両親の手が入っていないところがいい (経済ジャーナリスト、元週刊ダイヤモンド副編集長)
経済界における絶大な支持を引っさげて若林君が社会人になった暁には、彼の日本経済におけるインパクトは計り知れないものと想定されます。

なお若林君に至りましては、いったいどういうつもりでご両親が両方ちょっとエッチであることを作文に書いてしまったのかコメント欄にご説明いただきたく、ちょっとお前出て来い







グローバルな英語

僕の英語力は微妙なのだが、なぜかアメリカ企業の海外戦略をよくやっているので、多くの国の多くの会社を相手にM&A(買う側・売る側)、Joint Ventureなどのパートナーシップ、投資などに関わる事が多い。

そういう時は投資先であるベンチャーのアメリカ人のCorporate Development (買収部門) のヘッドと一緒に海外に出向いて英語でディールをまとめるわけだが、基本的に海外買収するぐらいのアメリカのベンチャーのCorp Devのヘッドは、上場企業等で海外M&Aを多く経験してきたシニア・エグゼクティブであり、彼らから学ぶ事はとても多い。そんな経験から「グローバルな英語」について考えてみたいと思う。

本当の意味でグローバルに活躍するエグゼクティブがどういう英語を話すかを僕の経験からまとめると、

  1. 「いつでもゆっくり話す」
  2. 「わかりやすく、難しい表現を避けて話す」
  3. 「イギリス・アメリカ英語的表現を避ける」
  4. 「相手が理解できなかった時は質問されずとも察知して言い直す」
である。

つまりどういうことかというと、「自分に相手を合わせさせないで、自分が相手に合わせる」英語が最も重要だということである。言語だけではなく、ミーティング以前に「何を着て何を持っていけばいいのか」も非常に気にする。自分の常識が相手の非常識・失礼になる可能性をよく認識している。ミーティング開始時、「申し訳ないですが、私は英語しかできません。私の英語が早すぎたり、わからないことがあったら止めて質問してください。気をつけてますが、忘れてしまうことがあるので。」と言う人もいる。

本当にグローバルかつ大事な仕事をしている人は、グローバルに通じるものなんて、英語そのものを含めてほとんど存在しない事を良く知っているので、「完璧な英語が話せるから海外で仕事できる」なんて幻想は持っていない。ネイティブは腐るほどいるが国際的な取引をまとめられる人はほとんどいない(もちろん、高度な知識が必要という側面もあるが)。それは、「完璧に話せる」ことと「完璧に伝わっている」ことの間には、グランドキャニオンより深く広い谷があり、後者のほうがはるかに重要かつ難しいからだ。「私はちゃんと完璧な英語で伝えたが、なぜか理解されず取引が失敗した」などという言い訳は許されない。

本当にグローバルな場での真剣勝負のビジネスにおいて重要なのは、

  • ビジネスレベル以上の英語(重要度: 20%)

  • 言った事がちゃんと相手に伝わっている事を確認できること=コミュニケーション力 (重要度: 80%)

というのが実感である。

ちなみにビジネスレベルの英語がネイティブレベルまで上がったとしても、ビジネス上はほとんど影響ないと言っていいだろう。あなたの英語力がネイティブ以下だから重要な取引ができませんでしたなどということはほぼありえない。ビジネスレベルの英語力があったのに失敗したのであれば、それはコミュニケーションに失敗したか、そもそも真剣勝負のビジネスの取引ではなかった、ということだ。

ちなみに、「真剣勝負」つながりでいうと、サムライが真剣勝負で勝つ上で重要なのは、

  • まともな剣を持っている(重要度: 20%)
  • 剣の達人である(重要度: 80%)

という感じである気がする。

素人が超一流の名刀を持っていれば、しょぼい剣をもった達人に勝てると思っているなら真剣勝負をなめていると思わないだろうか?英語でのビジネス勝負もそれと完全に一緒である。完璧な英語力があれば国際的な舞台で活躍できると思っているならビジネスをなめている

コミュニケーション力とは、相手に自分の気持ちが伝わっていることを目的とする「相手の理解中心」のスキルである。一方、完璧な英語を話せるというのは自分の思考を正しいフォーマットでアウトプットできて格好いいという「自分の発言中心」のスキルである。「相手がどのようにインプットしているか」と「自分の思考をどうアウトプットするか」の間には大きな壁があると思わないだろうか。相手中心・自分中心の観点は、モチベーションのレベルでいうとむしろ対極に位置していると感じないだろうか。

海外の会議やメディアにおいて、英語を話す日本人のビデオを時々見かけるが、残された英語のコメントが発言内容に対するものなのに対し、日本語のコメントは発音が悪いとか文法がヘンだとか恥ずかしいとか突っ込みをいれるものが多いのを見た事があるかもしれない。なんでそんなに「自分が完璧」であることばかり気にするのだろう。相手に何かを伝え、コミュニケーションをとろうとする人をバカにするのだろう。例えば、楽天の三木谷社長が「discuss」のあとに「about」をつけたがそれは文法違反だとか、発音がひどいとか騒ぐ人は、ビジネスの場で真剣勝負をしたことがあるのだろうか。カッコ良く完璧な英語が話せるという「自分中心」のスキルがあればビジネスを成功させられるとでも思っているのだろうか。

むしろ、そういう「自分中心」のスキルばかりにとらわれることで、多くの日本人は対極にある「相手中心」のスキルをおろそかにしているのではないだろうか。そうやって、「今のは完璧な表現じゃない」と自分中心の世界ばかりにこだわる人に、相手中心の世界でコミュニケーションができるのか、ひいては大事な仕事を任られるかはというと、それはとっても不安である。

もちろん、英語の発音やで文法が完璧で、ネイティブレベルであるに越した事がないのは当たり前だ。しかし、そこに引きずられすぎると、言葉は所詮ツールでしかないという事実を見失ってしまう。発音が完璧か、文法が完璧か、英語的に自然な表現か、といった外から見える形にばかり目が行く気持ちもわからなくもないが、真剣勝負のコミュニケーションにおいては外から見える部分よりもっと大事な事がたくさんあることを軽視してはいけない。

コミュニケーション力とは、言語に関わらず、フェアさ、謙虚さ、真摯さを核とするスキルの集合体であり、あたりまえで、普遍的で、難しいものである。その力を伸ばしたいなら、英語力はともかくかつ相手を尊重しながら自分の考えを相手に伝える経験を積むべきではないか。相手の英語力が自分より下なら相手に合わせて理解させ、上ならわからない事があったらちゃんと「あなたの話は伝わってない」と理解させる練習をしたほうがいいのではないか。

「お前の英語はイケてない」という外野の声を気にしてコミュニケーションを控えている間にも、現実の世界では、誰かが外野のツッコミをものともせず中途半端な恥ずかしい英語で世界をガンガン動かしている

僕も英語はまだまだなのでがんばらなきゃいけないけど、一方で小手先の表現などにとらわれずに、相手に合わせるコミュニケーション力なくしてグローバルな英語もへったくれもないという当たり前のことを忘れないようにして、精進していきたいと思います。

追記:

僕が言ってるのは最近でいうと例えばソフトバンクの孫さんのプレゼンです。発音的にも文法的にもおかしいところだらけで、ネイティブからははるかに遠いですが、内容はすごいなあと思います。英語力がバカにされてM&Aが失敗するとは到底思いませんし、逆にほとんどのネイティブスピーカーに同じレベルのプレゼンはできないでしょう。