Day 1 – Door Opener

シリコンバレーの友達の家に到着。なんとなくウェブサーチをしたら、シリコンバレーにはJPTAだとかSVJENだとかKeizai Societyだとかいろいろ日本人のコミュニティがあるらしい。以前やったHBSの卒業生ネットワークからのネットワーキングだけでなく、日本人コミュニティからも攻めてみようか、ということで。

そのKeizai Societyのイベント”Ingredients for Successful Entrepreneurship with Innovative Technologies”というセミナーみたいなものがシリコンバレーのPalo Altoであるらしい。んじゃ、いくか、ということでさっそく出発。法律事務所の一室でイベントは行われるようだ。タイラさんという有名な方がいらっしゃるとのことだが、ここシリコンバレーでだれがどうすごいのかは、僕にはよくわからない。とにかく、出てみようと思い、受付へ。

女性「申し訳ありません、今回は定員オーバーになってしまい、もう受け付けはできません」

僕「そうですか、でも、どうしても出たいのです!お願いします!このために、ボストンから来たんです!どうしても、出たいのです!!!」

女性「ええっ、ボストンから・・・そうですか・・・。入っていただきたいのですが、消防法の都合で、あの部屋には20人までしか入れないんです。ごめんなさい。」

僕「じゃあ、外から見てもいいですか?」

女性「えっ・・・。外からですか。それならなんとか・・・」

と、いうわけで、僕は部屋に入ることができないまま、セミナーが始まった。しかしセミナーには空席があり、親切なコーディネーターの方が小声で「ほら、あそこあいてるから、入っちゃいなさい」と耳打ち。後から来る正規の参加者がいるかもしれないが、僕は図々しくも空席に忍び込んだ。

参加者は20人ほど。全員が少しずつ自己紹介するように促された。参加している方々は、大手テクノロジー企業の人(AMDとかNECとか)や、日系/米系ベンチャーキャピタルの人、ベンチャー向けコンサルタント、シリアルアントレプレナーなど、シリコンバレーっぽいメンバーがそろっている。若い人からおじいちゃんまでさまざま。

僕も自己紹介。「えー、古賀です。もうすぐMBAを卒業します。とある会社さんに内定をもらっていたのですが、その会社と喧嘩してしまったのでとりあえずこちらに飛び出してきてしまいました、ハッハッハ!!え~どなたもしらないのでよろしくお願いします。」と自己紹介。

セミナーが終わると、いろいろな人が名刺交換しに来てくれた。「私もMBAをとった」とか「うちの娘も今ハーバードを受験する」とか「私はこういうビジネスをやっているのだが今度話をしよう」とか「私はいろいろな若い人にアドバイスをしているので、明日相談に来なさい」などなど、いろいろな人が見知らぬ僕に興味を持ってくれたのだ。なんと、うれしく、心強いことか。

身寄りのない30代前半を不憫に思ってくれたとか、キャラ的に笑えるとかそういうところもあったのかもしれない。でも、実際には、こんな短期間で僕のことなどわかったはずもない。どちらかというと、僕の力よりも、ハーバード・ビジネス・スクールのブランドの力による部分がとても大きかったと思う。

なぜ数あるMBAの中からHBSを選ぶか、という議論になったとき、HBSの「Door Opener」としての力、つまり、「可能性という扉を開けてくれるブランド力」のためだ、とよく聞いた。これまでそれを実感したことはなかったが、ぼくもそういうものに期待して、HBSに最終的に賭けたところもあった。卒業して初めて、ようやくそのメリットを実感した気がする。

可能性を広げたいからHBSに入りたい、なんて言われても、普通は「可能性って、なんの可能性?具体的な必要性がはっきり見えていないのに、意味があるの?」と、思うかもしれない。しかし、可能性が必要な重要な局面なんて、だいたい事前にはわからないのだ。物事がうまくいった・・・という結果の多くは、不確実な可能性の連続を潜り抜けることができた結果であり、振り返って初めて、何が重要な可能性だったのかわかるもの。その扉の先を見ることなく過ぎ去った可能性については、語られることも、振り返られることもなければ、そこに扉があったことすら気付かれない。だから、このDoor Openerが、僕をどう助けてくれるのか、具体的には見えていない。でも、きっとこの扉を開ける力に感謝するときが来るような、気がする・・・というか、たのむ、なんとかしてくれ!(笑)

セミナーのあとは、京都のFuture Venture Capitalからいらした方々と遅くまでまで話し込んだ。すごく親身に相談に乗っていただいて、後日Neuroskyという会社で働いている日本人女性にあわせていただけることになった。

というわけで、明日は前述のように、若い人にアドバイスをしているというSさん(70歳ぐらい?)とお会いすることになった。

僕には知っている人もすることもない。とにかく、お会いしてくれる人にお会いさせて頂く中で、道を模索してみよう。

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