プライバシーはどこへ

僕はプライバシーを気にせずに、比較的何でもここに書いてしまうが、なぜこんなに僕のプライバシーはゆるくなってしまったのだろうか。

よく考えてみたが、これは友人による影響が大きい気がする。

東京の実家の8畳の僕の部屋は、小学校時代の友達、中学校時代の友達、高校時代の友達、大学時代の友達、外国人(まだ日本語が上手に話せないとか、まだ友達がいないという留学生)などがなんかごちゃまぜにやってきて、勝手に友達になって遊んで帰っていくという、無国籍たまり場であった。一応、僕は部屋の主人であったが、友達が来るとなぜか眠くなるので、客が誰であろうと放置して寝る(本当)。そのせいか、「勝手に来て勝手に帰る」というのが日常化しはじめ、しまいにはインターホンを鳴らさず勝手に僕の部屋にあがりこむのが当たり前となり、家に帰ると勝手に友人があがって漫画を読んでいたりして、「あ、来てたんだ」みたいな状態が普通となった。

オレゴン大学に交換留学したときの僕の寮のせまーい部屋でも同様で、人が勝手にやってくる。授業が終わって帰ったら女の子(恋人でもなんでもない!)が僕の布団で勝手に寝ているとか、人が勉強している横で無許可で寮のスポーツ観戦パーティが行われているとか、僕がいない間に僕の名前でピザを頼んだりするもんだから初めてかけたピザ屋に僕の電話番号と住所が登録されていたとか、冷蔵庫のモノが勝手に消えているとか、さらに「冷蔵庫をあけたがペプシがなかったのだが」と苦情を言われるとか、女の子でも夜に電気つけて勝手に入って来るのでパンツ一丁とかで寝られないとか、ドアにかぎをかけるとそのうち「ガリガリ」とドアで音がしはじめ、見てみると誰かが針金で鍵を破ろうとしていてぞっとするとか。もうメチャクチャ。

やつらは、僕のモノは自分のものだと思っているようで、遠慮を知らず、机の中まで勝手に見る。寝ていようが起きていようが、部屋が片付いていようが散らかっていようが、予告なく現れ、勝手に僕のものを使っていく。僕に聖域は残されていない。そのうち、隠してもどうせばれるというあきらめがうまれ、どうでもよくなってくる。結果として、プライバシーというものの感覚がほとんど失われていった気がする。

僕が被害者であるのか、僕がおかしいからなのかよくわからないが、家族もいるしそろそろプライバシーとか気にするとかっこいいのかも知れない思う今日この頃である。

余談ですが、僕のプライバシーと引き換えに、勝手に僕の部屋で出会い、幸せになっていく人もいます。僕の小学校の友達と、大学の友達が婚約したという連絡が昨日はいりました。僕の小学校の友達と、僕の韓国人の友達の国際結婚も実現しそうです。どうぞ、勝手にしてください。

P.S.

検索ワード入れ続けるのやめない?「古賀洋吉 日本は寒い」です、とか誰やねん。

あと、「古賀洋吉 うんこ」のヒット数が地味に伸びているのですが、あなたたちもいい大人ですのでやめましょう。

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