カーシェアリングサービス Zipcarが便利!
ついにZipcarの会員になってみました。いい機会なので、今回は私たちのポートフォリオ(投資先)である、アメリカのカーシェアリングサービス「Zipcar」をご紹介します。
日本でもオリックスのプチレンタが伸びてきているようですが、アメリカではなんと言ってもZipcarです。
カーシェアリングサービスは、使いはじめるとレンタカーに戻るのは難しいほど便利です。レンタカー会社を経由しないので、営業時間を気にする必要もないですし、日単位ではなく時間単位で借りられますし、保険やガソリン代もあらかじめ含まれているので面倒な手続きがありません。
では、Zipcarの使い方を・・・。
まず、ウェブサイトにログインして、何時から何時まで使いたいか指定します。
場所を確認します。ちかくに、Zipcarがありますね。大手の駐車場には大体入っているので、大体歩いてすぐのところで借りられます。これだけあると、自分の家の駐車場より近いということもよくありますね。今回は、100メートル先と、150メートル先ぐらいに空いてますね。
車種を選んで予約完了。車種によって時間あたりの値段が違います。全部こみこみで10数ドル。一定時間以上借りると一日料金になります。保険代・ガソリン代込み。
歩いていくと、Zipcar発見。
ついさっきインターネット予約した車に会員カードを当てると、ロックが外れてドアが開きます。あとは運転するだけ。
ちなみに、社内にZipcar専用クレジットカードが置いてあります。ガソリンが1/4切ったら、次の人のためにこれで満タンにします。
クレジットカードを通すと会員番号を聞かれますが、自分でお金を払う必要はありません。
後は元の駐車場に車をもどして、車の中を片付けるだけ。
Zipcarは北米・ヨーロッパで色々な都市に拡大中です。まだ・・・というアメリカ在住の皆さんは、もうしばらくお待ちを・・・。
ビジネスモデル雑感
Zipcarはレンタカーに競合している部分もありますが、基本的には「車の所有」に競合しています。たいていの人にとって、車を購入して高い月賦、駐車場代、維持費、保険代を払うことに比べると、使いたい時間にだけお金を払うカーシェリングサービスのほうが安くつくわけです。というのも、都会に住んでいるほとんどの人は、車を持っていても乗っている時間は短い(週末の3時間とか・・・)ため、時間当たりで換算するとかなりのお金を払っているからです。
こうした資産のサービス化は、不況であることを踏まえても、今後もトレンドとしては伸びそうです。これは最近アメリカで流行っているCloud Computingも同じです。Cloudは、サーバー資産を所有し、データセンターで場所代・ネットワーク接続費・電気代を支払い、メンテナンス担当者を雇っても、結局サーバーやネットワークの使用率が30%ぐらいしかないのなら、3人で同じサーバーを使ってコストをシェアしたほうが安い、というのが基本的な考え方です。カーシェアリングも全く同じで、車資産を所有し、駐車場代を支払い、メンテナンスコストを払っても、結局使用率が10%ぐらいしかないのなら、10人でシェアしたほうが安くなります。
この資産のサービス化は、家、レンタカーやDVDを借りるのと一緒なので、別に新しいコンセプトではありません。しかし、インターネットやワイヤレス技術により資産を共有するプラットフォームを簡単に実現できるようになったために、今までよりはるかにフレキシブルにサービス化できるようになってきています。他に、使用率が低くて、実はプラットフォームさえあれば資産化する必要のないものは何か、と考えると面白いかもしれませんね。
どうでもいいんですけど、ボストン周辺の投資先に仕事で行くときはZipcarで行っていますが、Zipcar本社に行くときは近いので電車を使ってます・・・。
このシステム、いいですよね。日本でもガリバーが市川市周辺でサービスを始めたようです。
http://www.gulliver-carsharemate.com/
僕も近くにこういうサービスがあったら、日本での運転に慣れるため、ちょっと利用して練習したいと思います。
それにしても古賀さんの会社が Zipcar に投資されていたのですね。