落ちこぼれの学歴論(2):偏差値30台からのハーバード

前回の続き、ということで、明治大学に入れた奇跡について思い出してみた。

僕が大学受験していたころ、「偏差値40からの予備校」、というテレビコマーシャルがさかんに流されていた。高校3年生の僕はそのCMを見て、自分には関係ないな、と思っていた。なんでかというと、総合の偏差値が40なかったからである。もちろん「偏差値40からの予備校」という表現は、偏差値が最低クラスの40の人ですら入れます、と言っているわけで、僕はそれ以下であった。高3で受けた模擬試験の偏差値は、英語が40台、国語が30台、社会が30台で、総合が30台であった。たぶん、類を見ないバカである。

無計画な高校生活

高校時代は、スポーツとかものを作るのは大好きで、体育も美術もほとんど5段階で5しか取ったことがないが、「勉強」科目となると全部3以下だった。勉強がつまらない。だから、やってもできない。高校の通信簿には「このままでは卒業できません」と書いてあった。やってもできないのでより興味を失い、朝バスケして、高校で寝て、またバスケに行って、家に帰る生活を繰り返していたら浪人した。

無計画な科目選択

5科目も勉強できないので3科目の私立を受験することにした。文系にしようか理系にしようか迷った時は、家に兄が勉強した政治経済の参考書があったのでこれでいいやと思い文系にした。で、社会の選択科目にどうせ政治経済を選ぶなら、政治経済学部だけ受験しようと思った。

(社会を政治経済で受験できる大学が少ないことを知らなかった。この時点で慶応や上智といった選択肢は消滅)

無計画な勉強プラン

浪人時代もバスケばかりで勉強は進まなかったが、冬が近づいた10月の末に、「そろそろ勉強しないとどこの大学にもいけない」というゆるぎない事実に気づいた。それで、学習計画なるものを立ててみた。すると、今からどうがんばって勉強しても全く間に合わないことがわかった。そこで、全く面白くない英語は科目ごと捨て、国語と政治経済の勉強を始めた。

(英語の配点が高いという事実を受験するまで知らなかった。この時点で総合点が大きく低下)

ただ、面白いことだけはアタマに入ることを発見

予備校の単科授業をようやく受けてみたが、落ちこぼれの僕にはさっぱりだった。お金がもったいないので、授業が終わってから先生にくらいつき、片っ端から質問していった。毎回先生としつこく話をしているうちに、そのうちにけっこう国語と政治経済って面白いじゃんという事実に気が付いた。そこから、変化が起こった。なんと、面白いとけっこう頭に入るではないか。あとは、とにかく寝る間も惜しんで勉強した。焦りでがんばったところもあったが、面白いと思うと集中力が続いた。やはり政治経済は教科書の最後まで行かなかったが、出題頻度が低いところなので捨てた。最後に受けた模試では、英語は偏差値40台のままで、国語と政治経済は80台だった。結果、政治経済の試験でやってないところばかりが出た早稲田以外は、ほとんど合格した。

そんなわけで、授業で先生に当てられて「わかりません」ばかりの僕が明治大学に受かったのだから、高校のクラスメイトも驚きの奇跡だったのである。

落ちこぼれの学歴論

結局何がいいたいかというと、「どうして古賀さんは明治大学なんですか?」と聞いてくるような人にはわからない世界がある、ということである。

  1. そんなに記憶力や応用力もあるすごい人ばかりだったらみんな東大生である。
  2. 全般的に記憶力や応用力がなくても「楽しいことだけは意外とできる」という脳の構造の人もいる。東大に入れる学力がなくても、好きなことができる人になれば、力を発揮するチャンスは残されているのだ!
  3. バランスが悪い弱みだらけの人は、強みにフォーカスして総合力で突破する以外に戦略がない(英語ができなくても他でカバーするとか)。この方法で、バランスよく全部できる人に勝つのはきついが、自分に厳しくできる忍耐力があればある程度まではいける!
  4. 「偏差値40からの予備校」に入れてもらえなかった人でも、「ハーバードのMBA」は入れてくれた。バカに失うモノなし!やってみなければわかりません。

そんなわけで、コメントくれたにょさん、証券マンさん、カヲリさん、そして全国のおばかさん、自分の母校を誇りに思って、母校のためにも、楽しくがんばってやりましょう。

6 replies
  1. Mika
    Mika says:

    凄いね~、2,3ヶ月で偏差値が30台から80台かあ!

    昨日のブログもそうだけど、日本の大学受験はしなかった私でも共感できるところがあるよ。アメリカは日本ほどは学歴社会ではないと思うけど、でも大学進学の時、そして就職のときさえも会社によっては(例えばうちの会社)総合GPBを重視するもんねえ。私も好きなものは良くこなすことが出来るんだけどそうでないものは全然駄目で...だから在学中は歴史とか政治とか苦手なものはCommunity Collegeで取って単位をTransferしたよ。そうすると大学のほうの総合GPAには加算されたいから。まあこれは大学によってシステムが違うのでどこでも通用する方法と言うわけではないけど... でも大学受験のときには使えないトリックだったので、母校のUT最初に受けたときは落とされたよ。だからもうちょっと入りやすい別の大学に短期間在学して大学でのGPAを良くしてからトランスファーしたの。そんな私でも卒業するときはHonor Studentだったんだから、入学の選考基準に疑問を持つよね。

    中学のときも数学、国語、英語、理科は大好きだったので成績良かったけど、他は酷かったもんなあ。体育なんてずっと通信簿2だったよ...高校受験は私立しか良いところ受からなかったもん...

    ホント、全科目出来ないと良い大学行けないとか(私立は大丈夫だけど)就職できないとかって(日本は就職は関係ないかな??)辛いよね。

    Reply
  2. 元あると監査役
    元あると監査役 says:

    ははは。俺なんかもっと偏差値低い大学から古賀と同じファームや別の某戦略ファームにも入ったけど、やっぱり珍しがられたなー。笑い飛ばすしかなかったもんね。

    俺の場合はそこそこ勉強したのにも関わらず、頭悪くて、良い大学に入れなかったんだけど、社会人になったら何とかなるのが不思議なところ。

    うちの嫁は僕の駄目な高校時代を知っているので、「なんであなたの周りは東大やハーバードやMITやスタンフォードばかりなの」と言いやがるが、せめて身内にはそっとしておいて欲しい領域である。

    Reply
  3. yokichi
    yokichi says:

    >mika

    すごいなぁ。いろんなテクを駆使すると、GPAも上げられるのか・・・。知らなかった。でもUTのHonor Studentなんてすごいよ!

    まあ、君がどれだけすごくても体育では僕の勝ちだがな!今は、単なる運動不足のかたまりですけど・・・。

    >元あると監査役 さん

    マジですか!優秀な元あると監査役さんに限って、そんな大事なネジが抜けているとは存じ上げませんでした。

    これはもう開き直って、共に「低学歴プロフェッショナルの会」を発足させるしかないですね。誰も入りたがらないのが問題ですが。

    Reply
  4. カヲリ
    カヲリ says:

    確かに!面白いものって苦労せずとも頭に入るんですよね~。。。好きこそものの上手なれって。
    私の場合法律がそんな感じでした。だから申し訳ないくらい勉強してなくても就活をパスした感が。笑
    つか、私の大学お受験とこがさんのお受験、状況がなんか似てます。
    なにはともあれ母校はやっぱり大好きです♪

    Reply
  5. yokichi
    yokichi says:

    母校、本当によかったですよ。住めば都。僕も「英語勉強して、再受験しようかな」と一瞬おもいましたが楽しいクラスメイトに囲まれて学歴などどうでもよくなりました。

    Reply
  6. 洪永仲
    洪永仲 says:

    ども、クリスこと洪といいます。
    明治からハーバードですか〜(笑)やる気だけではダメで、目標、目的、分析、戦術の必要性を痛感したのは、慶應に入った後からでした。
    高校時代と今の人脈のギャップ差の点に共感できます。
    私も、定時制高校中退=大検(高卒認定)を経て慶應に
    入ったから。特に、進路に関してのマインドが違っていましたよ。片や、後ろ向きな高校生。もう一方は、アグレッシブなKEIOボーイ。大学で出会う人々のバックボーンの差に唯々、驚くばかりでした。また、同じ高校からの出身者がイナイのが寂しい限りでした。
    あと、Facebookにて友だち申請しましたので、ヨロシクおねがいしますネ(^^)

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