VCを辞めた友人
/0 Comments仲の良いセクションメイトが、トップVC(ベンチャーキャピタル)の一つに入ったのだが、もう2ヶ月で辞めてしまった。あのVCに入れるというのは本当にすごいことなんだけど、あっさりやめて次の仕事を探しているらしい。
彼はVCの仕事自体はやりたかったのだが、「このままここにいてもパートナーになれない」と思ったらしい。実はコレはよく聞く話。VCのパートナーの多くはベンチャーをIPOさせた経験があり、最初からパートナーに近いポジションで入っている。一方、MBAあがりが栄光あるトップVCに入ると、わりとサル仕事しかさせてもらえないことが多く、パートナーに近づくこと自体が難しい。
とはいえ、VCもいっぱいあるので、「トップ」ではないVCに行けばそれなりにいろいろやらせてくれるだろう。あと日系のVCの場合はMBAとベンチャー立ち上げ経験があればけっこういけるかもしれない。しかしシリコンバレーでは、スジのいいDealはほとんどトップVCに取られてしまい、微妙なDealが下に下がっていく、という構造になっているので、「トップVCで好きな事ができないなら、別のVCで同じことをするよ」とはならない。というわけで、彼のように、VCでパートナーになる一番近道は起業を成功させることだ、という結論に至る人も多いようだ。
これから、非トップのベンチャーキャピタルはより厳しくなりそうだし、VCに入ろうとしている人は慎重に。
サポートに来るメール
/0 Commentsカスタマーサポートに来るメールを眺めていて思ったこと。
アメリカ人がカスタマーサポートに送ってくるメールって、凄くナイス。なんかメールで問い合わせをするのに、「すごくいい商品だよ!」「いつも使っているよ!ありがとう!」「革新的なアイディアだね!」「すごく返事が早くて驚いたよ、すばらしいサポートだね」などと、暖かいコメントがついていることが多い。これは驚き。
一方で、日本人がカスタマーサポートに送ってくるメールは、手厳しい。こっちは金を出しているのだから服従して当然、という感じ。
でも、きっとアメリカ人が優しいのではなくて、日本人が知らない人に厳しすぎるんだと思う。知っている人か知らない人かに関わらず、「お金を出している=立場が上」という態度は行き過ぎると美しくない気がするな。
ドーモ君
/0 Comments奥さんお気に入りのスーパー、ターゲットに行ってまいりました。なんか有名デザイナーの・・・アニャ・なんとかのバッグが安いとか・・・。よくわかりません。
上を見上げると。
ややっ、ドーモ君。これはドーモ。アメリカ出張ですか?
あ、実はあなた、人気ですね?それに、ハロウィーンのパンプキンにもなるんですか、あーた。
いや、それだけではない・・・もはやお化けだろうとフランケンシュタインだろうと、なんにでもなるのだな。
みなさん、ドーモ君をあなどってはいけませんよ。
サンフランシスコに行ってきました
/2 Commentsうちはサンフランシスコまで車で50分ぐらいのところにある。
近所だし、サンフランシスコにセクションメイトがけっこういるのでよくレストランとか友達の家とかには行っているのだが、近いのもあってむしろ「観光に行くために時間をとる」ということはなかった。でも、奥さんの誕生日の記念にせっかくなのでサンフランシスコ観光に行こう!ということになった。
車で約一時間、サンフランシスコの町並みが見えてきました。最初に行くのはもちろん・・・・
ゴールデンゲートブリッジですな。この真ん中の丸いのは、橋に使われているケーブルです。良く見ると、細いケーブルの束になっています。地形からしてとにかく作るのが大変な橋だったようだ。
橋も歩いてみました。車も沢山走っていますが、観光客もかなりいます。でも日本人は思ったほどいなかったかな?
お土産屋さんには、日本語の表示が。日本のパワーは捨てたモンじゃないな・・・。
ところで、GIFUTO SHOPPUというのは、どうしてこんなことになっちゃったの!?
それに、屋ってこういう字だったっけ?
町で車を駐車場に入れた。駐車場のそばで、サンフランシスコ名物のクラムチャウダー(あさりのクリームスープ)をいただきました。クラムチャウダーはボストン名物でもあるんだけどね。こちらのクラムチャウダーもおいしいです。
埠頭辺りに来ると、すごい人だかり。何かと思ったら・・・
航空ショーがやっていた。今日は飛行機マニアがサンフランシスコに集結しているに違いない。どうりで駐車場が見つからなかったわけねぇ。ブルーエンジェルスとかいうアメリカ合衆国海軍所属のアクロバット飛行隊がショーをやっていた。
戦闘機4機がかなり低空で、しかもほとんどぶつかりそうな距離で「密集ダイヤモンド編隊」をしていたのは圧巻。ちなみに写真はWikipediaから出典ね・・・。こんなベストショットは僕のカメラでは抑えられなかったけど、ほんとこのままだったよ。
有名な埠頭のPier 39。
Pier 39にはいろんなお店があります。おかしも山積み!子供が喜びそう。
クレープ屋さんで買い食い。
Pier39からみたアルカトラズ島。監獄島ってやつですな。こんなに近いのに、脱獄は無理だったんだねえ。
そろそろ帰ります。サンフランシスコは坂と霧で有名な町。今日は霧は出ていないけどね。
夕焼けになってきたね。ちょっと丘に登って夜景を見てみることにします。
サンフランシスコの夜景。ちょっと夕方だけど・・・
だんだん暗くなってきました。
あのあたりがダウンタウンかな?
というわけで、楽しいサンフランシスコ観光でしたー。サンフランシスコはまだまだ見るところがありそうなので、また行ってみようと思いまーす。
1ドル100円
/2 CommentsHBSに入ったときに日本円をドルに変えたときは120円だったのに・・・。アメリカで働き始めたとたんに金融危機でドルがかなり安くなってきてしまった。日本の皆さん、ドル建てで買い物をするならそろそろ準備をしたほうが良いですよ・・・。シクシク。
しかし、ヘッジファンドとかで仕事しなくてよかったな。これじゃあLiquidityが下がったインベスターがファンドから金を引きそう。投資銀行も規制が強くなればリスクのある投資もできないから、ふつうの銀行に近づいていくよね。そうなれば、給料も下がりそう。しかしマーケットが動いているときが一番儲けるチャンスもあるわけで、早速大成功する同級生が出てくるかもねぇ?
ちなみにベンチャーで働いている僕の立場からすると、こういう金融危機はそれなりに迷惑です。やはり周りのビジネスパートナーたちもディフェンスに回って新しいことをやりたがらなくなるし、マクロに言えばやっぱり消費者の購買意欲が下がるのも困るよね。それから、けっこう響くのがファンドレイジング。マーケット全体が下がると、どの会社の企業価値も低下するわけで、いくら成長していても前回のラウンドを下回るValuationで投資を受け入れるのは既存の投資家が納得してくれない。さらに、EXITのマーケットも冷える(マルチプルが下がりきっているところでIPOすると、同じお金を調達するために発行する必要がある株式数がかなり増えてしまうし、身売りするにしても安くなる)から、しばらくはベンチャーのマーケットも沈みそうですな。
しかしベンチャーにいると、株式市場がどうのというより、ビジネスモデルを完成させて企業価値を100倍にしちまえばいいんだという希望を持っているので、わりとみんなのほほんとしている気がする。
CanBeを買った父
/2 Comments
知ってる?NECの一体型パソコン、CanBe(キャンビー)。これはねー、僕が1994年に親に買ってもらった、当時最新のパソコン。
なんとマウスでOSが操作できるというWindows 3.1がプリインストール済みで、しかもハードディスクが最初から内臓されている!ブラボー。しかも、なんとCD-ROM、テレビチューナー、モデムとダイヤルアップソフトウェアが最初から内臓されているという「マルチメディア・パソコン」であった。なんという先進ぶり・・・。いやいや、マジで。この前に僕が使っていたパソコンは、フロッピーディスクスロットが2つある以外は、文字通り何もなかったの。
僕はこれで時々インターネットしていたわけだ。そもそもインターネットなぞ知っている人自体が極めて少なく、当時Yahoo (英語)があったかなかったか、ぐらいで見るものもあまりなかった。さらに、インターネットに接続するまでが大変。
- そもそも普通の人がやるものではないので設定がかなり複雑、わかりやすいマニュアルなど存在しない
- インターネットプロバイダなど存在しないしADSLや無線などの技術など当然ない
- テレホーダイ(深夜になると特定の電話番号への発信が月額固定料金になる)も存在しない
- Internet ExploerはおろかNetscapeも存在しない
- マニアがお気に入りをリストアップしているというレベルの「検索エンジン」しかない
という時代においては、般ピー(死語)がネットワークに接続するなどというのは正気の沙汰ではなかった。でも、おかげで誰のサポートも無くパソコンを使えるようになった。大学に入った頃には僕はパソコンに詳しくなっており、大学に入ってからも、全学を巻き込んだインターネットプロジェクトのアドバイザーとして働き、アメリカにコンピュータ・サイエンスを学びに交換留学し、エンジニアとして会社立ち上げに参加し・・・と、インターネット産業の急成長とともに、20歳前後には冒険の人生を歩むことができた。そんな思い出のCanBeは、はるか昔に壊れて捨てられてしまった。
でもね、思えばとても大事だったのが、まだ「パソコンは必須」なんで宇宙の誰も言っていない時代に、父が25万円もするパソコンを買ってくれたこと。25万円なんて普通気前良く出してくれる金額ではないのだが、ぶっちゃけケチな父がなぜか買ってくれた(父は色々ビジネス雑誌などを読んでいるので、トレンドを見る力があったのかもしれないし、新しいものにチャンレンジする意欲があったのかも?)。
なんにせよ、子供がわけのわからない新しいものにチャレンジしたいと言っているときに父がサポートしてくれたことが、人生において非常に貴重な出来事だったと思う。あそこで普通に「ダメ」と言われていたら全く別の人生だったかもしれない。
僕もわが子ができたら、新しいことへの挑戦はサポートしてあげたいと思う。
ジョジョの奇妙な冒険
/6 Commentsジョジョの奇妙な冒険というのは、荒木飛呂彦という人が週間少年ジャンプに連載していた人気漫画である。
と言うと、うちの嫁は怒る。「荒木飛呂彦じゃないでしょう。荒木飛呂彦先生と呼びなさい」と。
もうすぐ、息子が生まれる。実は、まだ、名前が決まっていない。
うちの嫁の案は、ジョウタロウである。
あ、これ本気ね。ネタとかではないよ。
僕が「おいおい、そんな名前にしたら大きくなったときに
テメェうるせぇぞ、ババァ!
とか言われるぞ」
と言ったら、
嫁は「大丈夫、私が何かあってもアフリカまで助けに来てくれるから。」
とわけのわからない返事が返ってきた。
うん、だめだね、ちゃんと名前を考えないと。日本人の名前で、でも英語でも呼ばれやすいやつ。
・・・出てこなかったら、ジョウタロウになるかも。