Network effect and Ladies Night
先日のおばさんの話でも出てきた「Managing Networked Business」の授業での話。
Ladies Nightとは、そのまま言えば女性が優遇される何らかの夜のイベントを指している。例えば、いわゆる「女性は入場無料」のバーでのイベントとか。あえて女性だけ優遇するというのは、単に女性がネットワーク・エフェクトを拡大させる重要な要素だからである。つまり、夜のバーに若い女性がいっぱい来れば、男が集まってきて喜んで女性に高い酒をおごるので、女性も喜んで来るし、店としてもハッピー。というのを踏まえて、昨日の授業での教授からの質問。「なぜMen’s nightではネットワーク・エフェクトは成立しないのか?」
うーむ。確かに、こういうことはいろいろなところに見られる。ソーシャルネットワーキングサービスにおいてのMixiの勝利にも関係があるのではないだろうか。僕は最初、Greeしか使っていなかった。そのころはGreeはMixiよりもユーザー数が多かったので友達が簡単に見つかるから・・・というネットワーク・エフェクトの基本セオリーからだ。しかも、実は2つのサイトは機能面ではほとんど同じだったので、僕はMixiに乗り換えるつもりはなかった。しかし、結局みんながMixiに移動してしまったので、Mixiが中心になってしまった。なにが違ったのか?今思えばGreeはウェブのデザインも青が基調の男向けであったし、実際に見つかるのは男の友達ばかりだった。一方、Mixiのウェブサイトの色・ロゴ・入り口ページのデザインなど、どこをとっても明らかに女性向けにデザインされていた。そして、女性を中心にユーザーを伸ばしたMixiは、結局男性のユーザー数でも、Greeを超えてしまった。
なぜ結局、女がいるところがネットワーク効果の中心となるのか?単に男がエロいという話もあるわけだが、女だってある程度は男を求めているはず。では、本能的に男と女が相手に期待するものにどのような違いがあるのだろうか?
女性のネットワークエフェクトは、男性に対してだけじゃなくて女性にも働くからじゃないですかね。とりわけ、インターネットとかバーとか、ベースとして男性の割合が多い場所に対しては、女性は警戒心持つことが多いので。「女性が一杯いる」は男性にとって魅力的であるだけでなく、女性をひきつけるのにも役に立つのかと。
「ソーシャルネットワーク?なにそれ、なんか怪しそう・・・・インターネットって変な男とか一杯いるんじゃないの?」「だいじょーぶ、ほら、他と違ってここは女の子の割合も多いし、安心だよ。だからやってみようよー」「えー、そうかなー」みたいな。
たしかにそれはあるね!女の子が集まると、ポジティブな感じがするけど、おっさんがいっぱい集まると、ポマードくさそうだしむしろ逆の効果すら働くよね!