冬休み旅行1日目: グロッキーな旅立ち
■序章
「ボストンは東海岸でしょ。ヨーロッパは近いから、冬休みはヨーロッパに行きたい!」
試験勉強中で余裕がない僕に、ヨーロッパ好きのウチの奥さんが言う。
「ああ、うん、まかせる」
というわけで、僕が勉強で忙しいため、旅程からホテルまですべて奥さんが一人でコーディネート。
日程を見た最初の感想。
「3週間って・・・長くねぇ!?予算とか大丈夫?」
「でもこれぐらいないと、行きたいところに行くのはきっと無理なんだと思う!」
試験中である僕は詳細を確認する余裕もなく、GOサインを出すのであった・・・。
こうして、ドイツ・オーストリア・イタリア・モロッコの冬の旅が始まる。
元気いっぱいの奥さんは、試験が終わってノックアウト状態の僕を引きずって、アイルランド経由・ドイツのミュンヘン行きの飛行機に乗り込んだのであった。さて我らの旅の行く末は如何に?
■ボストンからアイルランドへ
僕たちはアイルランド経由でミュンヘンへ向かう。
行きの飛行機の中は、ブリティッシュ?アイルランド??なまりの英語が飛び交う。アメリカでもアウェーゲームだが、さらなるアウェーの予感。
しばらくして、食事の時間がやってくる。なぜか、奥さんにはほかの人より先にご飯が配られた。
「あれ、なんで先にもらってるの?」
「私、ベジタリアンメニューにしたの!楽しみー。おいしいといいな!」
「へえー・・・(まずいと思うけど・・・)」
そして、僕たちは機内食を食べ始める。しばらくして、奥さんは僕のお皿をじっと見ながらこう言った。
「ねえ、これ、おいしくない・・・」
ひまなので、シートについているオセロゲームをやってみる。でも64対0でコンピュータに勝った。なにこの弱さ!?しょうがないので、ハリーポッターの映画を見てみる。なにこれ、日本語じゃない・・・あたりまえか。すぐに飽きて寝た。
夜中に、アイルランドの空港に到着した。周りはみんなBritish English。完全にアウェーだ。トイレの近くの自販機で、ソニーのデジカメが売っている。アイルランド人の計画性に何が起こったんだ?そして僕たちはミュンヘン行きの飛行機に乗り換え、出発した。
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