レッドソックス見てきました

ボストンにはレッドソックスという野球チームがあるわけです。で、松坂という投手が、鳴り物入りでこっちにやってきたわけです。

ということで、とりあえず松坂を見てみようと思って、ほかの日本人のみなさんと一緒に、ずいぶん前に買ったチケットがあったわけです。で、行って見たわけです。そしたら、ラッキーなことに、松坂が登板していたわけです。で、さらにラッキーなことに、勝ったわけです。そしたら、なんか周りの人々が騒いでいるわけです。なんでか、と言うと、

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なんか、この試合でアメリカンリーグという大事な何かで優勝が決まったという話なのです。いやー、野球ファンの皆さんにはまじですまん。なんか申し訳ない。ラッキーだったみたいだわ。というわけで周りも盛り上がっていることだし、僕たちも一応日本から松坂を応援しにきた熱狂的ファンであるかのように、最前列で「松坂ー!」なんて叫んじゃったりしたわけです。その一方で、「どれが松坂?」なんていうぐらい、ぜんぜん僕たちはわかっていなかったわけです。で、ボソッと「松坂、あんまりチームメイトと話してないね。やっぱり言葉も大変で友達ができないのかな」なんて、頼まれてもいないのに偉そうに余計な心配をしたりしているのです。まさに大きなお世話

無事、二年生になりました

 めでたく二年生になりました!!!本当にめでたいんです、これは。というのも、ハーバードは極めて厳しい大学で、どんなに努力しても成績が悪ければ二年生にあがれない。英語のハンデがあっても、ネイティブのみなさんを押しのけて成績をあげないと生き残れないという恐るべきシステムなのだ。「そんなこといっちゃって、本当は進級できないなんてことないんでしょ?」と、ほかのMBAに言っている日本人に言われたりするが、本当にできません。歴史的にも、日本人が進級できない率は高いようだ。今年も、僕と同じぐらいの英語力の日本人の方は進級できなかったし。ハーバードにいる学生が留学生であっても英語はネイティブレベルであることが多いのは、僕のように海外経験が1年ぐらいしかないという人では生き残れない事が多々あるからだろう。というわけで、二年にあがれただけでもハッピーなのであります。

 そんなわけで、一年の頃の大変さを振り返ってみよう。正直言って、一年のときは、肉体的・精神的にしんどかった。いきなり、ちょっとネガティブな話になるけれど、現実なので正直に書いてみます。

 体力的には、睡眠時間がないのがこたえたね。毎日、目が開いている限りは、ほとんど勉強していたと思うし、睡眠時間も4時間ぐらいのことが多かった。コンサルティングの仕事もそれぐらい大変なことも多かったけど、コンサルティングと違って波がなく常に忙しいのが大変だった。人とご飯を食べる時間なんてないし、遊ぶ時間もない。学校から帰ってすぐに机に向かい、ペンを手に取り、延々とケースに線を引く。分析する。窓の外が暗くなっていく。トイレでも風呂でも勉強する。エクセルで色々計算してみたり、考えをノートにまとめたりしてうなっていると、いつの間にか夜中になる。眠さに耐え切れなくなり、コーヒーで目を覚まし、また勉強する。おかげで、僕はこの一年、椅子に座りすぎて腰を痛めてしまった。

 さらに、精神的にも大変。HBSの一年目は、優秀なアメリカ人でも大変だというのに、英語が完璧でない日本人となるとなおさらである。アメリカ人の倍以上勉強しても、アメリカ人のようには評価されないし、日本ではちゃんと仕事すればそれなりに評価されるのに、英語だと論理的思考力が低下するせいもあって赤ちゃんみたいになってしまう。日本の名だたる経営者となったHBS卒業生ですら「HBSは地獄だった」と形容するのは、この大学が求めてくるスタンダードの異常な高さに由来するのだろう。HBSは僕たちに、僕たちの役目は世界を変える事だと言う。その様は、周りから見れば華やかで、スマートな人がひょいひょいと集まって、楽しい学生生活を終えると卒業とともに将来を約束されるかのようだが、中にいる僕から言わせると、この二年を突破するのはほとんどの人にとって楽なことではない。

 しかし、良いニュースもあって、二学期になって、英語力が上がってきてからは、こうしたプレッシャーはずいぶん楽になった気がする。ようやくクラスでも言いたいことが言える様になり、成績もずいぶん上がり、ようやく前が見えてきた。そして、二年生になってからは、精神的にはもっともっと楽になった。体力的には相変わらずだけどね。ここのところも、「日記書くぞ」と宣言しつつも、いつの間にか朝4時とかになってしまい、かけずにおりました・・・。

 だから、一年生のみんなにも、今は、歯を食いしばってがんばって欲しい。HBSの一年目を抜ければ、人生のたいていの事は楽になる。僕は夏にカリフォルニアの投資ファンドで、今までとまったく違う領域の仕事をしてみたが、ハーバードの生活に比べたらはるかに楽ちんだった。僕もきっと、この二年目を越えたら、もっとすごいところに行けるかもしれないと思う。だから、次の厳しい一年もがんばります!

状況報告その3:モントレー・ライフ

今回はモントレーで撮った写真をアップロードします。

7月から8月いっぱいは、カリフォルニアのモントレーという町で仕事してた。アクティビスト・ファンドという業界で、上場企業に投資してその会社にアドバイスをすることで、企業の価値を高めてあげて、成功すればその株を売ってまた別のところに投資するという仕事で、企業を商品のように見定める視点が必要だ。だから、企業単体の戦略を分析するだけでなく、業界全体のパフォーマンスやマクロ経済の指標などを見て企業の本来の価値を見極める事が重要となる。その会社は1,300億円ぐらいを15人ぐらいで運用していて、さらに500億円の新しいファンドを立ち上げるということで、面白そうだったのでそこで仕事してみたのだった。直属のディレクターには直属のマネージャーからは早く来て欲しいといわれたのだが僕には絶対無理だと思う。まず、おそらく3ヶ月で飽きる。それにパートナーとは仲良くできそうにない。最後にはつい、パートナーに直接喧嘩を売ってしまったよ。思えばすごいことをしたよ。うける。

・・・というビジネスの固い話はとりあえずおいといて、モントレーでの生活風景をお届けいたします!一言で言うと、サイコーだった。何せ、カリフォルニアの気候がすばらしいもんね。真夏であっても20度ぐらいまでしか上がらずからっとしていて、日本の小春日和がずっと続いているという感じ。暑いと思った日は一度もなくて、むしろ朝晩は寒かったぐらい。日本は暑かったみたいだけど、僕の今年の夏はすごくすっきりしておりました。

インターン先が借りてくれた家も、とてもナイスだった。

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寝室も二つあって、二人で部屋を分けて使ってた。

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二ヶ月間、レンタカーもしてくれました。ナイス気前。

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会社は家の近くで、森の中の丘の上にある。考え事をするときは、オフィスから出て森を見てた。

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家からは海も近くて、さわやかです。

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家の近くには公園がいっぱい。

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ちょっとドライブに行くと、かわいい町があるのもいいところ。

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そしてなぜか、町には鹿が歩いていました。

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一応観光もしようということで、有名なモントレー水族館に行ってきた。これは、クラゲだ!

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大きな水槽で、魚にえさをあげる様子を見せてくれた。

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水族館の外の海岸には大量のオットセイがひなたぼっこ。うーん、平和。

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奥さんお気に入りのファーマーズ・マーケット。新鮮な野菜が安く買えるそうで。

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カラフルなトマト!

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なんか、バザーみたいなやつ。

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車ですぐに行けるペブル・ビーチという海岸は、とてもきれい。

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カーメルという隣町に行ったら車のショーをやっていました。

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などなど、山と海と青空に囲まれた、リラックスしたサマー・インターンでした!