オレゴンから来た高校生の引率をしてみる
オレゴンからきたアメリカ人の高校生男女を8人つれて、東京の観光案内をした。
事の発端は、ぼくがオレゴンにいたときの友人(台湾人)のメールだった。彼女は日本に留学した経験を生かして、オレゴンの高校で日本語教師をやっているそうで、School Tripで生徒を日本につれてくるとのことだった。で、日本に来たから会おう、という話になり、ついでに日本語ネイティブである僕に東京を案内してほしい、と。
それで今日彼女に会ったのだが、彼女は疲れが出たのか僕と会ってまもなく体調を崩し、ホテルに戻らざるを得なくなった。生徒たちは不安そうな顔を見せ、「Are you coming with us?」と僕に尋ねる。日本も大都会も始めて、日本語もほとんど話せない、15歳前後の子供たちが不安なのも無理は無い。その彼らの前で、「俺様がついてるから安心しろ!」といわざるを得ない状況となった。で、一日彼らに東京を案内した、というわけ。
■新宿観光
まず、新宿の都庁を見せる。やっぱり無料なのは予算的にも安心だし、窓から見える風景が何なのか、写真に英語で説明してあるので外国人に見せるのはちょうどいい。高いけどお土産もあるので、興味深そうに見ていた。緊急防災対策本部も見学できたのだが、高校生は興味を示さないと思ってパス。その後、歌舞伎町を15分ほど散策。あんまりゆっくりいると、子供には見せたくないものも多いので雰囲気だけ見せてそそくさと去る。
■原宿観光
竹下通りで1時間フリータイム。いろんな店があるし、活気があるのでとても喜んでいた。特に女の子は買い物を楽しんでいたみたい。安くていいものがあった!と、うれしそうにしていた。女の子には1時間じゃ短かったかも。男の子も、「アメリカはなんかダラーっとした雰囲気だけど、日本はすごくエネルギーにあふれてるんだなー」と、楽しんだ様子。
■渋谷観光
東京タワーに夜に行くための時間調整で寄った。30分フリータイムでセンター街などを見せて回る。プリクラ屋さんの前にたむろしたヤマンバギャルを見て、「日本の女の子はすごい顔してるんだねぇ。あれは売春婦なの?」と聞かれた。一応、「売春婦ではないよ。彼女たちはああいうファッションが好きなんだ」
と擁護しておく。しかし、理解しかねるヤマンバギャルに比べたら、純朴なアメリカの高校生のほうがよっぽど親身に感じるのだった。ちなみに、彼らはコ○ドマニアの前で記念写真をとっていました。
■東京タワー観光
JRの外国人パスを使わねばならないので、ちょっと遠いけど浜松町から歩いて東京タワーへ。行く途中の、生徒との会話。
生徒「あなたは、海外にいったことあるの?」
僕「あるよ。アメリカ、カナダ、韓国、オーストラリア、シンガポール、タイ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、スペイン、スイス・・・」
生徒「スイス!私もスイスにいたことがあるよ。どこの都市にいったの?」
僕「よく覚えてないなぁ。15年前ぐらい前だからね。」
生徒「そっかー。私まだ生まれてないかも♪」
僕「ぐ・・・」
体つきはみんな日本人顔負けの大人ぶりだが、実際にはまだまだ子供。ほんと、これだけ世代が違うと、会話が合う・合わないの話ではない。けど、こういう若者たちと一緒にいるのも、よい刺激になるね。
東京タワーは、展望台が二段階構造になっていて、それぞれ別に料金とりやがる。一番上に行きたければ、定価で1400円ぐらいかな・・・高いぞ。一応、修学旅行割引みたいなので安くしておいたけど。
夜景はきれいなんだけど、いつも僕がいる六本木ヒルズからの眺めに比べるとけっこうしょぼい。高さは一緒なんだけど、窓が白くにごって汚いから、暗闇と光のコントラストがきれいに見えないんだ。1400円もとるんだから、窓はぴかぴかにしておいてほしいものだなあ。夜景は窓が命ですよ。
それでも、生徒たちはとっても喜んでいて「わぁ~。これこそ、今まで思い描いていた東京って感じだなー!」とつぶやいて窓の外を眺めていた。それを後ろで聞いて、一安心。
その後、生徒たちをホテルまで送り、台湾人の友人に挨拶して家に帰る。普段仕事でオヤジばっかり相手にしている僕には、よい刺激となる一日でした。英語は、苦労しました・・・とほほ、がんばんないとね。
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