コメント返信シリーズ 3 (優秀な人はどんどん国外に去る)

シンガポールの証券会社のTakeさんとのやりとり(あしあと帳より)

日本はフェアではない・・・こういった不公平に疑問を感じている世代の海外流出のトレンドはもう止まらないし、もはや不可逆です。既に社会の動きに敏感な人からこうして日本を去っていくことでしょう。

なお、こうした海外に出る人たちを責める気持ちもわかりますが、「自分は日本にいるのだから日本を愛していて日本に貢献している」というのはおかしいと思います。税金の支払いは少ないかもしれませんが、国家サービスだって受けていないのだから、場所は関係ありません。「自分は日本の為に○○をしているが、お前は日本の為に○○しかしていないので、俺はお前より貢献している」というのであれば気持ちはよくわかります。もし日本のためにお互いががんばろうとしているなら、海外に出たからといって色々いうのはどうかと思います。僕だって、お金にもならないのに日本貿易振興機構、外務省、領事館などの方といつも連絡を取り合って、日本をどうやって良くするかという話や提案をできるだけしようと思ってやってきていますし、他の多くの日本人だってがんばっているのですから、海外に出るという人をまとめて裏切り者扱いするのはやめましょう。

また、子供の世代まで考えると、自分が日本を愛していたとしても、日本を捨てるのは普通の家族愛だと思いますし、日本人だって故郷の村や町を離れるのだから、合理的な引越しをもって憎みあうのは辞めて欲しいと思います。

僕には、こうした優秀な人が海外に流出するのが本当にいいことなのか、わるいことなのか、まだよくわからない・・・ただ、あなたに情熱があるなら、海外に流出する事は以外と可能であり、その選択肢が合理的かは、みんながもっとよく考えるべきことです。

古賀様、

初めてコメントを寄せさせていただきます。

いつも楽しく「愛の日記」を拝見させていただいております。全くの赤の他人様にコメントを寄せる事が初めてなのもので何を書いていいのかわかりませんが、ご一読いただければ幸いです。

私は、現在MBA受験を検討しており、いろいろと調べている過程で当HPに出会う事ができました。日本のあり方、海外からみる日本の姿に対する古賀様のご意見にいつも「そうだ。そうだ」と勝手に相槌を打ちながら拝読しております。そして、海外で奮闘されている古賀様の姿にいつも勇気付けられています。古賀さんの記事はすべて読ませていただきました。男性からで気持ち悪いでしょうが、ファンの一人です。

私は証券会社の営業畑で8年ほど勤務しています。海外経験としては昨年の12月までの2年間、シンガポールに勤務しており、隣国のインドネシアの華僑富裕層を相手にビジネスをしておりました。昨年末に帰国して、現在は日本の上場企業オーナーに対して運用提案等を行っています。いったん外から母国日本をた後に、帰国後の毎日の生活・仕事で感じるのは、「本当に日本はこのままではまずい」ということです。顧客である日本の上場法人のオーナーと会話をしていても、同等の危機感をお持ちであることを感じます。個人的には、日本の最大の問題点は「フェアネス」がかけている点だと思います。以前滞在していたシンガポールは、資源が何もない小国(日本と一緒)ですが、公平な税制、海外への門戸を開く雇用制度や国民が安心感を持てる年金制度が、世界中から資金、資産を呼び込む土台となっていました。マチュアなステージに立った日本がとるべき施策は、海外から「日本に投資をしたい。資産をおきたい」とアトラクトできるフェアなシステムの導入が必要と思うのですが、現在政府が向かおうとしている所は、それの真逆で「保護主義、社会民主主義」になりつつあることに危機感を感じております。日本を愛する一国民として、残念ではありますが「早めに国外脱出して、そこで日本のためになる事をしよう」と考えています。

勝手な意見ばかり書いて恐縮です。古賀さんの以前の記事で「愛の日記の方向性」を危惧することが書いておられましたが、ぜひ今後も数々のご意見、情報をご提供頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

わ~こういうコメント嬉しいですよ。初めてコメントしてもらったなんてこんなすばらしいほめ言葉はないです。

シンガポールのお話、よくわかります。シンガポールは数少ないストラテジストが政治をしている国だと思いますのでフェアなシステム含め日本はもっとシンガポールから勉強したほうがいいと思います。一方、日本には製造業などの付加価値を生み出す産業が多くあるし、本当の意味での体力はシンガポールよりはるかに高いので、戦略さえあればいけるはず・・・。

しかし、Takeさんの話を聞いても、日本の危機を肌で感じられる優秀でセンシティブな人(likeyou)から順に日本を出て行くというこのトレンドは、すでに上から順に始まっているのを感じます。今は全く顕著ではないだけで誰も気にしていないと思いますが、「となりの田中さんのぼっちゃん、東大をやめて海外にいくことにしたんだって!最近よく聞くわよね~そういう話。優秀な人はみんなでてっちゃうのかしら?」と、奥様たちが井戸端会議をする日が来るでしょうね。

1 reply
  1. Taki
    Taki says:

    はじめまして、私もボストン在住の廣井孝弘”Taki” です。自分と似たようなことを感じている人はいるかなあとGoogleで検索したらここにぶつかりました。

    わたしは20年+前に日本で職が無くて渡米して以来、結局帰れずにいて、子供達も中高生になってしまったので、帰るとしても単身赴任かなあと思っています。

    私も常々優秀な人材ほど日本から流出すると思ってきました。日本で職に就こうとすると、能力でなくいろんなよく分からない要素で人事が決まっていくように思います。優秀で野心に満ちた人ほど耐えられなくなるのではないでしょうか?

    それに、実際日本でがんばっている私の分野の科学者達を見ても、やはり海外で数年鍛えた人が多いです。若い時にそういう体験をしていない人たちは、日本に閉じこもる傾向があるようです。

    私は、自分の分野では世界でも指折りの人材だと思っているのですが、日本の大学のそれなりの職に就けず、アメリカで未だに誰かの下働きをしているような立場では、日本の国益を考えたら、きっと大きなマイナスだろうなあと思います。自分は生き延びれたとしても、母国を愛する私としては、やはり、日本の科学の発展と若者達の育成に貢献したいと思うことがよくあります。

    もちろん、アメリカにいついた自分にはそれなりの特別な役割があるに違いないとも信じていますが。

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