話さないスピーチとStanding ovation
クラス委員の選挙プレゼンテーションがあった。
プレゼンテーションはクラスの合間の昼間に行われるので、いつもと違ってランチにピザが支給された。みんな、のんびりとピザを食べながら各立候補者の話を聞いて、投票先を選ぶ、というわけだ。(投票自体は後日オンラインで行われるから、まだ結果はわからない・・・。どうなるかなー。)
プレゼンテーターは教壇に立って、一分間のスピーチを行う。一分しかないので、皆簡潔に、インパクトがあるように”なぜ自分に投票したほうがいいのか”を説明なければならない。効果的なプレゼンテーションのために、皆プロモーション用の紙を教壇のプロジェクターから大きなスクリーンに映してスピーチをする。
まずは、プレジデント(学級委員みたいなものだね)候補たちがプレゼンテーションを始める。「僕は○○大学でプレジデントとしてクラスをまとめてきた経験もある・・・そして、僕が当選したら、この3つの事を約束する・・・こういうクラスにしていきたいと思う。みんな、僕に投票してほしい。」クラスのみんなが各プレゼンテーターを拍手で送り出すと、次の候補者の名前が呼ばれる。
そんなこんなで、僕が立候補している技術委員のプレゼンテーションがまわってきた。まずは、競争相手であるSharam君のプレゼンテーションから。
「みんな、僕はコンピュータに詳しいし、何かわからないことがあったら何でも聞いてくれ。それに僕は(Yoより)教壇にすぐに走っていける。」Sharam君は走るそぶりをしたりして、みんなを笑わせる。「みんな俺に投票してくれ!」クラスのみんなは笑いながら拍手。
で、僕の番。
僕が歩き出すと、みんなすごい拍手。うーん、どうやら謎めいた東洋人として、注目を集めているようだ・・・。「Yo! Yo!」と応援の声が聞こえる。僕は声援に答えるように右手を上げながら無表情で教壇に向かう。
教壇に着いた僕は、プロジェクターの台に「ドカン!」と白紙をたたきつける。みな驚いてシーンとなる。プロジェクターに白い紙が大きく映し出される。注目が集まる。
僕は何も言わずに青いペンを取り出し、文章を書き始めた。
(投票しないとハッキングされるぞ)
皆がどっと笑い出す。
そう、僕は「投票してくれ」などとは言わない。脅しているのだ。(もちろん冗談だけど)
(投票するかはあなたが決めることです)
ハッキングされて困るのはお前だ、という意味ね。
(だけど、
僕は真顔で書き続ける。書くたびに笑いが巻き起こり、後ろでは「He is crazy!」とかいう声が飛び交っている。
(あなたのハーバードでの幸せな二年間のために。)
みんなスクリーンを見ながら大騒ぎ。すごい拍手が巻き起こっている。
で、僕は最後のパートを書き直す。
(あなたの
そして僕は書くのをやめ、立ち上がり、はじめて顔をあげると・・・
クラスの90人ほとんど全員が一斉に立ち上がり、笑いながら拍手喝采!!!
これが、あめりか本場のスタンディング・オベーションってやつだ!!!!
「President! President!」という掛け声の中、僕は両手を挙げて笑顔で席に戻ったのであった。
P.S.
僕だけプレゼンテーション中の模様の写真がないので、ここに乗せられないのが残念。スタンディング・オベーションでみんなが立ち上がったため、カメラマンが僕の姿を映せなかったとのこと・・・。
それはともかく、これで落ちたらどうしましょう。
OH,Oh~
すたんでぃんぐおべーしょん???
すごいでないのっ
結果楽しみにしてるからよろしく
関係ないけど今年は断念したが来年こそうちのちびっこギャング連れてそっちに行ってやるからみておれ
おお!
アメ人をバカウケさせるとは、ちょっとジェラシー・・・
これも我らM大の性か・・・
古賀さん、このページにたどり着きました。ボストンでもご活躍のようで何よりです。今後もまぬけな日記(たまにはまじめなのも)期待してます。
>姉
おおおー。けんぼーつれてこい!!こい!!けんぼーもう半年も見てないからなー。すっかりかわってしまったんではないだろうか・・・
>いそさん
知能では勝負できませんので・・・
>たむらさん
おおー。おひさしぶり!どうやってここにたどり着いたの?まぬけですみません。