検索ワード ふたたび

さて、久々に、「どういった検索キーワードでこのブログに人が来ているのか」を調べてみました。

猫系

  • 不良が猫に優しい理由
  • 猫 餌をあげてもなくのはなぜ?

#知りません。

受験系

  • 英語ができなくてもハーバード

#英語ができなくてハーバードに入ることはお勧めしません。(経験者談)

  • gmat 撃沈

#君も撃沈したか・・・検索したい気持ちはわかるぞ。

明治大学系

  • 明治大学ってカッコいい??
  • 明治大学 バカが多い
  • 明治大学 落ちこぼれ
  • 偏差値最低 明治

#一番上の質問に、下の3つが答えている気がしますが。。。「バカと落ちこぼれが多いし偏差値も良くないのも含めてカッコいい」というのが僕の解釈ですが、そうは世論が下ろさないかもしれません。ところで、どうして人々は明治を罵倒するキーワードを検索するのでしょうか。明治を見下したい人が検索しているのか?一番上は明治の人が検索しているのかもしれないが、「?」が2つある辺り相当自信なさそうですね。

愚痴系

  • 不景気でやってらんねえ〜

#まあまあ落ち着いて。

検索エンジンがよほど性能が悪いのか系

  • 『スーパー親父バンドフェスティバル2006』 ふくちゃん

#意味がわからなすぎてコメントできない。絶対こんな日記書いていないのにどう勘違いしたらこのページにたどり着くのか。もう3年前のイベントをなぜ今検索したのかが知りたいわ。しかもオヤジバンドがフェスティバルなんだから手に負えません。

僕への攻撃系

  • 極貧中年
  • 洋吉 うんこ

#あたいが悪かったから、もうやめて・・・

People

アメリカに移住してから3年間英語の環境で生活しているので、ヒアリングで困るというシチュエーションはもうそんなにないのだが、今だに英語で困る時がある。

そして、その「時」は、毎週金曜の昼にやってくる。

金曜日は職場のみんなで会議室でご飯を食べる。このランチではバックオフィス系の女性が主勢力となるのだが、この女性のみなさんが話をする内容は、だいたいテレビの話、映画の話、芸能人の話などのゴシップ系である。普段はおとなしいMelissaとかもアツくなって叫んでいるので、よっぽど楽しいのだと思う。

わからねぇ。

ビジネススクールに入って一日目の授業と同じぐらいわからない。もちろん、固有名詞がわからない、というのもある。だれだれの妹の彼氏がなんとかかんとかで最低なのよ絶対性格悪いよ演技だけであそこまでやれないしねーでも知ってるあの人のまえにつきあってただれだれはなんとかのシーズン3にでててその人が昔つきあってただれだれがうんたらかんたらとか知るか!という感じだが、それを差し引いても彼女たちが興奮しながら使いこなす、ビジネスでは出てこない言い回しははっきりいってむちゃくちゃ難しい。この会話についていけるようになったら僕も英語力に自信がつくであろう・・・。

そんな僕に、マネージング・ディレクターのDaveが助言をしてくれた。

「Peopleって雑誌知ってる?君に必要なのはソレだ!買ってこい!」

なんだろう・・・日本でいう女性セブンみたいなやつか?確かにどこのコンビニにもスーパーにも置いてあるな・・・。これを買えば僕の英語力も次のステージへ進むだろうか?

精進します。

家、探してます

今は時間がなくて適当に決めた家具つきアパートに住んでいるが、家賃が高いのでそろそろ次の家を決めたい!借金をまだ全然返せていない事を反省し、今度はできるだけコストを押さえたいが、どうなることか?

意外と苦戦しているのが、ナマリ。そう、金属の。6歳以下の子供がいる場合、脳に悪影響があるということでペンキに鉛が使われていない家を選ばなければならない。ボストンは古い建物が多いせいか、安い家の多くでまだ使われている。そうなると、新しい家を選ばなければならないが、そうなると高い、というわけだ。

Brooklineはボストンのそば。スーパーやアジア食料品店も多く、場所としては住みやすい。しかし、場所がいいので建物がかなりしょぼい。そんな中でも今一番よさそうなのは、それなりに広いが古い建物で、上の階の足音も気になるし、いろいろと細かいところでぼろがでている。さらに半地下なので暗い。

同じような金額で、ボストンの南のQuincyに住むと、きちんとしたマネジメントオフィスがある、ずっときれいな家に住める。しかし、ボストンから少し遠い上に道が混むので交通の便が悪いし、基本的に周りに何もない。

そんなわけで、悩みは尽きません・・・。早く決めたいなあ。

ワーク・ライフ・バランス

今日はたまたまボストンに来ていたHBSの同級生、こっちゃんカップルとあっちゃん夫妻と一緒に飲茶にでかけた。こっちゃんとこは夏に結婚、あっちゃんとこは夏に出産予定ということで、めでたいことばかりですなぁ~。

こっちゃんのIFCの仕事もうまく行ってそうで楽しそう。IFCの「利益を出す」というミッションと、「こういうときこそお金を出さなければならない」という社会的ミッションの矛盾しかねない二つの間での苦悩はあるみたいだけど、こういうときこそIFCの役割が重要になる。ぜひ、世界のためにがんばってほしい!IFCのほかの皆さんもすごく元気にやってるみたい。あっちゃんとこのNYのヘッジファンドも調子がいいようで何よりだ。つぶれているヘッジファンドも多い中、すばらしい。二人とも、最高のタイミングで投資銀行から抜けてキャリアアップを実現したねえ。

で、たまたまワーク・ライフ・バランスどう?という話になった。結論としては、みんなクチをそろえてアメリカは最高、という話になった。確かに、MBA卒のようなビジネス側の仕事でも、アメリカでの仕事は9時に働き始めても6時には帰れる事が多い。確かに、ベンチャーでも、ベンチャーキャピタルでも、6時になったら誰もオフィスにいないのは普通である。ヘッジファンドで働いていたときも一緒だった。TPGとかBain Capitalに行った同級生はアメリカでも忙しそうだけど、あとの皆さんは普通に6時に帰っている人が多いと思うなあ。

僕も日本にいたときは、朝6時に帰ることは月に何度もあったけど、夕方6時に帰ることは年に数回しかなかった。当時は平気だったが、さすがに家族いるともうそういうのはやめたい。日本の会社、従業員を働かせすぎだよね・・・。

寿屋も閉店

シリコンバレーにはNijiyaやMitsuwaをはじめ、大型の日本食材スーパーが多くあり、ダイソーなどの雑貨店もあれば、ラーメンとかの専門店も安くてレベルの高いものが何十店も存在するので重宝していたのだが、ボストンには日本食マーケットというものがほとんどない。雑貨店などないと思うし、ラーメン屋のような専門店もないに等しい。

僕がHBSに入ったときには、Central Squareの吉野家と、Porter Squareの寿屋が唯一の日本系スーパーだったが、吉野家は去年ぐらいにつぶれた。そして、今度は寿屋もつぶれることになったようだ。寿屋に関してはビルの持ち主である学校に追い出されて弊店という形であるようだが、これでボストンに日系スーパーが無くなってしまうというのはとても残念。

日本食材店なき今、残されたのは、

  • Reliable Market (45 Union Square Somerville, MA 02143) /韓国系 (冷凍食品も少しだけある)
  • Mirim Oriental Groceries (152 Harvard Ave, Allston, MA 02134) /韓国系 (超小さい)
  • Super 88 (1095 Commonwealth Ave Boston, MA 02215) /中国系 (おまけ程度)

というもので、お店で日本語が通じるというようなところではないし、やっぱり値段が高い。わが家はいつも日本食なので、日本食材専門店がなくなるのはとても悲しい・・・。しかし、吉野家がつぶれたところを見ても、やはりボストンには日本人が少なすぎてビジネスとしても成立させにくいのかもね。

まともな日本系のスーパーに行きたかったら、ニュージャージー州のMitsuwaに車で5時間ぐらいかけて行くしかない。頼む、だれか、起業して、Japan Townをボストンに作ってくれ!

ボストン生活 1週目

久々に行った日本食マーケットのしょぼさ・値段の高さとか、朝アパートを出るといきなり息が白かったりするのとかを目の当たりにし、奥さんと「帰ってきちゃったねえ~!」と本音をこぼす。まあ、去年の今頃はここで学生やってたわけですからね、そりゃ驚くとか懐かしいとかってほどでもございませんけれども。

ただ、ボストンといえばほとんどハーバード周辺とハーバードスクエアで過ごしていたので、実はボストン全体のことをよく知っているわけではない。なので、ダウンタウンに借りた仮住まいから会社に徒歩で出勤しているけど、ほとんど来たことがないエリアなので、都会とヨーロッパ調の雰囲気が組み合わさった町の風景もすごく新鮮で楽しい。ダウンタウン周辺は歩いてみると意外とすごく狭いので歩いていろいろいけることに気づいた。これからボストンでの社会人ライフも悪くないかも。

Globespanでの仕事はかなり面白くなりそうだ。ポートフォリオ(投資先)のベンチャーがたくさんあり、それぞれがユニークなテクノロジーを持っているので、どこの会社が何をしているのか学ぶだけでも大変だが、そもそもテクノロジー好きなので、こういうお勉強はとても楽しい。さらに、日本の会社とのネットワーキングも重要ということで、色々な人とお会いする機会があるのも楽しい。すでにポートフォリオのCEOから電話で相談を受けたりしており、アメリカのベンチャーのCEOたちと同じレベルで一緒に働けるというのも刺激的だ。

ベンチャーキャピタルは不景気の影響で厳しい業界ではあるし、10数名で1100億円を運用しているので個人の責任も重大ということで、ここで結果を出せるようにがんばろうと思う。

そんなわけで、新しいことだらけの1週間でした。週末は家探ししまーす。あと同級生のこっちゃんがボストンにきているらしいので、明日はチャイナタウンでランチです。

ちぇん太の初節句

ちぇん太の6ヶ月の誕生日&初節句。

引越しで忙しい中、何もしてあげられないのだが・・・

ビエーン!

ン・・・・

ビエーン!

夜はHBSのみなさんの卒業前の集まりに行ってきました。はじめて会った1年生のみなさん、よろしくおねがいしまーす。

Back to Boston

さすがに引越しの当日はばたついたが、出発の1時間前にはパロアルトで初めて、空に大きな虹がかかっているのが見えた。うーん、いいことが起こりそうな予感!

前々日に来るはずだった引越し業者が、僕がサンフランシスコ国際空港に向かって出発する30分前にようやく来る、というアメリカらしいトラブルがあったが、全体的には意外とスムーズなMove Outであった気がする。トラブル慣れしているせいか?

空港では、豚インフルエンザが日本で大騒ぎなのに、空港でも飛行機の中でも、一人もマスクをしている人を見かけなかった気がする。日本の知り合いはアメリカ出張をガンガンキャンセルしているのに、すごい温度差だねえ。かくいう僕も6ヶ月のちぇん太が感染しないかは少し心配だったが、まだ死者が出まくっているわけでもないし、もしこれから被害が拡大するならむしろとっととボストンに逃げたほうがいいわけで、そんなことを考えてもまあボストンに行くのもいいかもしれない。

約1年ぶりに、ボストンのローガン国際空港に到着。3年前に初めてHBSに入学するために来たときには不安もあったが、今では故郷の一つなので、「帰ってきた」という感じ。空港の曲がり角や坂道も懐かしい感じがするし、アクセンチュアの広告(タイガーウッズ)も見慣れたものだ。

タクシーをつかまえて、仮住まいとなるダウンタウン近くの家具つきアパートにころがりこみ、すぐに眠った。

朝起きてすぐに家を出て、Globespanのボストンオフィスへ。高層ビルが立ち並ぶところにあるのでiPhoneのGPSがあまりちゃんと働かず迷ったが、なんとか仕事場に到着。これまた高層ビルの28階で窓が大きくとってあり明るいオフィスだ。

僕たちファンドメンバーは月曜に週次ミーティング(ボストン・パロアルトが参加するビデオ会議)があるので、さっそく僕も「ボストンについたよ~」などとみんなに報告しつつ、投資案件の評価や既存案件の状態などをアップデート。(僕はまだ観察モード)

ヘッジファンドで働いた経験と比べると、ベンチャーキャピタルの会議は全く雰囲気が違う。外から一般情報をもとに投資してリターンをあげるヘッジファンドのパートナーと、自分が中に入って経営しながらリターンをあげるベンチャーキャピタルのパートナーは明らかに人種が違うし、意思決定のプロセスも違う。僕個人としては、ベンチャーキャピタルのほうがはるかに面白い。

ヘッジファンドの仕事は「見抜く」ことなので、財務データ分析が緻密に行われる。分析は得意だしやりゃできるような気がするのだが、個人的にはどうも不毛感があるんだよね・・・。データというものはデータになった時点で過ぎ去った過去の情報であり、それを元に将来を予測するのはそもそも間違いであって、基本的にCAPMの理論(特にベータ)を将来に適用するのは気持ちが悪い。もちろん、与えられた情報の中でのベスト・エフォートで最大限客観的に意思決定する為にはほかに方法がないので、必然的に極限まで入手可能なデータを使って企業価値を分析することになる。こういう意思決定プロセスなので、きっちりした人が多い気がするが、ぼくはあまりきっちりしていないんだろうね・・・。アクティビストファンドも、結局は経営陣とまともな議論をするとインサイダーになって取引不能になるから、口で言うほどアクティブなことはできないので、超敵対的なファンドでない限り、あくまでおとなしい。会議は少人数のパートナー(えらい人)がいて、大人数のアソシエイトが報告するというスタイルで、ディスカッションはあまり活発ではない。

一方、ベンチャーキャピタルの仕事は「創造する」ことなので、戦略の分析が緻密に行われる。誰もやったことがないことをしたときのマーケットサイズのデータなんていくらリサーチしてもでてこない。そんなことをするよりちゃんとした経営陣、ビジネスモデル、潜在ニーズがあることのほうが重要だし、マーケットが今後どうなるか心配する前に自分でマーケットを創造するのが仕事である。リターンの計算もどんぶり勘定で、会社を10倍以上の価値で売るか、つぶすか、みたいな話なので、そもそもCAPMみたいな細かい計算がどうという話にはなりにくい。そういうこともあって、会議では基本的にリターンがどうのとか割安がどうのという話より、経営戦略、チームの質、ディールの構成、資本効率、EXIT(売却・IPO)への道筋などに重きが置かれる、となるわけだ。人種としては、もちろん人によるが、経営経験が豊富なベンチャーキャピタルの人のほうがアグレッシブで、リーダーシップがある人が多い気がする。会議出席者は半数以上がパートナーなのもあって、議論が活発に行われる。

ファンド、という意味では同じカテゴリーになると思うが、中からみるとかなり違うものだ。僕のような戦略コンサルティグ経験者はベンチャーキャピタルのほうが面白いと思うが、投資銀行出身者などはヘッジファンドのほうが面白いんだろうと思う。そんなわけで僕としては、ベンチャーキャピタルの仕事はかなり面白そうなので、これからが楽しみ!

とはいえ、新しい業界で、今回もオフィスに非・アメリカ人は僕一人。しかも今回はちゃんとした仕事なので大丈夫だろーか。。。会議の英語とか、ぶっちゃけぼちぼちわかんなかったりするんですけど、そんなこと言っていられないのでがんばって切り抜けます。応援よろしくお願いしまーす。