かなりの倍率を勝ち抜いたであろう皆様、ハーバード・ビジネス・スクールへようこそ!また、本当にお疲れ様でした。これから入学までは人生でもすごくよい時間になると思いますので、楽しくすごして下さいね!
合格者が少ない分、まだ3rd Roundに入れるかもしれません。3rd受験生のみなさん、まだあきらめるのは早い!
悔しいけれど、それは結局僕の力がどうとかいう問題ではなく、彼に教わったものに感謝している時点で最初から無理なのかもしれない。
「駄目だな、古賀は」とニヤリとする彼を思うと、必ず見返してやると言わずにはいられない。
先生が授業中に言ったのは、
「私も答えは知らないが、ある生徒が以前こういった。
男にとっては(女の)量が重要で、女にとっては(男の)質が大事なのだ、と。」
つまり、お金をもった男性は、無料につられて女がたくさんきている(量)ところに寄り付く。そして女は、高い酒をおごってくれる男が好き(質)。そして高い酒をおごってくれる男がくるから、さらに女が行く・・・ということらしい。
まあ、本当かどうかは僕もしらないけど・・・。もしこの組み合わせが本当だと、本能に従えば、「質の高い男×大量の女性」の組み合わせが残されるので、質の高い遺伝子が大量に残る、というシステムになります。こうなると、男が優位なようにも思えるけど、唯一遺伝のメカニズムから取り残されるのは、男(質の低いほう)となるので、全体としては女性が優位にも思える。さあ、どうなんだろうね!?
先日のおばさんの話でも出てきた「Managing Networked Business」の授業での話。
Ladies Nightとは、そのまま言えば女性が優遇される何らかの夜のイベントを指している。例えば、いわゆる「女性は入場無料」のバーでのイベントとか。あえて女性だけ優遇するというのは、単に女性がネットワーク・エフェクトを拡大させる重要な要素だからである。つまり、夜のバーに若い女性がいっぱい来れば、男が集まってきて喜んで女性に高い酒をおごるので、女性も喜んで来るし、店としてもハッピー。というのを踏まえて、昨日の授業での教授からの質問。「なぜMen's nightではネットワーク・エフェクトは成立しないのか?」
うーむ。確かに、こういうことはいろいろなところに見られる。ソーシャルネットワーキングサービスにおいてのMixiの勝利にも関係があるのではないだろうか。僕は最初、Greeしか使っていなかった。そのころはGreeはMixiよりもユーザー数が多かったので友達が簡単に見つかるから・・・というネットワーク・エフェクトの基本セオリーからだ。しかも、実は2つのサイトは機能面ではほとんど同じだったので、僕はMixiに乗り換えるつもりはなかった。しかし、結局みんながMixiに移動してしまったので、Mixiが中心になってしまった。なにが違ったのか?今思えばGreeはウェブのデザインも青が基調の男向けであったし、実際に見つかるのは男の友達ばかりだった。一方、Mixiのウェブサイトの色・ロゴ・入り口ページのデザインなど、どこをとっても明らかに女性向けにデザインされていた。そして、女性を中心にユーザーを伸ばしたMixiは、結局男性のユーザー数でも、Greeを超えてしまった。
なぜ結局、女がいるところがネットワーク効果の中心となるのか?単に男がエロいという話もあるわけだが、女だってある程度は男を求めているはず。では、本能的に男と女が相手に期待するものにどのような違いがあるのだろうか?
僕の週の前半の時間割には、一コマ空きがあるので、いつも教室の横の自習スペースで、学食で買った手巻き寿司を食べながら勉強する。寿司のお気に入りは、サーモンとホワイトツナ(実際にはツナといってもマグロではなく、バラムツという深海魚。有害として日本では売買が禁止されているが、うまい)である。今日もいつもどおり、サーモンとホワイトツナを食べながら、ルンルンと次の授業のケースを読んでいた。
すると、自称中国人のおばはん(30代後半ぐらい)が登場。「エクスキューズミー?」
話を聞くと、どうやら授業中に勝手に教室に入り込んだらしい。「授業を受講するために来たのに追い出された(当たり前!)のだが、どういうことなのか。自分はナントカという町から来た、その学校で中国語とビジネスを教えているのだから、受けてもいいはずだ、私は教授に教えることがあるはずだ」みたいなことをずっと言っている。しかも途中で中国語を織り交ぜて話しかけてくるというすごさ。会話開始直後から、ハテナマークが僕の頭上に大量に浮きはじめ、一分後には僕の中での意味不明度はマックスに到達。
「受ける授業を決めるからシラバスを見せてくれ」といわれた。「学生じゃないのに、受けられないと思いますけど・・・」というと、「なぜですか?」と聞いてくる。とりあえず何から説明していいのかわからんので時間割を見せてあげた。すると、ビジネス用語がわからないらしく、質問攻撃が始まった。。「Managing Networked Businessという授業は何ですか?」「それはネットワークエフェクトをベースとしたビジネスの授業ですよ」「ネットワークエフェクトって何ですか?」「(ビジネスの基本用語なんだけどなー?)いや、プラットフォームを使う人が増えると相乗効果があるというビジネスの話です」「たとえば?」「ソーシャルネットワーキングサービスとか・・・。ごめんなさい、勉強してもいいですか?」「そういう授業で使う本はどこで売っていますか」「いや、ケースなので・・・」「ケースって何ですか」「こんな冊子です・・・これをディスカッションして授業が進みます」「ええっ、ディスカッション?じゃあ何か言わなければならないんですか?私の成績はどう決まるんですか?」「ええーっと。あなたの成績が決まるというか・・・。学生の成績は授業での発言とファイナルで決まります」「授業の発言って何ですか?」「いや、発言内容の質で成績の半分が決まるんです・・・、すみません、勉強してもいいですか?」「ええー!じゃあファイナルはどうなるんですか?」「ケースを読んで、あなたならどうしますかという質問に答えるだけです」「ええっ、そんなのなんですか。いったい授業料はいくらですか」「高いですけど・・・」「私は授業を受けたいだけなのですけど?」。
なんだこのおばはん!?かみついたスッポンのごとく、離れない。勉強してもいいですかと何度も言ってみるんだが、「あっごめんなさい」といったん向こうに行くものの、すぐに「あーそうそう、ちなみに、どうやったらHBSに入れるんですか?」みたいなおもーい質問を持って再登場してくる。先日ファミコンのスパルタンXというすばらしいゲーム(今発売したら間違いなくクソゲー)を友達とやったが、そのゲーム内で、弱いのに大量に現れ続け、くっついては離れない「つかみ男」を思い出した。ちなみに、くっつかれると徐々に体力が減り、死に至ります。
(c) Nintendo
左がつかみ男。「つかむぞー」という風に手をあげて大量に現れます。パンチとキックでどんどん倒します。なお15人目をとび蹴りで倒すと高得点(5000点)ですがそれは本日記とは関係ありません。
(c) Nintendo
しばらくつかまれると体力がゼロになって死にます。
結局30分ぐらい時間を使うことになった上、倒しては現れる彼女の攻撃のためにケースに集中できず準備が進まなかったため、次の授業で発言することができなかったのは言うまでもない。
2008年1月末に、僕がオレゴン大学に交換留学でいたころ(1998-1999)にお世話になった、国際交流センターのディレクターが、新しく来たばかりの責任者によって、理由も公開されることなくクビにされた。
オレゴンの新聞によると、以下のとおり。
For undisclosed reasons, two long-standing directors within the Office of International Programs will not have their contracts renewed. The dismissals have launched an outcry among students, and faculty are hesitant to discuss them with the Emerald.
The employees are Magid Shirzadegan, director of International Student and Scholar Services, and Kathy Poole, director of Study Abroad Programs.
Provost Linda Brady is prohibited by law to release any details pertaining to the directors, but she did say she thoroughly considered the decision and is confident it is the appropriate one.
おそらく、新しく来た責任者と、方針が合わなかったためにまとめてクビにされたんだろう。ここまでなら、よくある話だ。しかし、話はここでおわらない。クビになった二人は、僕たち留学生たちにものすごく優しくしてくれていたので、すでに卒業している僕たちInternational studentの卒業生たちはまとめてキレたのである。
僕たち卒業生たちがここまで怒ったのは、単にディレクターへの感謝の気持ちだけではない。そのディレクターたちの方針を否定することは、彼らを信じてオレゴン大学のためにいろいろな活動に打ち込んできた僕たちを否定することであり、ひいては僕たちの愛するオレゴン大学の文化を否定することにつながったからだ。「絶対に彼らをクビにはさせない。ディレクターは、自分たちが守るのだ!」ということで、卒業生たちがオンラインで集まった。その中で、僕ももう10年近く交流すらなかったなつかしいメンバーとの再会などを交えつつ、International Student Associationのコアメンバーを中心とした怒涛の抗議が始まった。
上記のニュース記事のコメント欄には怒りのコメントが連なり、今回の意思決定に抗議するウェブサイトまで立ち上がり、アメリカのソーシャルネットワーキングサイトであるFacebookに立ち上がった"SAVE OUR DIRECTORS MAGID @ KATHY"というグループには数百人の卒業生が集まり、学長への抗議のメール送信、署名活動、新聞記者へのコメント、募金中止の呼びかけなど、などあらゆる手を使って、今回のクビという意思決定の信憑性を厳しく問いただし続けた。
その結果、先ほど、「オレゴン大学がディレクターのクビを撤回した」という正式な知らせが!やった!ああ、よかったなぁ、と、メールを見つめてひとりにっこり。
一方で、こう思う。大学職員がクビになるなんて、ある意味ありふれた出来事だ。でも、情熱をもってしてきた小さな行動の積み重ねが、すごい力を生み出したんだなあ、と実感した。情熱なんてありふれた言葉だけど、しっかりと行動に移すことができれば、僕たちも、すごい何かができるのかもね!
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